コロナ禍からミナミの飲食店を救え!「近大マスク」を寄贈 利用者からのフィードバックで飲食店向けに改良

2020-12-15 14:00
寄贈する近大マスク

近畿大学(大阪府東大阪市)は、理工学部機械工学科教授の西籔 和明らが開発した、全面が透明なプラスチック製の飛沫防止マウスシールド「近大マスク」を、難波エリアの飲食店などに3,000個を寄贈します。約40社の飲食店従業員等に使用していただき、アンケート調査を通して集めた使用者の意見をもとに、改良していきます。
つきましては、令和2年(2020年)12月18日(金)大阪の食文化を代表する『お好み焼き千房』道頓堀店にて、一般社団法人大阪活性化事業実行委員会に対し「近大マスク」の寄贈式を行います。
なお、本件は、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として実施します。

【本件のポイント】
●コロナ禍での飲食店運営を安全かつ快適にするため、「近大マスク」を寄贈
●飲食店と近畿大学が協力し、お客様が食事中にも使えるマスクへの改良に取り組む
●本取り組みを通じて難波エリアの飲食店はもちろん、大阪、日本の飲食店の活性化に繋げる

【本件の内容】
本学では医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」に取り組んでおり、その一環として理工学部機械工学科教授の西籔 和明らがプラスチック製の飛沫防止マウスシールド「近大マスク」を開発しました。
これまでに、マスクの着用で唇の動きや表情が読めず、意思の疎通が困難になっている聴覚障がいがある子どもたちのために大阪府下の支援学校に1,200個を寄贈しています。
今回、難波エリアの飲食店の従業員に「近大マスク」を使用いただくことで、感染対策はもちろん、全面が透明なため、お客様とのコミュニケーションの活発化が期待されます。また、近大マスクは簡単に上げ下げが可能なことから、将来的にはお客様が食事中にも使えるマスクとして使用できるよう、飲食店と近畿大学が協力して改良していく予定です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦境に立たされている飲食店が、現状を打開するための新たな感染対策を提案していくことで、難波エリアの飲食店はもちろん、大阪、日本の飲食店の活性化に繋げていきたいと考えています。

【寄贈式開催概要】
日 時:令和2年(2020年)12月18日(金)14:00~14:30
場 所:『お好み焼き千房』道頓堀店
    大阪府大阪市中央区道頓堀1-5-5 道頓堀ビル千房
    大阪メトロ御堂筋線「なんば駅」徒歩5分、
    大阪メトロ堺筋線「日本橋駅」徒歩5分
出席者:近畿大学 社会連携推進センター センター長 伊藤 哲夫
    近畿大学 理工学部機械工学科 教授 西籔 和明
    近畿大学 経営戦略本部 本部長 世耕 石弘
    一般社団法人大阪活性化事業実行委員会 代表理事
     千田硝子食器株式会社 代表取締役 千田 忠司
    一般社団法人大阪活性化事業実行委員会 副代表
     ダイナジャパン株式会社 代表取締役 天本 雄二
    一般社団法人大阪活性化事業実行委員会 理事
     千房株式会社 代表取締役会長 中井 政嗣
     株式会社今井 代表取締役社長 今井 徹
     三和実業株式会社 代表取締役社長 荻原 奨
    一般社団法人大阪活性化事業実行委員会 事務局長
     株式会社プログレスト 代表取締役 村井 広宣
贈呈品:近大マスク3,000個(順次拡大予定)

【主な使用店舗】
千房、英国屋、心斎橋ミツヤ、ピッコロ、かに道楽、ニューミュンヘン、だるま、がんこ、大阪王将、北極星、梅の花、中納言、伊賀牛焼肉 えん、浪芳庵、今井、食道園、御菓子司絹笠、総本家 小鯛雀鮨 鮨萬、いろりや、大起水産、デリカ天寅、ダイヤ製パン、カフェドラペ、らぽっぽ、くくる、くれおーる、千鳥屋宗家、播重、ヒルマンレストランジャパン、あじびるグループ、ゆかり、伊勢屋商店、割烹 艮 など

【近大マスクの開発】
「近大マスク」は、近畿大学が全学を挙げて取り組んでいる「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」の一環として近畿大学理工学部機械工学科教授の西籔 和明らが企画立案し、開発されたプラスチック製の飛沫防止マウスシールドで、新型コロナウイルス対策として社会に役立つ製品を創出するべく、東大阪市のものづくり企業の協力を得て製作されました。製作にあたっては、理工学部が文部科学省からの助成を受けて大阪東部地域の金型産業発展のために技術研究を行っている「金型プロジェクト」で得られた高度な技術が用られています。
マスクの透明カップ部分はとても薄く複雑な3次元曲面になっており、プラスチック製品の設計、高度なプラスチック射出成形および金型技術が活用されています。耳部のツルは透明カップから取り外し可能であり、ツル装着位置は2段階に調整できるようになっています。さらに、本学文芸学部文化デザイン学科准教授の柳橋 肇が、透明で軟らかく顔に沿ったユニークなデザインに仕上げ、息苦しさがなく掛け心地のよい製品となりました。
開発過程においては、医学部の感染症対策の専門家の意見を反映しながら、理工学部が開発した超高速ビデオカメラを用いたマスク内の気流の可視化実験を実施し、マスク着用時の飛沫防止効果が高いことを明らかにしました。さらに、陸上競技部の装着テストによる意見を反映し、使用感を向上させました。このように、近畿大学の複数の学部やクラブが連携し、製品化が実現しました。なお、製造は、東大阪市内のものづくり企業である、株式会社モールドサポートが主として行い、金型の製造は藤塚精密金型株式会社、プラスチック成型品の試作は株式会社沢井製作所の協力により行われました。
これまでに、マスクの着用で唇の動きや表情が読めず、意思の疎通が困難になっている聴覚障がいがある子どもたちのために大阪府下の支援学校に1,200個を寄贈しました。

<近畿大学「近大マスク」プロジェクトメンバー>
研究代表者:理工学部機械工学科 教授 西籔 和明
      (企画・立案、マスク製作作業全般)
共同研究者:文芸学部文化デザイン学科 准教授 柳橋 肇
      (マスクおよびパッケージデザイン)
共同研究者:理工学部社会環境工学科 教授 竹原 幸生
      (高速度カメラによるマスク装着時の飛沫検証および
       気流可視化実験)
共同研究者:経営学部教養・基礎教育部門 教授 佐川 和則
      (陸上部装着テスト、アンケート実施)

【"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト】
近畿大学は、令和2年(2020年)5月15日から「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させました。これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する全学横断プロジェクトです。72件の企画提案が採択され、約1億3千万円の研究費をかけて実施しています。

【一般社団法人大阪活性化委員会の概要】
一般社団法人大阪活性化事業実行委員会は平成29年に設立し、会員企業・関連団体数200を超える。本法人は、『商都大阪の復興』をテーマに、民間のための民間による『街づくり』『コトづくり』『人づくり』を事業の根幹に置き、商工業、観光業、関連産業等、様々な周辺事業と連携を図り、地域一体となった地域文化の維持発展、地域経済の活性化に寄与することを目的として、4つの主要事業を推進しています。
■地域イベント主催共催事業
■プロモーション支援事業
■インバウンド対応事業
■国際人材活用支援事業
HP:http://orpec.or.jp/

【関連リンク】
理工学部 機械工学科 教授 西籔 和明(ニシヤブ カズアキ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/923-nishiyabu-kazuaki.html
理工学部 社会環境工学科 教授 竹原 幸生(タケハラ コウセイ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/284-takehara-kousei.html
文芸学部 文化デザイン学科 准教授 柳橋 肇(ヤナギバシ ハジメ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1445-yanagibashi-hajime.html
経営学部 教養・基礎教育部門 教授 佐川 和則(サガワ カズノリ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1195-sagawa-kazunori.html
社会連携推進センター 特任教授 伊藤 哲夫(イトウ テツオ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/254-itou-tetsuo.html

理工学部
https://www.kindai.ac.jp/science-engineering/
文芸学部
https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/
経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/
社会連携推進センター
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/usr/

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