〈ドラッグストア2020年2月のインバウンド消費調査〉 1店舗あたりのインバウンド購買金額が6割減少 ~ドラッグストア国内消費全体は、 感染防止対策商品の需要で16.1%増加~
ビッグデータマーケティングの株式会社True Data(トゥルーデータ/本社:東京都港区、代表取締役社長:米倉 裕之)は、全国ドラッグストアのPOSデータによる2020年2月のインバウンド消費動向調査を発表します。
当社の調査によると、ドラッグストアにおける1店舗あたりのインバウンド消費購買金額は、前年同月と比べ59.9%※1減少しました。ドラッグストアではインバウンド消費が大幅に落ち込む一方、国内消費は新型コロナウイルス対策で除菌・殺菌などのカテゴリの需要により、前年同月と比べ16.1%※2増加しました。
JNTOによると2月の訪日外客数は、新型コロナウイルスの影響により、中国で団体ツアー等の販売が禁止されたことなどから、前年同月と比べ58.3%減少しました。海外から日本への入国が難しくなっていることや、世界的に海外旅行を控える動きが発生していることから3月もインバウンド消費の落ち込みが懸念されます。一方、報道では、「リベンジ消費」という言葉も聞かれるようになってきました。新型コロナウイルスが収束した後に、大きな需要が生まれる可能性もあります。
※1 2020年はうるう年のため+1日分を調整し前年同月と比較した場合、61.3%減少
※2 2020年はうるう年のため+1日分を調整し前年同月と比較した場合、12.1%増加
ドラッグストアのインバウンド消費購買金額の推移 1店舗あたりの売上金額(円)
夏向け商品や、体調を整える商品が急上昇
2月のランキングTOP30の顔ぶれは1月と大きく変わりました。1月に12商品ランクインしていたマスクは、品薄状態が続いているため、ランキングから消えたと考えられます。マスクに代わって、季節商品のUVケア商品や、体調を整えたり、栄養を補給する商品が急上昇しました。
2020年2月インバウンド消費売上個数ランキングTOP30
順位 前月順位 カテゴリ・商品
1位 1位→ フェイスクリーム
<花王>キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム 40g
2位 圏外↑ UVケア
<資生堂>アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク a 60ml
3位 圏外↑ パック
<pdc>ワフードメイド 酒粕パック 170g
4位 圏外↑ 洗顔料
<花王>キュレル泡洗顔料 150ml
5位 5位→ マスク
<アラクス>PITTA MASK GRAY 3枚
6位 圏外↑ UVケア
<ロート製薬>スキンアクア トーンアップUVエッセンス 80g
7位 圏外↑ 健康食品
<DHC>ビタミンC ハードカプセル 60日分 120粒
8位 14位↑ かぜ薬
<大正製薬>パブロンゴールドA 微粒 44包
9位 17位↑ チョコレート
<高岡食品工業>ショコラ 生チョコ仕立て 192g
10位 圏外↑ 洗顔料
<花王>キュレル 泡洗顔料 詰替 130ml
11位 圏外↑ UVケア
<資生堂>アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル a 90g
12位 4位↓ キャンディ・キャラメル
<江崎グリコ>ポップキャン 1本
13位 9位↓ 水産珍味
<扇屋食品>チーズおやつ 1本
14位 2位↓ リップクリーム
<DHC>DHC 薬用リップクリーム 1.5g
15位 7位↓ 鎮咳去たん薬
<龍角散>龍角散ダイレクト スティック ピーチ 16包
16位 圏外↑ ビタミン含有保健薬
<大木製薬>パパーゼリー5 120粒
17位 11位↓ 鎮咳去たん薬
<龍角散>龍角散ダイレクト スティック ミント 16包
18位 圏外↑ その他衛生紙用品・用具
<資生堂薬品>イハダ アレルスクリーンEX 50g
19位 19位→ 目薬
<参天製薬>サンテFX ネオ 12ml
20位 28位↑ 外用鎮痛・消炎薬(貼付・塗布薬)
<ニチバン>ロイヒつぼ膏 RT156 156枚
21位 圏外↑ ビタミンB1B6B12主薬製剤
<武田コンシューマーヘルスケア>アリナミンEXプラス 270錠
22位 圏外↑ パック
<pdc>ワフードメイド 宇治抹茶パック 170g
23位 圏外↑ 外用鎮痛・消炎薬(貼付・塗布薬)
<ニチバン>ロイヒつぼ膏 RT78 78枚
24位 圏外↑ 解熱鎮痛薬
<エスエス製薬>イブクイック頭痛薬 40錠
25位 6位↓ チョコレート
<不二家>アンパンマン ペロペロチョコ 1本
26位 26位→ 洗顔料
<資生堂>専科 パーフェクトホイップn 120g
27位 圏外↑ チョコレート
<ブルボン>アルフォート ミニ チョコレート 12個
28位 圏外↑ 外用鎮痛・消炎薬(貼付・塗布薬)
<久光製薬>サロンパスAe 140枚
29位 圏外↑ フェイス用化粧用具
<資生堂>資生堂 アイラッシュカーラー 213
30位 圏外↑ にきび治療薬
<ライオン>ペアアクネ クリームW 24g
2020年2月インバウンド消費売上個数ランキングTOP30
〈当調査におけるインバウンド消費の定義〉
全国のドラッグストアにおける店舗情報をベースに、「免税店登録店舗」「外国人観光客が多く集まる観光エリア」など複数の条件から「インバウンド店舗」を設計しています。その購買情報をもとに、「1レシートあたりの購入金額が5,000円以上(免税対象)」の購入といった条件によってインバウンド消費を抽出し、分析を実施しています。
〈インバウンド消費 実売動向レポートについて〉
ビッグデータマーケティングの株式会社True Dataが毎月月末に発行しているレポート。2016年6月に発売しました。2020年2月のデータを掲載した「インバウンド消費 実売動向レポート vol.47」は、下記ホームページより、レポートの一部を無料でダウンロードいただけます。
https://www.truedata.co.jp/inbound/
価格:年間購読版 月額83,000円(税別)
会社概要
社名 : 株式会社True Data(トゥルーデータ)
代表者: 代表取締役社長 米倉 裕之
所在地: 〒105-0012 東京都港区芝大門1-10-11 芝大門センタービル 4階
設立 : 2000年10月10日
資本金: 11億6051万円
URL : https://www.truedata.co.jp/
~事業内容~
- スーパーマーケット、ドラッグストア等の小売業へのPOS/ID-POS分析システム、データマーケティングによるプロモーション・CRM支援やデータ活用の教育支援などの提供、コンサルティングサービスの提供
2. マーケティングパネルデータ (全国購買データベース「True Data」※)を活用したクラウド型製品とサービスの提供
※「True Data」とは
株式会社True Dataが設計、運用する、全国のドラッグストア、スーパーマーケットなどの消費者購買情報を統計化した標準データベース。全国延べ5,000万人規模の購買情報から構成され、性別、年代情報をカバーしています。
株式会社True Dataは、APAC(アジア太平洋)地域のIT情報誌『APAC CIO outlook』にて、APAC地域における「2019年ビッグデータコンサルティング/サービス企業 TOP10」に選出されました。