アマゾンジャパン社長 ジャスパー・チャン氏、初の著書。日本のビジネスリーダーに贈る

『Day1<デイ・ワン> ——毎日がはじまりの日』を刊行

『DAY1〈デイ・ワン〉——毎日がはじまりの日』(書影)と著者のジャスパー・チャン氏

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年6月30日にジャスパー・チャン著『DAY1〈デイ・ワン〉——毎日がはじまりの日』を発売しました。本書は、アマゾンジャパンのトップが初めて、これまでの軌跡を振り返り、同社躍進の秘密を語るもので、Amazonの経営と理念を日本人読者向けに公開する意欲作です。グローバル企業でありながら、アマゾンジャパンが日本企業との「共存共栄」を目指す企業であることが理解できる内容となっております。

本書出版の経緯

本書の出版のきっかけは、隔月誌「衆知」(2019年2月発行、PHP研究所)において、著者と当社・松下正幸(PHP研究所代表取締役会長兼パナソニック特別顧問)との対談企画でした。グローバル人材としてこれから活躍するデジタルネイティブ、そして彼らを育てていくリーダーに、Amazonが創り上げてきた考え方が大きな示唆を与えるのではないかとの趣旨で、本書の出版をオファーしました。
Amazonには独自のカルチャーがあり、その経営は普遍的な価値観によって支えられています。米国で創業してまだ25年あまりの組織ですが、Amazonの企業理念、アマゾンジャパンの活動の軌跡、アマゾニアン(同社の社員)の具体的な仕事術など、著者自身が実体験をふまえて解説しています。

「Day1」という企業文化とAmazon発展の軌跡

著者は、1964年に香港で生まれ、カナダ生活を経て1995年に来日。P&Gジャパンから創業間もないアマゾンジャパンに移ります。そこで出会ったのが、本書のタイトルとなっている「Day1(デイ・ワン)」という言葉でした。これは、事業が急速に成長発展するなか、アマゾニアンたちは「毎日がはじまりの日」という意識と姿勢で行動するという、Amazonの企業文化を象徴する言葉です。
そして、Amazonには、Leadership Principles(LP:リーダーシップ・プリンシプル)という14条の行動指針があります。その第1条に来るのが「カスタマー・オブセッション」、つねにお客様を起点に考え、行動するという指針です。お客様に価値あるソリューションを生み出し、喜ばれるサービスを提供し続けようと行動するためにも、「Day1」でなければならないというのです。
草創期の書籍販売事業、Kindleストアの立ち上げ、タイムセール、東日本大震災など、本書には、著者及びアマゾニアンが「そのとき何をどう考え、行動したか」が具体的に紹介されています。イノベーションが求められる日本企業のビジネスパーソンにとっても大いに参考になる内容となっています。

外資系ながら「三方よし」に近い企業精神

グローバルで、デジタル化が急速に進むこの20年間に、日本人にとっても身近な存在となったAmazonのサービスですが、いっぽうで、外資の巨大IT企業としての風当たりもあります。しかし、著者は本書で、『Amazonの、常に長期的思考に基づき、お客様や社員そして地域社会を大切にしていくという経営の根底にある基本精神は、日本語でいう「三方よし」の精神にとても近い』と語ります。本書には、お客様や社員、そして地域社会のなかでの責任を果たしていきたいという著者、同社の決意が余すところなく語られています。本書は、Amazonという巨大企業が何を目指しているのかを、日本の読者により深く知っていただくきっかけともなる一冊です。

【書籍情報】

■書名:Day1<デイ・ワン>——毎日がはじまりの日
■著者:ジャスパー・チャン
アマゾンジャパン合同会社社長。1964年、香港生まれ。カナダ生活を経て来日後、P&G等で勤務。2000年にアマゾンジャパン入社。2001年4月に代表取締役社長に就任。
■判型:単行本 224頁
■定価: 1,650円(税込)
■発売日:2021年6月30日
■ISBN:9784569848006
■発行:株式会社PHP研究所

ジャスパー・チャン著『DAY1〈デイ・ワン〉——毎日がはじまりの日』(PHP研究所)
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