【名城大学】第9回実践スポーツ医科学研究会を八事キャンパスで開催
五輪メダリストや大学のスポーツ指導者、研究者、女子駅伝部員ら95人が参加
本学健康・スポーツ医科学研究センターの梅田孝センター長(薬学部教授)が代表世話人を務める「実践スポーツ医科学研究会」が3月13日、八事キャンパス新3号館で開催されました。9回目となる今回は、学生アスリートの練習や試合による身体への影響などに関する4題の研究発表があり、オリンピックのメダリストや大学のスポーツ指導者、研究者、本学女子駅伝部の部員ら学生、卒業生ら95人が参加しました。
学生アスリートの練習や試合による身体的影響などに関する4題の研究を発表
研究会は、2015年に当時の「スポーツ医科学研究センター」(現在の「健康・スポーツ医科学研究センター」)が開設されたのを機に設立されました。研究会は、毎年この時期に会員や関係者が一堂に集い、スポーツ医科学の研究や活動実践例などを発表・紹介し、アスリートの育成や強化、健康管理方法などをスポーツの現場にどうフィードバックし、応用していくかを議論する目的で開催しています。
今年は、日本体育大学の鈴川一宏教授が「大学女子柔道選手における合宿中の高強度運動が身体的および精神的コンディションに及ぼす影響」、いずれも本学薬学部5年の久野亮太さんが「男子大学アーチェリー選手の試合により生じた炎症・ストレス反応が免疫機能に及ぼす影響について」、加藤咲琉さんが「大学女子ハンドボール選手の練習による筋疲労の蓄積が好中球機能に及ぼす影響について」、具志宇恭さんが「大学女子ハンドボール選手の練習によるエネルギー消耗が免疫機能に及ぼす影響」と題して発表しました。
それぞれの発表ごとに梅田教授の進行で討論が行われ、「精神的な疲労度は男子は練習や試合の後、女子は練習や試合の開始前に高い」との鈴川教授の考察に対して、女子駅伝部の米田勝朗監督(法学部教授)やソウル五輪銅メダリストで日本大学女子柔道部監督の北田典子・日本大学スポーツ科学部教授らが自らの経験を踏まえた対処法を紹介。蓄積した疲労を翌日に持ち越さないために活動後にアイシングやアミノ酸などのサプリメントを活用、摂取するなどのリカバリー方法も会場の指導者や研究者から示され、学生らが熱心にメモを取っていました。
【発表した皆さん】
この日は北田教授のほか、「体操のお兄さん」の佐藤弘道・本学薬学部特任教授やボディービルダーで「バズーカ岡田」として知られる岡田隆・日本体育大学教授、元早稲田大学ラグビー部監督の益子俊志・日本大学スポーツ科学部長らも出席。閉会のあいさつで、益子学部長は「いろいろな競技の学生たちを巻き込んでいくことができたら、ワンランク上の研究会になるのでは」と、来年で10周年を迎える研究会の発展を期待しました。
発表ごとに討論