腕を上げ続けるつらい作業を“ばねの力”で解決　ＪＲ東海との共同開発モデルを含む新型アシストスーツが新登場

7/23日～25に開催の「第12回労働安全衛生展」にて初公開

2025-07-23 09:30

株式会社ダイドー(本社：大阪府河内長野市、代表取締役社長：追田尚幸)は、ばねやダンパーの動力を活用した電源不要の上腕アシストスーツ「TASK AR」を改良した新モデル、『TASK AR Xシリーズ』を2025年7月30日(水)より出荷開始します。
新シリーズは、東海旅客鉄道株式会社(以下、ＪＲ東海)と共同開発し、現場のニーズを徹底的に反映したスタンダードモデル『TASK AR X JRC』と、前腕のアシストにも対応し、より過酷な作業をサポートするパワーモデル『TASK AR X WJ』の2機種です。
発売に先立ち、2025年7月23日(水)～25日(金)に東京ビッグサイトにて開催される「第12回労働安全衛生展」(一般社団法人日本能率協会主催)に一般社団法人アシストスーツ協会の一員として出展し、製品を実際に体感いただける機会を設けます。

■開発の背景：深刻化する労働現場の負担をアシストスーツで解決
高所での長時間作業や、重量物の保持など、建設・インフラ・製造業の現場では、腕を上げ続ける作業による身体的負担が大きな課題となっています。当社は、こうした現場の課題を解決するため、電源不要で手軽に導入できるアシストスーツ「TASK AR」シリーズを展開してきましたが、さらなる現場のニーズに応えるため、ＪＲ東海とともに従来モデルを全面的にブラッシュアップした「TASK AR Xシリーズ」を開発いたしました。

新モデル「TASK AR Xシリーズ」の特長

新シリーズは、従来の上腕アシスト機能はそのままに、現場の声を反映して以下の点を強化しました。

アシスト力のON/OFFスイッチ機能搭載
作業中はアシストをONに、移動時など不要な際はOFFに切り替えることができ、一日を通して使用する際の、煩わしさを解消します。

普段お使いの作業用ベルトに直接装着可能に
現場の必需品であるご自身の腰ベルトに直接アタッチメントで装着できるタイプを開発しました。スーツの着脱にかかる手間を大幅に軽減します。

よりコンパクトで安全な設計
全体的に丸みを帯びたコンパクトなデザインにすることで、周辺設備との接触や引っ掛かりのリスクを低減し、安全性を向上させました。

製品ラインナップ

ＪＲ東海と共同開発した上腕アシストの決定版『TASK AR X JRC』
ＪＲ東海の電車線作業における具体的なニーズに基づき、より実践的で高機能なモデルとして共同開発しました。製品名は、共同開発の証として『TASK AR X JRC』と名付けています。高所での長時間作業を強力にサポートし、作業者の負担軽減と安全性の向上に貢献します。

製品概要：TASK AR X JRC

● ＜腰装具一体型モデル＞TASK AR X JRC
○ 本体重量　　　　：2.2kg
○ アシスト力　　　：上腕4kgf
○ 動力　　　　　　：ガススプリング
○ 価格　　　　　　：オープン価格
○ アシスト可能範囲：腕角度30°～135°

● ＜腰ベルト接続タイプ＞ TASK AR X JRC-AU
○ 本体重量　　　　：2.0kg
○ アシスト力　　　：上腕4kgf
○ 動力　　　　　　：ガススプリング
○ 価格　　　　　　：オープン価格
○ アシスト可能範囲：腕角度30°～135°

前腕のアシストにも対応したパワーモデル『TASK AR X WJ』
従来の上腕アシストに加え、工具などを高い位置で保持する際の前腕にかかる負担も軽減するパワーモデルです。ウォータージェットを使った斫り(はつり)作業など、これまでご要望の多かった、身体の正面に向かって強い力を加え続ける作業での活用が期待されます。
製品化にあたっては、ウォータージェット機器の国内リーディングカンパニーであるスギノマシン株式会社の技術監修を受けています。