自転車の安全利用促進委員会レポート 一般社団法人自転車協会 学生による自転車事故が多い春を前に自転車について学習! 広島県私立修道中学で中学2年生286名に 自転車の交通安全教室を実施
自転車のルール・マナー等の正しい利用方法と、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、2018年2月22日(木)に私立 修道中学校・修道高等学校にて、中学3年生に進級すると全面的に自転車通学が認められることを受け、直前の中学2年生286名を対象に、自転車の交通安全教室を開催しましたので、ご報告いたします。
新学期となる5、6月は新入学生が入学し、新たに自転車通学を実施する人が増えることから、学生による自転車事故が相次いで発生する時期でもあります。今回は新たに自転車通学が解禁となる前に、自転車の安全利用促進委員会メンバーである遠藤 まさ子氏が修道中学校付近の危険地点や加害者・被害者にならないためのポイント、整備の重要性、安全な自転車の選び方について講演しました。
遠藤氏は、「自転車は車の仲間。車と同じように安全に走れる状態であるかどうか常に確認して乗ってほしい。中高生は他の世代に比べ、加害者になることも多いため、自分が加害者にもなり得ることを理解して自転車通学をしてほしいです。」と訴え、自転車の意外と知らないルールを〇×クイズ形式で出題しました。また、今から実践できる事故を防ぐための方法としてメンテナンスや、自転車を選ぶ際には、国も認める安全・安心な自転車の目印であるBAAマークを確認することについても指導しました。
また講演後は、学んだ内容の小テストを実施しました。小さな頃から使っている自転車について以外に知らないことも多かったようで、「自転車に対する意識を変えたい」「自転車事故で大変なことが起きてしまう前に気を付けたい」等、交通安全教室で気付きを得られた様子でした。
交通安全教室の感想
・「今までも自転車を利用していたが、ルールやマナーについて知らないことが多くてびっくりしました。今まで以上に気を付けて運転をする必要があると思いました。」
・「自転車事件でも損害賠償金額などすごい額になるというのを初めて知りました。相手はもちろん、親にも迷惑が掛かってしまうことなので、自転車通学になったら安全運転を心がけます。」
参考資料
・“BAAマーク”とは
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあります。その安全性は国も推奨しており、安全・安心な自転車の目印として認知されています。
※BAAマーク制度の普及は、2015年に閣議決定された「交通政策基本計画」に明記されています。
・遠藤 まさ子(えんどう まさこ)
自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。