【対談レポート】ワーケーション進出企業と地域住民がお互いを身近に感じ、地域を盛り上げていく関係性をつくるには

~ワーケーション先進地で白浜町×株式会社スマサポ×オーエス株式会社による3者対談を実施~

和歌山県の白浜町(町長:井澗 誠、以下白浜町)にリゾートサテライトオフィスビル「ANCHOR」を経営するオーエス株式会社(本社:大阪市北区、取締役社長:髙橋秀一郎、以下オーエス)は、入居企業である株式会社スマサポ(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:小田 慎三、以下スマサポ)が「第8回ホワイト企業アワード(※1)」にて「柔軟な働き方部門」を受賞したことを受け、白浜町、スマサポ、オーエスによる3者対談を実施いたしました。
対談では企業の入居後の地域との関わり方やUターンのための雇用創出、関係人口(※2)を増やすための取り組みについて語りました。

実施概要

■日時
2022年7月5日(火)14:00~15:30
■場所
リゾートサテライトオフィスビル「ANCHOR」1階ワーケーションルーム
■出席者
●白浜町
 町長 井澗 誠
●株式会社スマサポ
 常務取締役 藤井 裕介
 経営企画本部  岩岡 加寿久
●オーエス株式会社
 執行役員 松本 清秀
 事業企画部 起塚 達哉

対談内容

白浜への誘致・進出に至るまでの背景

白浜町:2004(平成16)年から、和歌山県の構想のもとで情報通信関連産業の企業誘致を開始しましたが、当時は誘致した企業が数年で退去してしまうということがありました。その経験から「入居していただくこと」を目標とするのではなく「入居した後の企業へのフォローや地域との交流」が大切であると気づき、視点を変えて取り組んでいます。

オーエス:これまでは映画館・飲食店・不動産などの事業を都心で行ってきましたが、事業の更なる発展を模索するなかで、社会環境の変化に応じたワークスペースの在り方を考えるようになり、その検討過程において白浜町のワーケーションと出会いました。第1ITビジネスオフィス(白浜町が2004年に旧民間事業の保養所を改修して開設した町営のサテライトオフィス)を実際に視察させていただき、ワークとライフが充実した理想的な働き方を実践されている企業の姿を見て、我々もそういった働き方ができる場所を提供することで社会のニーズに応えていきたいという想いを抱き「ANCHOR」の開設に繋がりました。

スマサポ:新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を契機に在宅勤務の本格導入を行い「どこでも働ける」という気づきを得たことがきっかけになりました。役員もワーケーションを前のめりに検討し「やってみよう」という社内の風潮がありました。進出検討にあたり実際に白浜に来て、いつもと違う環境でメリハリをつけて仕事をするということを体感できたのがよかったです。

見えてきた課題・これからの展望

白浜町:進出してくれた企業と地域住民の方とのマッチングがまだまだ少ないと感じます。進出企業さんが地域に根付き、その知見が地域に広がり、住民の方が自分たちの暮らしがより便利になったな、と感じていただけるようなことが起こるとありがたいです。今は小中学生にプログラミング教室などを開催いただく事例も出てきていますが、それにより県外に進学してもUターンしてくれる子が育つといいなとも感じます。従来から和歌山県は高校卒業後の県外への進学率が高く、Uターン率が低い。何故かというと若い人の雇用の受け皿がないから。それがIT企業の進出により徐々に若い人の雇用が生まれ、経済効果・相乗効果も生まれてきています。これからもいかに受け皿をつくるかが課題です。

スマサポ:白浜町の人たちは私たち「関係人口」の人たちのことをどう思っているのでしょうか?

白浜町:地域のコミュニティに溶け込んでくださっている方もいるのがありがたいです。ここ数年は新型コロナウイルスの影響でお祭りなどもできていませんが、そういった地域行事や清掃活動に自発的に参加していただければ、地域住民の方との交流・ふれあいも生まれます。色々な出逢いの場をつくってお互いを身近に感じてほしいです。

オーエス:その部分は是非当社としてもお手伝いをしたいです。この「ANCHOR」は施設のコンセプトとして「CYCLE BUILD:サイクルビルド(循環を生み出す=ヒト・モノ・コトの循環の起点として機能していきたい)」ということを掲げており、地域との繋がりや色々な方との交わりを大切に考えています。これまでは新型コロナウイルスの影響で難しかったところもありますが、今後は入居企業さんのお力も借りながら様々なイベントなどをしていきたいです。入居企業さんだけでなく、地域の方の満足度も上げられる施設でありたいです。

スマサポ:当初は従業員の福利厚生や満足度向上のためのワーケーションオフィス開設という位置づけでしたが、「ANCHOR」の利用を通じて地域への想いが育ち、今はワーケーションをツールのひとつとして「白浜を盛り上げる」という方向にシフトしてきています。社員交流の場としての利用から、白浜町の関係人口が増えるようなものにしていきたいです。
先ほど挙げられた「Uターン率が低い」という課題については、例えば東京や大阪にいる人が「本当は地元に帰りたいけど仕事がないから…」と思っているのであれば、その潜在的なニーズにこちらから何か提案する形で白浜の雇用を拡げていけないかと考えています。

白浜町:今後は2拠点以上を渡り歩くような働き方・暮らし方もどんどん増えてくると思うので、町としてもバックアップしたいです。また、引き続き企業誘致も行い、いかに雇用を増やすかというところにも注力します。若い人が来てくれているので、地域住民との交流や、お互いの理解を深める取り組み、情報発信をしていきたいです。

スマサポ:今後はもっと入居企業間でのつながりを深めたいです。IT企業同士で知恵を出し合ってビジネスマッチングしたうえで、一緒にデジタル目線でも白浜を盛り上げる新しい施策を打てることが理想です。そうして関係人口を増やしていけば、将来的には定住人口に繋がっていくことも期待できます。

最後には、こうした対談の場がもっと当たり前になるような関係性を継続し、同じ方向を見て一緒に様々な取組みを行っていきたい、3者で「ワーケーション」の在り方についてもっと活動していきたい、という想いをひとつにして対談を終了しました。

(※1)ホワイト企業アワード:一般社団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)が主催する、ホワイト企業認定を取得した企業のなかでも注目すべき取り組みを行う企業を表彰する制度です。労働生産性/DX部門、柔軟な働き方部門、健康経営部門、働きがい部門、福利厚生部門、ダイバーシティ&インクルージョン部門、仕事と介護の両立部門、学生審査部門、の各部門において評価された企業が表彰されます。2022年度は212社がエントリーし、第8回となる今回は16社が受賞しました。
(※2)関係人口:移住した「定住人口」でもなく観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々(出典:総務省)

ANCHOR 施設概要

事業主:オーエス株式会社
規模・構造:鉄筋コンクリート造・地上3階建
用途 :事務所  区画7室(約50㎡~90㎡) 
URL:https://os-workingretreat.jp/nankishirahama/ 

株式会社スマサポ 会社概要

本社:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント1階
設立 :2012年4月
代表者:代表取締役CEO:小田 慎三
拠点: 東京(本社)・大阪・福岡・北海道・和歌山
事業内容:不動産業界向けプラットフォーム「SumasapoPlatform」の運営
URL:https://www.sumasapo.co.jp/

オーエス株式会社 会社概要

本社:大阪市北区小松原町3番3号 OSビル12階
設立: 1946年12月
代表者: 取締役社長 髙橋 秀一郎
拠点 :大阪(本社)・東京
事業内容: エンタメ・サービス事業 不動産事業
URL:https://www.osgroup.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先

オーエス株式会社 事業企画部
TEL:06-6361-3562
MAIL:oscustomer@osgroup.jp
HP:https://www.osgroup.co.jp