オラクル製品がNTTドコモのスマートフォン・システムにおけるトラフィック情報処理で稼働
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄)は本日、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 薫、以下 NTTドコモ)が、スマートフォン・システムにおけるトラフィック情報のリアルタイム処理に、オラクルのミドルウェア製品を導入・稼働開始したことを発表します。本プロジェクトは、現地時間9月30日から10月4日の期間、米国サンフランシスコで開催中のカンファレンス「Oracle OpenWorld 2012 San Francisco」のセッションにおいて、初めて公開されました。
NTTドコモは、長年にわたり携帯電話市場において国内シェアでトップを維持し、契約回線数が6,000万を超えています。その内、1,354万がスマートフォン(spモード)を利用しており、昨今のスマートフォンの普及にともない比率は増加しています。これにともない急激に増加するトラフィック情報を収集する目的で、オラクルのミドルウェア製品を採用しました。この仕組みにおいて、特定のルールに従ってリアルタイムに処理する「Oracle Event Processing」と、大容量メモリ領域を構成し大量トラフィックの受信を可能にする「Oracle Coherence」が活用されており、大規模データの分散処理システム「Hadoop」を採用したバッチ処理と緊密に連携しています。
*NTTドコモ 2012年8月末spモード契約数
新しいシステムでは、汎用サーバーとオラクルのミドルウェア製品を利用することで、従来型アーキテクチャの約半分*のコストで、より拡張性の高いビッグデータのリアルタイム処理を可能にしました。「Oracle Event Processing」と「Oracle Coherence」を組み合わせて活用することで1秒間に70万件のトラフィックをインメモリ処理しており、リアルタイムに識別が可能になっています。2011年12月に導入して以来、増加し続けるスマートフォンからのアクセスに対して安定稼働を続けています。
*NTTドコモ調べ
NTTドコモは、スマートフォン・システムにおけるトラフィック情報のリアルタイム処理をするにあたって、「Oracle Event Processing」と「Oracle Coherence」の以下の特長を高く評価しています:
-インメモリ技術である「Oracle Event Processing」と「Oracle Coherence」の親和性の高さによる、優れた処理性能
-アプリケーション構築に必要な開発フレームワークの自由度が高く、柔軟なチューニングが可能
-ストリーミング・データを利用することで、トラフィックの傾向変化への対応が容易
本プロジェクトにおいて、NTTドコモのスマートフォン・システムにおけるトラフィック情報処理の設計・構築は株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区)、および日本電気株式会社(本社:東京都港区)が担当しました。
●「Oracle Event Processing」について
企業では近年、顧客の個別要件に合わせ、リアルタイムに対応策を実行することで競争力の強化を図ることが重要となっています。「Oracle Event Processing」では、膨大に発生し、収集されるビッグデータの変化をリアルタイムに検出し、また特定のルールに照合した上で対応策を即座に実施します。オラクルのインメモリ・データグリッド製品「Oracle Coherence」との連携により、毎秒100万メッセージ*を超える膨大な量の情報をリアルタイムに処理することが可能です。
*オラクルによる、金融業におけるアルゴリズム取引を元にした検証実績
参考:Oracle Complex Event Processing High Availability
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/complex-event-processing/overview/ocephawhitepaperbenchmark-193519.pdf
●「Oracle Coherence」について
「Oracle Coherence」は、業界トップレベルのパフォーマンスを誇るインメモリ・データグリッド製品です。頻繁に使用されるデータに対して可用性と耐障害性を備え、高速かつ信頼性の高いアクセスを可能にします。これにより、業務に不可欠なアプリケーションを
計画的に拡張できます。通信・メディア、金融、B2B/B2Cサービスなど、収益に直結するIT領域で活用され、高い投資効果を上げています。
●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NASDAQ:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com をご覧ください。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
TEL: 03-6834-4837 FAX: 03-6834-6129 E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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