「北川進先生 2025年ノーベル化学賞受賞記念講演会」を開催 研究の原点・近畿大学教員時代の挑戦と未来を担う若者へのメッセージ

近畿大学理工学部(大阪府東大阪市)は、ノーベル化学賞を受賞した京都大学理事・副学長・特別教授の北川進先生をお招きし、令和7年(2025年)12月24日(水)、東大阪キャンパスにて受賞記念講演会を開催します。
北川先生は昭和54年(1979年)から平成4年(1992年)までの13年間、近畿大学理工学部で教鞭をとられていました。ノーベル化学賞受賞につながる研究の原点である近畿大学教員時代の挑戦と、未来を担う若者へのメッセージについてお話しいただきます。
【本件のポイント】
●金属有機構造体(MOF)の開発でノーベル化学賞を受賞した北川進先生の記念講演会を開催
●研究の原点である近畿大学教員時代の挑戦と、未来を担う若者へのメッセージについて語る
●近畿大学生や附属高校生が参加、科学に関心を持つ若い世代が新たな夢や志を育む契機に
【本件の内容】
北川進先生は、金属と有機分子を組み合わせた「多孔性配位高分子(Porous Coordination Polymer, PCP)/有機金属構造体(Metal–Organic Frameworks, MOFs)」の創成と、その機能開拓に関する先駆的な研究によって、現代化学および材料科学の新しい潮流を切り拓かれました。分子レベルで空間や機能を自在に設計するという概念は、エネルギー、環境、ライフサイエンスなど多様な分野へと広がり、世界中の研究者に多大な影響を与えています。
北川先生は京都大学を卒業後、同大学大学院で博士号を取得され、昭和54年(1979年)4月から平成4年(1992年)3月までの13年間、近畿大学理工学部化学科(現:理学科化学コース)の教員として教育と研究に従事されました。その間、若手研究者や学生の育成に尽力されるとともに、配位化学を基盤とした先駆的な研究を推進され、本学の教育・研究の発展に大きく貢献されました。
ノーベル化学賞という輝かしい功績を称えるとともに、在学生・教職員・卒業生、さらに地域の方々や次世代を担う若い世代に、科学の感動と知の力を伝えることを目的として、「北川進先生 2025年ノーベル化学賞受賞記念講演会」を開催します。講演会では、『小さな錯体から始まった旅路 ―「無用の用」がひらいた多孔性結晶の世界―』を演題として、ノーベル化学賞受賞につながる研究の原点、研究を貫く理念、そして未来への展望についてお話しいただきます。若者たちが最先端の科学研究を直接学ぶ貴重な機会であり、新たな夢や志を育む契機になるものと期待しています。
【開催概要】
日時 :令和7年(2025年)12月24日(水)15:00~16:30(14:30受付開始)
会場 :近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール 大ホール
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象 :近畿大学生、附属高校生、教職員、一般の方
(定員1,000人、入場無料、要事前申込)
※参加は近畿大学生、附属高校生を優先させていただきます。
先着順のため、定員に達し次第申し込み締め切りとなる可能性があります。
申込方法:下記URLからお申込みください。
https://peatix.com/event/4744238/view
申込締切:12月17日(水)23:59
お問合せ:近畿大学理工学部 担当:山中、小宅 TEL(06)4307-3047
E-mail:rikoh-kym@itp.kindai.ac.jp
【プログラム概要】
14:30~15:00
受付
15:00~15:05
開会の辞 近畿大学理工学部 学部長補佐 若林知成
15:05~15:10
学長挨拶 近畿大学 学長 松村到
15:10~16:10
記念講演 京都大学 理事・副学長 特別教授 北川進 氏
『小さな錯体から始まった旅路 ―「無用の用」がひらいた多孔性結晶の世界―』
16:10~16:25
閉会の辞 近畿大学理工学部 学部長 中野人志
16:25~16:30
花束贈呈・記念撮影
【講師プロフィール】
北川進(きたがわすすむ)氏
所属 :京都大学 理事・副学長 特別教授
専門分野:錯体化学
経歴 :
昭和49年(1974年)京都大学工学部卒業
昭和51年(1976年)京都大学大学院工学研究科修士課程修了
昭和54年(1979年)京都大学大学院工学研究科博士課程修了
昭和54年(1979年)近畿大学理工学部 助手
昭和58年(1983年)近畿大学理工学部 講師
昭和63年(1988年)近畿大学理工学部 助教授
平成4年(1992年)東京都立大学理学部 教授
平成10年(1998年)京都大学大学院工学研究科 教授
平成19年(2007年)京都大学物質-細胞統合システム拠点副拠点長 教授
平成26年(2013年)京都大学物質-細胞統合システム拠点拠点長 教授
平成29年(2016年)京都大学高等研究院 副院長
平成30年(2017年)京都大学高等研究院物質-細胞統合システム拠点 拠点長
平成31年(2018年)京都大学高等研究院 特別教授
令和2年(2020年)京都大学高等研究院 副院長
令和6年(2024年)京都大学理事 副学長(研究推進担当)
令和7年(2025年)京都大学総合研究推進本部 本部長
受賞歴 :
平成14年(2002年)日本化学会学術賞
平成19年(2007年)平成19年度日本錯体化学会賞
平成20年(2008年)フンボルト賞(ドイツ)
平成21年(2009年)第61回日本化学会賞
平成22年(2010年)トムソン・ロイター引用栄誉賞
平成23年(2011年)平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞研究部門
平成23年(2011年)平成23年春の紫綬褒章
平成23年(2011年)第23期日本学術会議会員
平成23年(2011年)平成23年度京都新聞大賞文化学術賞
平成25年(2013年)京都大学孜孜賞
平成25年(2013年)英国王立化学会フェロー会員
平成25年(2013年)第10回江崎玲於奈賞
平成25年(2013年)ド・ジェンヌ賞(英国王立化学会)
平成26年(2014年)2014 Thomson Reuters Highly Cited Researcher(2014年~2024年の毎年)(2016年からClarivate Analytics Highly Cited Researcherに名称変更)
平成27年(2015年)マルコ・ポーロ イタリア科学賞
平成28年(2016年)平成28年度日本学士院賞
平成28年(2016年)米国化学会バソロ賞
平成28年(2016年)1st Air Liquide Awards on Essential Small Molecules 2016
平成29年(2017年)第58回藤原賞
平成29年(2017年)2017年度ソルベイ未来化学賞(Chemistry for the Future Solvay Prize)
平成30年(2018年)2018年フランス化学会グランプリ(Grand Prix de la Fondation de la Maison de la Chimie)
令和元年(2019年)エマニュエル・メルク レクチャーシップ賞(Emanuel Merck Lectureship 2019)
令和7年(2025年)京都府文化賞特別功労賞

