弘前大学と雪印メグミルクの共同研究講座 『ミルク栄養学研究講座』 「岩木健康増進プロジェクト健診」にて 糖化年齢健診を実施しました

  雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区  代表取締役社長:佐藤 雅俊)は、国立大学法人弘前大学(学長:福田眞作、以下「弘前大学」)との共同研究講座『ミルク栄養学研究講座』の取組みの一つとして、弘前大学と青森県弘前市が実施する大規模健康診断「岩木健康増進プロジェクト健診 」に参加し、「糖化年齢健診」を行いました。    

糖化年齢健診ブースの様子

画像1:糖化年齢健診ブースの様子

健診会場の様子

画像2:健診会場の様子

弘前大学、弘前市および青森県総合健診センターは、短命県返上を目的に、2005年から弘前市(岩木地区)において「岩木健康増進プロジェクト」を立ち上げました。「岩木健康増進プロジェクト健診」は今年20回目を迎える大規模健康診断で、今年は6月1日より10日までの10日間で、弘前市岩木地区住民を中心に、約1,200名が受診しました。

当社は糖化年齢健診として、加齢とともに皮膚に蓄積される終末糖化産物(AGEs)を、「AGE Reader mu」と呼ばれる一般医療機器を用いて数分間で手軽に調べることができる「AGEs」の健診ブースを2023年より設置しています。本健診では、先行研究にて報告されている実年齢と、実測した皮下AGEsの蓄積量より、「糖化年齢」がその場で算出されます。
 
糖化年齢の健康における意義はまだ研究途上ですが、AGEsは骨質劣化型の骨粗鬆症にも関与すると考えられており、美容や健康を管理する一つの目安として注目されています。岩木健康増進プロジェクト健診のような大規模健診にて健診データを蓄積することで、健康状態に関する新たな知見が得られ、健康増進に活用されることが期待されます。
 
当社は、弘前大学COI-NEXTの他の参画機関と連携し、地域社会の健康課題解決に向けた取組みを推進します。また、コーポレートスローガン「未来は、ミルクの中にある。」のもと、乳(ミルク)の新たな価値を創造し、本活動により得られた知見を順次当社商品やサービスへ応用してまいります。  

関連リリース

・ミルク栄養学研究講座の開設
2023年4月14日発表:https://www.meg-snow.com/news/2023/18433/
・論文発表
2024年5月30日発表:https://www.meg-snow.com/news/2024/22667/
タイトル:「健康ビッグデータ解析より、骨代謝や骨強度は、日常的な牛乳・乳製品摂取と関係することが示されました」
 
●岩木健康増進プロジェクト健診とは
弘前大学、弘前市、青森県総合健診センターが、青森県弘前市岩木地区で2005年から継続実施している大規模合同健康調査で、今年で20回目を迎えました。約3,000項目という世界に例のない膨大な健診項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録しています。健康状態とその問題点を医学的観点から包括的かつ詳細に継続して調査し、健康の維持・増進、日常生活活動と生活の質の向上、そして青森県の短命県返上につなげることを目的としています。
 
●「ミルク栄養学研究講座」の目的
弘前大学が実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビッグデータ解析による健康因子としての腸内菌叢の役割を解明するため、乳製品摂取をはじめとする食事パターンと腸内菌叢の関連において集団および個人の健康状態への影響を調べることを目的としています。    

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