学生の挑戦が宇宙へと繋がる! 宇宙開発に興味を持つ学生に実践機会を提供する「ARLISS」が 展示会「ARLISS EXPO」を東京・日本橋で12月8日初開催

NPO法人大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)が開催する「ARLISS(アーリス)」は、1999年に発足した小型模擬人工衛星「CanSat」の打ち上げ実証実験であり、また競技会を開催することで宇宙開発に興味を持つ学生に貴重な実践機会を提供するプログラムです。2024年7月~8月に実施したクラウドファンディングの成功(218名から総額4,235,000円のご支援)を経て、9月に開催した「ARLISS2024」も一般の方々から注目を集める大会となりました。このたび、大会の報告会を対面イベント「ARLISS EXPO」として東京・日本橋のX-NIHONBASHI TOWERにて12月8日に開催いたします。

ロケット打ち上げの様子

ARLISSとは

ARLISSは、宇宙開発の巨大化や高コスト化が進む中で、学生が実際にミッション創出からCanSatの設計、製作、試験、打ち上げ、運用までを短期間で体験できるプログラムです。学生は、ブラックロック砂漠(米国ネバダ州)に集まり、アマチュアロケットで打ち上げたCanSatを降下・着地させた後に、さまざまなミッションを実行します。

ARLISSの意義

このプログラムを通じて、宇宙でのシステム構築や問題解決能力、プロジェクトマネジメント力を養います。さらに、学生たちは技術力だけでなく、協調性や柔軟な発想力も磨き、チームで成果を出すことの重要性を学びます。こうした体験から、はやぶさ2プロジェクトの津田雄一教授や、宇宙系のスタートアップ企業である株式会社アクセルスペース 代表取締役CEO 中村友哉など、多くの優秀な卒業生が輩出されています。

「ARLISS2024」参加チームのミッション例

今年のARLISSには、日本から16チーム、海外から3チーム以上が参加し、さまざまな独自ミッションに挑みました。その中からいくつかの例を紹介します。

東京情報大学 Noah's Ark

GPSと距離センサを組み合わせ、精度10メートルのGPSの誤差を克服し、0メートルの着地点を目指す高精度な位置制御ミッションを展開しました。

東京理科大学 木村研究室チーム SHIKOU

Bluetooth通信技術を駆使し、2台の小型ローバーが連携して追従走行する実験を行いました。複雑な制御技術と調整の試行錯誤を重ねた意欲的な挑戦です。

慶應義塾大学 Keio Team WolveZ

月面の洞窟を想定した物資運搬ミッションに挑み、複雑な機構を備えたCanSatで精密な動作を実現しました。
これらのチームはそれぞれの独自のミッションに挑戦し、学生が宇宙技術に必要な多様なスキルを総合的に習得することを目指しています。

カムバックミッションのシーケンス図
CanSatを搭載したロケットを運ぶ学生たち
CanSat捜索の様子
Keio Team WolveZのCanSat

ARLISS EXPOについて

対面イベント「ARLISS EXPO」では、ARLISSに参加した日本全国の学生と彼らのCanSatを展示ブースで紹介し、一般の方々に公開します。学生がどのような経験を積み、宇宙開発エンジニアを目指しているのかを直接聞ける貴重な機会です。また、各チームの挑戦のストーリーや成果、苦労話など、個性豊かな体験談に触れられます。

開催日:2024年12月8日(日)
会場 :X-NIHONBASHI TOWER
    (東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー 7階)
時間 :13時~17時半 ※開場は12時半
内容 :各チームの展示
    講演(中須賀教授/東京大学、津田教授/JAXA、中村CEO/アクセルスペース)
    レセプション:18時~20時

参加ご希望者はこちらのフォームにご回答ください
https://forms.gle/2MFkdKuaze2VaAh78
※レセプション参加希望者は必須で登録をお願いしております

組織概要

組織名      :NPO法人大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
設立       :2002年4月
所在地      :東京都文京区弥生2-3-2 セントラル弥生 2F
理事長      :坂本 啓(東京科学大教授)
ARLISS学生運営代表:岡田 光世(筑波大学4年)

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