光センサー技術「LiDAR」を活用したゴルフコースの “ラフ用無人芝刈り機”実用化に向けた研究機を開発
ゴルフトレーニングフィールドPies(福島県石川町)にて実証実験を開始予定
リソルグループ(グループ本社:東京都新宿区)で新規事業を手掛けるリソル総合研究所株式会社では、芝草管理機メーカーの株式会社共栄社、国立大学法人千葉大学とともに、光センサー技術「LiDAR(ライダー)※」を搭載したゴルフコースのラフに使用可能な自動走行式無人芝刈り機の実用化に向けた共同研究を行い、その成果を活用して商品化に向けた研究機を開発しました。
この共同研究で得た知見を活かし、新たに実用可能なラフ用無人芝刈り機の共同開発に着手することになりました。なお、試作機が完成した後、リソルグループの所有するゴルフトレーニングフィールドPies(福島県石川町)のコースの一部を利用し、実用化に向けた実証実験を行ってまいります。商品化(テスト販売)は2023年を予定しております。
※LiDAR:「laser imaging detection and ranging」の頭文字をとった言葉。レーザー光を照射し、対象物からの反射光を観測することで、対象物までの距離を計測したり対象物の性質を特定したりする、光センサー技術。
【LiDAR採用により、ラフ対応の無人芝刈り機の開発を目指す】
今回開発した研究機にはLiDARを採用しました。LiDARを搭載することにより木々に覆われている場所やラフ等強く精度が求められない場所での無人走行が可能となり、様々なシーンでのゴルフ場管理の無人化ができます。
開発は、LiDARを用いた位置推定と障害物回避を研究している千葉大学大学院工学研究院知能機械システム研究室 大川一也准教授の知見と、明治43年創業で芝刈り機メーカーの草分けである共栄社の無人技術、そして、全国12か所でゴルフ場を展開しコース管理の知見を有するリソルグループの3社それぞれの強みを活かして、進められました。
本製品が商品化することにより、コース管理の省力化や労働力不足の解消に繋がるのはもちろんのこと、ロストボールが減ることによるセルフプレーのストレス軽減、速やかなプレイの進行が可能となるなど、ご利用いただく方々へのメリットにも繋がると考えています。
今後、商品化にあたっては、コース取りの作業ライン精度が10㎝以内の誤差に収まるよう、共栄社とリソルグループの両社で、実際のゴルフコース上のラフを使って実証実験を行ってまいります。また、リソルグループのコース管理会社から実際に使用する立場としての意見や要望を集約することで、商品化に活かしていく予定です。
<ニュース情報提供元>
リソルホールディングス株式会社(RESOLグループ)
広報室/高橋