2023年上半期のゴルフウェア販売傾向と2022年の購買行動調査

GfK Japan(東京:中野区)は、全国の総合スポーツ店、ゴルフ専門店、ゴルフ場、練習場、インターネットの2023年上半期の販売実績データ※1と、インターネット調査による2022年ゴルファー基礎動向調査※2の結果を8月3日に発表した。

【概要】

・2023年上半期のゴルフウェア販売は金額前年比1%減。
・2023年上半期のトップスとボトムスを合算した平均単価は前年から5%低下。
・2022年のユニクロ・ワークマン・しまむらでの購入経験者は全体の約3割。20-30代は5割以上。

【2023年上半期のゴルフウェア販売傾向】

2023年上半期のゴルフウェア販売は、金額前年比1%減となった。(図1.)メンズ(ユニセックスも含む)・レディス別にみると、金額構成比の約75%を占めるメンズは金額前年比1%減、レディスは前年並みとなった。
ゴルフウェア販売の金額前年比は微減であったが、平均単価の動きには特徴が見られた。服種別の金額構成比の約8割を占めるトップスとボトムスを合算した平均単価は、2月から6月にかけて毎月前年を下回り、上半期を通しては前年から5%低下した。(図2.)それぞれの服種において販売数量の前年比が金額の同比率を上回る傾向にあることから、特価品の販売量が増加したことが伺える。
月別の販売傾向をみると、年初から3月にかけては天候に大きく左右されることなく、前年を上回り堅調に推移した。一方でゴルフシーズンに入り、販売量が増加する4月からは前年を下回る推移となり、昨年よりもやや落ち着いた動きが見られた。

【2022年のユニクロ・ワークマン・しまむらでのゴルフウェア購入状況】

近年、ユニクロ・ワークマン・しまむらなどのファストファッションブランドによるゴルフウェアの展開が加速する中で、消費者の購入経験や今後の購入意向を明らかにするため、ラウンド経験者1,900名に対して調査を行った。
ユニクロ・ワークマン・しまむらでの購入経験者は全体の約3割であり、「購入したが、今後は購入したいと思わない」と回答した割合は5%以下と否定的な意見が少ない点が目立った。また、年代別に見ると20-30代の若年層の購入経験者は5割以上と突出して高く、「購入していないが、今後は購入したいと思う」と回答した割合を加えると7割を超え、年代別で違いが見られた。(図3.)

本調査ではラウンド経験者以外にも、ゴルフをしたことは無いが、今後は始めてみたいと回答した「ゴルファー予備軍」に対しても調査を行った。ゴルファー予備軍が「ゴルフのマイナス面」として「お金がかかる」と答えた割合は8割以上とラウンド経験者よりも高く、ラウンドデビューに備えて選ぶゴルフウェアとして、価格メリットのあるファストファッションブランドが購入候補に挙がることは十分考えられる。ファストファッションブランドの継続的な購入意向が高い傾向にあることから、ゴルフアパレルブランドはゴルファー予備軍に対して、特有の価値を届けることで差別化を図ることが益々重要となりそうだ。

※1. 全国の総合スポーツ店、ゴルフ専門店、ゴルフ場、練習場、インターネットにおける販売実績に基づく推計データ
   (プライベートブランド商品を除く。百貨店、直営店は含まない。)

※2. GfK 2022年 ゴルファー基礎動向調査 調査概要
■調査期間:2023年3月
■調査地域:全国
■調査対象:ゴルフに興味関心がある人(ラウンド経験者/ラウンド未経験で練習場経験者/やってみたいと思っている人)
      20才~79才の 男女 2,500名
■調査方法:インターネット調査
■主要調査内容:
   ゴルフに興味を持ったきっかけ / ゴルフの魅力/ゴルフのマイナス面 / ゴルフ関連動画の視聴状況 / ゴルフ用品販
売店舗の認知率 / 購入したゴルフ用品 / 購入プロセス / 商品を知ったきっかけ / 参考にしている情報源 / 購入
     したゴルフウェアの形 / 中古用品購入経験と今後の購入意向 / メインで使用しているブランド(ドライバー、
     アイアン、ボール、シューズ、シャツ)など 


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