群馬県、2024年8月・9月をHPVワクチン理解促進の集中取組期間に設定!群馬モデル事業を多数展開します
日本では毎年、約1万1千人の女性が子宮頸がんと診断され、年間約2,900人の方が命を落としています。子宮頸がんの多くは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因で、多くの女性が一生に一度は感染すると言われています。
HPV感染は、ワクチンで防ぐことができます。子宮頸がんは唯一ワクチンで防ぐことのできる「がん」です。群馬県では、HPVワクチンに関する「正しい情報を発信」し、理解を促進するとともに、接種を希望する方への「接種機会の拡大」に取り組んでいきます。
HPVワクチンの理解促進に向けた「群馬モデル」とは
低調な接種率と、HPVワクチンに対する意識
HPVワクチンはWHO(世界保健機関)も接種を推奨しており、2022年12月時点で、120か国以上で公的な予防接種が行われています。カナダ、イギリス、オーストラリアなどでの接種率は80%を超えており、いわば「世界標準」のワクチンです。
しかしながら、日本のHPVワクチン接種率は極めて低く、G7メンバー国で最下位となっています。
厚生労働省の調査では「HPVワクチンを接種したくない・させたくない」と答えた方が32%、「わからない」と答えた方が41%であり、「接種したくない・させたくない」理由は「ワクチンが安全ではないと思うから」「十分な情報が得られていないから」という回答が多くを占めました。HPVワクチンの理解が進まないと接種率が向上しないという課題が浮き彫りになりました。
高校生リバースメンターによる提言
群馬県では、全国で初めて、高校生が知事の相談役になる「高校生リバースメンター」制度に取り組みました。令和5年11月に行われた提言会で、高校生から子宮頸がん予防に関する提言があり、群馬県は、この提言の一部を取り入れ、県内高等学校に対して生理用ナプキンを活用した啓発資材を配布したほか、TOKYO FMの人気ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」とコラボしたTikTok動画を作成しました。
このことをきっかけに、今後の群馬県の取組として「エビデンスに基づいた正しい情報の発信」「保護者世代も対象とした広報」「休日や時間外を活用した接種しやすい環境づくり」など、理解促進から接種機会の提供までをパッケージとして事業化を進めることとしました。
取組概要
群馬県では、2024年8月から9月にかけてを「集中取組期間」とし、HPVワクチン理解促進の取組を強力に推進していきます。
正しい情報の普及啓発
・有名声優を起用したオリジナルキャラクターと医師の対談動画の配信
(CV:古賀 葵さん、柚木 涼香さん、ナレーション:三木 眞一郎さん)
・LINE相談窓口の開設
・専門家によるメール相談
・ポスター、リーフレットの配布
・県内統一ロゴ・キャッチコピーを活用した市町村・医師会等と一体となった取組の展開
接種機会の拡大
・全国初の取り組みとなる「ショッピングモール接種」の実施
日時:2024年9月22日(日)
会場:イオンモール高崎
・医療機関の接種時間延長(9月・県内各地)
・接種医療機関のマッピング(検索)サイトオープン
お問い合わせ先
【所属名】群馬県感染症・疾病対策課 感染症危機管理室 予防接種係
【FAX】027-223-7950
【電話】027-226-2618
【所在地】〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1
【E-mail】corona-vaccine@pref.gunma.lg.jp
【公式HP】https://www.pref.gunma.jp/page/2590.html