【名城大学】都市情報学部「フィールド調査の方法」 視察ヒアリング調査に向けて準備

名古屋市観光文化交流局の担当者から観光施策や観光エリア・施設の概要などを学ぶ

田口さんらから講評やアドバイスを受ける学生

社会のさまざまな課題解決に活用するフィールド調査の方法の修得を目指している本学都市情報学部の2年次開講科目「フィールド調査の方法」は7月4日の講義で、名古屋市観光文化交流局歴史まちづくり推進課の田口祐介さんと原司さんがゲスト講師として登壇し、受講する学生約20人に名古屋市の観光施策の方向性や「文化のみち」(東区)など市内の観光エリア・施設の概要、イベント事例などを紹介しました。

「フィールド調査の方法」では、フィールド調査・社会調査の理論を学び、実際の観光地や施設に出向いてアンケート調査を行い、データの集計や分析、プレゼンテーションを通してフィールド調査の方法を習得します。

グループワークに取り組む学生たち

5月の視察調査で今後の視察対象である「文化のみち」エリアについての理解を深めており、3回目となる6月6日の講義ではフィールド調査・社会調査の基礎とデータの取り扱いについて学びました。

グループワークでは観光客を増やす方策や今後の調査の方向性などを考える

4回目となるこの日の講義では、まず調査対象地域のヒアリングガイダンスと、科目担当の大野栄治教授と大野沙知子准教授が、観光の目的や誘致の意義といった観光政策の本質、観光客増に伴うバスの混雑などオーバーツーリズムの問題などを解説。

科目を担当する大野教授

学生たちは「この地域ってこうなったらいいのに」をキーワードに、グループワークで観光客を増やす方策を考えたり、観光の対象や魅力、アクセスのしやすさ、情報発信の重要性などを学んだりしました。

続いて登壇した田口さんは、名古屋市が歴史的建造物をまちづくりだけでなく観光の側面からも「歴史都市・名古屋」を捉えなおそうとしていることや、名古屋城から徳川園に至る一帯「文化のみち」にある二葉館や橦木館などの施設利用者の現状のデータ、有松エリアのイベント事例などを紹介しました。

名古屋市の観光施設の概要などを紹介

グループワークでは、学生たちが今後の調査の方向性を考えて発表し、田口さんと原さんから講評とアドバイスを受けました。

グループワークに取り組む学生たち

受講する学生たちは8月に「文化のみち」の二葉館と橦木館の施設管理者とボランティアガイドにヒアリング調査を、10月には文化のみちエリアを訪れた観光客を対象にしたアンケートによるフィールド調査を実施。調査から得られたデータや統計データを分析して観光施策などを検討、提案することにしています。

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