徳川吉宗が熱海・草津・会津など全国温泉地の事件を解決 風野真知雄の新シリーズ、旅情満載『いい湯じゃのう(一)』発売
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2022年1月7日に『いい湯じゃのう(一)お庭番とくノ一』(風野真知雄著/税込748円)を発売します。本書は「わるじい」「妻は、くノ一」シリーズをはじめ、軽妙な時代小説で多くのファンを持つ著者の最新シリーズ。無類の温泉好きだったという逸話をもつ八代将軍・徳川吉宗を主人公に、日本各地の温泉をめぐる騒動を描いた愉快で痛快なエンターテインメント時代小説です。本書は好評だった新聞連載をオリジナル文庫化したもので、3月に『いい湯じゃのう(二)将軍入湯』、5月に『いい湯じゃのう(三)吉宗のご落胤(仮)』の刊行を予定しています。
史実を巧みに取り入れ、江戸の川柳を参考に執筆
本書には、徳川吉宗が温泉好きだったことや、温泉を熱海から江戸まで運ばせていたこと、「天一坊事件」など、史実に残るエピソードが巧みに織り込まれています。しかし、江戸の湯屋については現存する資料が少なく、当時詠まれた「川柳」を参考に執筆がすすめられました。
全国各地の温泉地が登場
本シリーズでは、熱海・草津・箱根・会津・龍神など、いまも温泉地として栄える日本各地の温泉も登場します。コロナ禍で温泉めぐりが難しい中、読書で湯煙旅情気分も味わえる作品です。
♦「熱海の湯は、…徳川の血にぴったり合う湯なのだ。」
♦「草津と箱根の湯にお入りになったことは?」 「むろん、ある。どちらもいい湯であった。」
〇シリーズ続編で登場予定の温泉…大分・宝泉寺温泉/紀州・白浜温泉
あらすじ
八代将軍・徳川吉宗は、ひどい身体の凝りに悩まされていた。熱海の湯を江戸に運ばせることで、その苦しみを癒していたが、どうしたわけか、急に湯が届かなくなる。さらに熱海だけでなく、草津、箱根の湯にも異変が起きたらしい。吉宗の一大事に、湯の中だけは最強のお庭番・湯煙り権蔵と、すご腕だけど玉の輿狙いのくノ一が調査へと向かうことに。一方、江戸では独自の「湯の神信仰」を説く天一坊なる者が現れ、町奉行の大岡越前がその素性について探索を始めるが……。新聞連載で話題の新シリーズ第1弾。
『いい湯じゃのう(一)』について
【著者】
風野真知雄(かぜの・まちお)
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞。著書に「妻は、くノ一」「わるじい慈剣帖」他、人気シリーズ多数。
【書誌情報】
タイトル:いい湯じゃのう(一)
サブタイトル:お庭番とくノ一
著者:風野真知雄
定価:748円(10%税込)
発売日:2022年1月7日
判型:文庫判並製
ページ数:288頁
ISBN:978-4-569- 90185-5
発行:株式会社PHP研究所