学研教育総合研究所調べ 「“推し”がいる」と回答 小学生53%、中学生66% さて“推し”のジャンルは? 小学生男子の1位「YouTuber」、 小学生女子の1位「アニメ・まんがキャラクター」、 中学生男子の1位「YouTuber」、 中学生女子の1位「アイドル」
小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査
株式会社学研ホールディングス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:宮原博昭)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査では600名の有効サンプルを集計しました。今回は、小学生調査および中学生調査のうち、ふだんの生活実態や生活意識に関する結果を「小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査」として公表します。
(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
お正月にもらったお年玉
小学生では平均21,064円、2年連続の減少から一転、増加に
中学生では平均27,255円、2020年調査から1,544円減少
今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、小学生では平均21,064円、中学生では平均27,255円でした。
平均額を過去の調査と比較すると、小学生では2020年21,241円→2021年20,823円→2022年20,047円→2023年21,064円と、2020年の金額には届かなかったものの、2年連続の減少から増加に転じました。コロナ禍の影響が一定の落ち着きを見せ、2023年のお正月は帰省先に親族・親戚が集まるケースが増えたのではないでしょうか。他方、中学生では2020年28,799円→2023年27,255円と1,544円の減少となりました。
「“推し”がいる」と回答 小学生53%、中学生66% さて“推し”のジャンルは?
小学生男子の1位「YouTuber」、小学生女子の1位「アニメ・まんがキャラクター」、
中学生男子の1位「YouTuber」、中学生女子の1位「アイドル」
“推し活”についてきいたところ、“推し”がいる人の割合は、小学生では52.7%、中学生では66.0%となりました。男女別にみると、小学生男子では49.0%、小学生女子では56.3%、中学生男子では59.0%、中学生女子では73.0%と、いずれも女子のほうが高くなりました。
“推し”のジャンルをみると、小学生男子の1位は「YouTuber」、小学生女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生男子の1位は「YouTuber」、中学生女子の1位は「アイドル」でした。
「今、悩んでいることがある」のは 小学生の42%、中学生の61%
小学生の悩み事1位「学校での友だち関係」、中学生の悩み事1位「学習に関すること」
「不安や悩みがあっても相談しない」小学生の11%、中学生の9%
悩み事についてきいたところ、今、悩んでいることがある人の割合は、小学生では41.6%、中学生では60.8%となりました。男女別にみると、小学生では男子が42.2%、女子が41.0%と男子のほうが高くなったのに対し、中学生では男子が59.7%、女子が62.0%と女子のほうが高くなりました。
今、悩んでいることをみると、小学生では「学校での友だち関係」、中学生では「学習に関すること」がそれぞれ1位でした。
また、不安や悩みがあるときに相談するかをきいたところ、小学生では「相談する」が89.4%、「相談しない」が10.6%、中学生では「相談する」が90.7%、「相談しない」が9.3%となりました。男女別にみると、「相談しない」と回答した人の割合は、小学生男子11.5%、小学生女子9.7%、中学生男子11.3%、中学生女子7.3%と、いずれも男子のほうが高くなりました。
不安や悩みがあるときに相談する相手をみると、小学生・中学生ともに1位は「母親」で、小学生では「父親」が2位、中学生では「友だち」が2位でした。
[小学生調査 調査結果]
★小学生の好きな食べ物 「おすし」は2000年調査以降不動の1位、2位「ラーメン」3位「カレーライス」
★小学生の嫌いな食べ物 1位「サラダ」2位「焼き魚」3位「さしみ」
好きな食べ物をきいたところ、1位「おすし」(41.2%)、2位「ラーメン」(28.7%)、3位「カレーライス」(23.8%)となりました。
過去の調査と比較すると、「おすし」は2000年調査以降、不動の1位となっています。また、前回の2022年調査と比較すると、「ポテトフライ」(前回調査3位→今回調査4位)と「フライドチキン・からあげ」(前回調査2位→今回調査5位)は順位を下げた一方、「ラーメン」(前回調査4位→今回調査2位)と「カレーライス」(前回調査5位→今回調査3位)は順位を上げTOP3に挙がりました。
他方、嫌いな食べ物をきいたところ、1位「サラダ」(20.3%)、2位「焼き魚」(17.8%)、3位「さしみ」(13.0%)となりました。
前回の2022年調査と比較すると、嫌いな食べ物TOP3に変化はありませんでした。
また、「嫌いな食べ物はない」は、38.3%でした。
参考
★小学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均21,064円、2022年調査から1,017円増加
今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は91.1%(「なし」が8.9%)となり、平均は21,064円でした。
男女別にみると、男子ではお年玉をもらった人の割合は93.3%、平均は21,286円、女子ではお年玉をもらった人の割合は88.8%、平均は20,842円でした。
前回の2022年調査と比較すると、お年玉をもらった人の割合は1.4ポイントの上昇(前回調査89.7%→今回調査91.1%)、平均は1,017円の増加(前回調査20,047円→今回調査21,064円)となりました。コロナ禍の影響が一定の落ち着きを見せ、2023年のお正月は帰省先に親族・親戚が集まるケースが増えたのではないでしょうか。
★小学生のお年玉の使い道 「貯金」がダントツ、2位「おもちゃ」3位「ゲーム機・ゲームソフト」
今年(2023年)のお正月にお年玉をもらった人(1,093名)に、もらったお年玉の主な使い道をきいたところ、1位「貯金」(61.8%)、2位「おもちゃ」(23.1%)、3位「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」(20.5%)となりました。
男女・学年別にみると、高学年の女子では「キャラクターグッズ」(5年生28.4%、6年生21.1%)や「文房具(ステーショナリー)」(5年生29.5%、6年生26.7%)、「本・雑誌」(5年生18.9%、6年生18.9%)、「洋服などの衣類」(5年生11.6%、6年生17.8%)などが他の層と比べて高くなる傾向がみられました。
★「今、悩んでいることがある」小学生の42%
悩み事のTOP3は「学校での友だち関係」「学習に関すること」「学校での先生との関わり」
今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「学校での友だち関係」(15.8%)、2位「学習に関すること」(14.8%)、3位「学校での先生との関わり」(7.0%)となり、「悩み事は特にない」は58.4%、悩み事がある人の割合は41.6%でした。
男女別にみると、男子では「学習に関すること」、女子では「学校での友だち関係」が1位でした。
★「不安や悩みがあるときでも相談しない」小学生の11%
不安や悩みを相談する相手では「母親」がダントツ
不安や悩みがあるときに、誰に相談するかをきいたところ、「母親」(76.4%)が突出して高くなり、「父親」(35.7%)、「友だち」(21.4%)と続きました。不安やストレスを感じていることや人に伝えづらい悩みがあるときには、まずは母親に相談しているという人が大半を占めました。また、「相談しない」は10.6%、相談する人の割合は89.4%となりました。
男女、学年によって差が大きく、「父親」「友だち」は顕著であることがわかります。
★「推しがいる」小学生の53%、推しのジャンルTOP2は「アニメ・まんがキャラクター」「YouTuber」
“推し活”について質問しました。
“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は47.3%、推しがいる人の割合は52.7%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(17.1%)、2位は「YouTuber(VTuber除く)」(16.0%)、3位は「スポーツ選手」(6.7%)、4位は「アイドル」(6.4%)、5位は「マスコットキャラ」(5.3%)でした。
男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では56.3%と、男子(49.0%)と比べて7.3ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アニメ・まんがキャラクター」が1位でした。
★イメージする“憧れる大人像” 1位「心優しい人」2位「お金持ち」3位「朗らかで明るい人」
どのような大人に憧れているかをきいたところ、1位は「心優しい人」(34.5%)でした。周囲の人に優しさや気遣い、思いやりを持って接することできる大人を“理想の大人”と考えている人が多いのではないでしょうか。次いで、2位「お金持ち」(21.2%)、3位「朗らかで明るい人」(20.2%)、4位「おしゃれな人」(15.8%)、5位「誠実な人」(14.5%)となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「心優しい人」で、男子では「お金持ち」が2位、女子では「おしゃれな人」が2位でした。
[中学生調査 調査結果]
★中学生が今年のお正月にもらったお年玉 もらった金額は平均27,255円、2020年調査から1,544円減少
今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、お年玉をもらった人の割合は95.7%となり、平均は27,255円でした。
前回の2020年調査と比較すると、平均は1,544円の減少(前回28,799円→今回27,255円)となり、学年別にみると1年生は1,997円の減少(前回27,155円→今回25,158円)、2年生は948円の減少(前回29,403円→今回28,455円)、3年生は1,686円の減少(前回29,839円→今回28,153円)となりました。
★中学生のお年玉の使い道 1位「貯金」2位「お菓子などの食べ物」3位「本・雑誌」
今年(2023年)のお正月にお年玉をもらった人(574名)に、もらったお年玉の主な使い道をきいたところ、1位「貯金」(56.8%)、2位「お菓子などの食べ物」(23.2%)、3位「本・雑誌」(22.8%)となりました。
男女・学年別にみると、男子の1年生と2年生では「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」(1年生34.7%、2年生32.3%)、女子の2年生と3年生では「洋服などの衣類」(2年生33.7%、3年生44.9%)、女子の3年生では「文房具(ステーショナリー)」(33.7%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。
★「今、悩んでいることがある」中学生の61%、3年生では68%
悩み事の1位は「学習に関すること」、2位は「学校での友だち関係」、3位は「学校での先生との関わり」
今、悩んでいることがあるかをきいたところ、1位「学習に関すること」(35.2%)、2位「学校での友だち関係」(20.7%)、3位「学校での先生との関わり」(9.0%)となり、「悩み事は特にない」は39.2%、悩み事がある人の割合は60.8%でした。
学年別にみると、悩み事がある人の割合は上の学年ほど高くなる傾向がみられ、3年生では68.0%となりました。
★「不安や悩みがあるときでも相談しない」中学生の9%
不安や悩みがあるときの相談相手 1位「母親」、男子の1年生では「父親」「きょうだい」が高い傾向
不安や悩みがあるときに、誰に相談するかをきいたところ、「母親」(67.0%)が最も高くなり、「友だち」(46.0%)、「父親」(29.2%)と続き、「相談しない」は9.3%、相談する人の割合は90.7%となりました。
男女・学年別にみると、男子の1年生では「父親」(45.0%)と「きょうだい」(24.0%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。
★「推しがいる」中学生の66%、推しのジャンルは? 男子の1位「YouTuber」、女子の1位「アイドル」
“推し活”について質問しました。
“推し”がいるかどうか、いる場合は“推し”のジャンルとしてあてはまるものをきいたところ、「推しはいない」は34.0%、推しがいる人の割合は66.0%となりました。“推し”のジャンルをみると、1位は「アニメ・まんがキャラクター」(17.7%)、2位は「YouTuber(VTuber除く)」(15.0%)、3位は「アイドル」(12.8%)、4位は「スポーツ選手」(9.8%)、5位は「歌手・ミュージシャン(アイドル除く)」(9.7%)でした。
男女別にみると、推しがいる人の割合は女子では73.0%と、男子(59.0%)と比べて14.0ポイント高くなりました。また、推しのジャンルは男子では「YouTuber(VTuber除く)」、女子では「アイドル」が1位でした。
★中学生がイメージする“憧れる大人像” 1位「心優しい人」2位「朗らかで明るい人」3位「お金持ち」
男子では「誠実な人」、女子では「朗らかで明るい人」が2位
どのような大人に憧れているかをきいたところ、1位「心優しい人」(38.0%)、2位「朗らかで明るい人」(25.3%)、3位「お金持ち」(23.0%)、4位「誠実な人」(22.5%)、5位「見識や教養のある人」(21.2%)となりました。
男女別にみると、男子・女子ともに1位は「心優しい人」で、男子では「誠実な人」が2位、女子では「朗らかで明るい人」が2位でした。
※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。
調査概要■
調査タイトル:小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査
調査対象
(小学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者
(中学生調査):ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする中学生の子どもを持つ20歳~59歳の保護者
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間
有効回答数
(小学生調査):1,200サンプル
(中学生調査):600サンプル
実施機関:ネットエイジア株式会社