物流2024年問題を業界コンサル第一人者が解説 アマゾン、ヨドバシ、アスクルの成功に学ぶ 『最先端の物流戦略』を発売

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、『アマゾン、ヨドバシ、アスクル……最先端の物流戦略』(⻆井亮一 著/税込 1,045円)を、2024 年2月19日に発売しました。本書は、日本初のゲインシェアリング達成し、物流の専門家としてニュース番組にも出演する著者が、あらゆる業界へ影響を及ぼす物流の2024年問題をするどく解説します。物流業界の全体像や最新情報はもとより、各企業のケーススタディを通じてビジネスモデルとしての物流戦略を学べる一冊です。

勝ち組企業の強さの秘密は「物流戦略の有無」

2024年4月の自動車運転業務の年間時間外労働時間に上限が設けられる、いわゆる「物流2024年問題」による影響は、物流業界にとどまりません。著者が「物流戦略」を強く訴えるのは、物流インフラ整備への投資次第で企業格差が開くと分析しているからです。本書では、コロナ禍で、デリバリーを行ない大きく売り上げを伸ばしたマクドナルド、すかいらーくグループや、EC事業が総売り上げの3割近くを占め、600億円の物流投資を進めるヨドバシカメラなどを例に挙げ、物価高や人手不足でも、高収益を生むビジネスモデルを紹介するとともに、その強さを支える各社の物流インフラを解説します。

アマゾン・ヨドバシカメラ・コープさっぽろ…豊富な事例を詳説

本書は「読んで物流を学べる1冊」として、アマゾン、ヨドバシカメラ、ファーストリテイリングなど国内外の著名企業からコープさっぽろ、セイコーマートなど地域密着型企業まで、異なる企業事例を多数取り上げました。

【⻆井氏が注目する各社の物流トピック】

●アマゾン
 ピッキングの正確性・スピードによる得点を同僚と楽しみながら競うゲーミフィケーションを導入
 物流センター内を最短距離で移動できるアマゾンロボティクスやシステム
 業者に委託せず、自社トレーラーで長距離輸送を行なう幹線の自前化

●ヨドバシカメラ
家電業界の売上第3位ながら、EC売上は総売上の3割近い2136億円で業界トップ
(『月刊ネット販売』2022年10 月号「第22回ネット販売白書」より)
電球1個からOK。送料無料、最短・当日数時間で配送する「エクストリーム便」

●コープさっぽろ
 「打倒アマゾン」を掲げ組合員数は200万人(道内の世帯数は約247万世帯)
 全道51カ所にある宅配センターが基盤となり、センターから片道約1時間圏内で配達が可能

【目次】

序  章 なぜ今、他社の物流戦略を学ぶのか?
第1章 送料有料時代に負けない「ヨドバシカメラ」のビジネスモデル
第2章 「ファーストリテイリング」は、なぜ物流会社を目指すのか?
第3章 買い物の変化に翻弄される「アメリカ企業」
第4章 人口減少時代の成長戦略「コープさっぽろ」と「セイコーマート」
第5章 物流危機でも攻めの経営「アスクル」の勝算
第6章 コロナ禍を乗り越え、進化し続ける「アマゾン」の物流
終  章 実践「物流の4C分析」

著者プロフィール

著者近影

⻆井亮一(かくい・りょういち)
株式会社イー・ロジット 取締役会長
1968 年大阪府生まれ、奈良県育ち。現在、東京都人形町を拠点に活動。上智大学経済学部経済学科を 3 年で単位取得修了し、渡米。ゴールデンゲート大学 MBA を 1 年 3 カ月で取得(マーケティング専攻)。帰国後、船井総合研究所入社。その後不動産会社を経て、家業の光輝物流に入社。日本初のゲインシェアリングを達成したことが契機となり、2000年株式会社イー・ロジットを創業。物流全般のコンサルティング・セミナー活動などを行う。『WBS』、『めざましテレビ』、『正義のミカタ』、『日経プラス 10』などのテレビやラジオにも出演。『オムニチャネル戦略』(日経文庫)、『顧客をつかむ戦略物流』(日本実業出版社)、『物流革命 2024』(日経 MOOK)など、日米中韓台越の 6カ国で 40 冊を超える著書を執筆。日本物流学会理事。多摩大学大学院客員教授。NewsPicks プロピッカー。

書誌情報

ヘッドタイトル:アマゾン、ヨドバシ、アスクル……
タイトル:最先端の物流戦略
著者:角井亮一 判型・製本:新書判並製
レーベル:PHPビジネス新書
ページ数:208ページ
定価:1,045円(税込)
発売日:2024年2月19日
ISBN:978-4-569-85655-1
発売元:株式会社PHP研究所

『最先端の物流戦略』書影
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