【よくある質問】平均掲載数と平均広告換算額について
皆様からよく、「今回の掲載結果は他の会社と比べてどうなんだろう?」といったご相談をいただきます。
そこで、2019年8月~2020年1月にアットプレスから配信されたプレスリリースについて、掲載数と広告換算額の分布図を作成しました。
掲載数
下記のグラフは該当期間に配信したプレスリリースがそれぞれ「何件掲載されたか」の分布を示すもので、中央値は「55掲載」、ボリュームゾーンは50~60掲載でした。
そのため「55掲載以上」を獲得していれば概ね、「良い結果だった」と言えます。
掲載されやすい内容
今回、該当期間に配信されたリリースのうち、多くの掲載数を獲得していたリリースには「著名性(有名人・有名企業が関わるもの)」や「新奇性(新しいもの・珍しいもの)」、「話題性(流行しているもの)」、「公共性(社会的に有益なもの)」といった傾向が見られました。
もちろん多くの企業が新情報を発表する時期は相対的に情報量が多くなるため、メディア側の目に留まりづらくなったり、災害や世界情勢により取り上げられる情報の優先度が変わるため、同じ内容でも配信するタイミングによって掲載されづらくなったりすることもあります。
しかし、取り上げられやすいリリースの傾向を掴むことによって「どのような内容で情報を発信していくのか、広報戦略を練るのか」、「どのタイミングで出せば注目してもらえるのか」といったことを検討する際の判断材料にすることもできます。
広告換算額
続いて広告換算額の分布図を見てみると、中央値は「300,000円」でした。この金額であれば結果として概ね「良かった」と言えます。
ちなみに掲載数では100掲載以上だったものが267件だったのに対し、広告換算額では100万円以上になったものが1,840件となりました。これは「何件掲載されたか」よりも「どこに掲載されたのか」が影響していると考えられます。
広告換算額に関しては、バズる(話題になる)→情報が拡散され有力なサイトに載る→広告換算額が上がる、という傾向があり掲載数に比べても二極化が顕著です。
よく「Yahoo!ニュースに掲載したい」というご相談をいただきますが、Yahoo!ニュースの多くの記事は各メディアからの転載です。
いわゆる「バズった」プレスリリースの掲載結果を見てみると、Yahoo!ニュースに掲載された際の記事の広告換算額は、なんと1記事だけで「549,906円」!これだけで中央値を大きく上回る金額となります(広告換算額は同じサイトでも異なる場合がありますが、これは後述の項目をご参照ください)。
よって、広告換算額を重要指標としている場合は、「転載元のメディアに掲載してもらう」ことが重要であり、これは「ターゲットを絞ってプレスリリースの内容を練る」ことで目標に近づくことができると考えられます。
なぜ同じサイトに掲載されても換算額が異なることがあるのか?
お客様からよくご質問いただくのは「同じサイトなのに換算額が違うものがあった」という内容です。
それは記事が掲載された場所によって「記事の読まれやすさ」が異なるから。
TOPページに掲載された場合と、それよりも下層のページに掲載された場合では、“記事へのアクセスのしやすさ”や“目に留まりやすさ”が異なります。
目に留まりやすいページほど記事は読まれやすくなるため、価値が高くなり広告換算額も高くなります。
▼アットプレスで算出している広告換算額について
以下(1)(2)を数値化して各Webメディアの「サイト価値」を算定し、その「サイト価値」からTOPニュースの記事の価値を算定
(1) サイトが既に保有している記事を閲覧させる力(≒PV数)
(2) ソーシャルメディア上へ記事を波及させる力記事の掲載場所(≒掲載階層)による「記事の読まれやすさ」を算定し、掲載階層に応じた「記事の価値」を算定
(例:TOPページの記事 > 下層ページの記事 > 最下層の記事 )ソーシャルメディア上で記事が拡散されたことによる「記事の価値」の拡大値を加算
キュレーションメディア上に記事が掲載されたことによる「記事の価値」の拡大値を加算
※TOPニュースは、記事タイトルによる「テキストリンク」にてニュース詳細ページへの誘導を行っているため、TOPページの「テキストバナー」を基準となる広告価値として定義しています。
※「サイト価値」と「TOPページのテキストバナー料金」との関連性は、100以上のWebメディアから広告料金を取得し統計化しているため、広告料金を公表していないWebメディアの広告換算値も算定可能です。
※記事ページへの閲覧数は時間経過とともに減っていくため、その減衰率を統計的に算出し、「1日分のテキストバナー広告料金」×「N日分」として記事価値を算定しています。