リオデジャネイロ パラ水泳日本代表 一ノ瀬 メイ 現役引退 今後も社会から"障害"をなくす取り組みを続ける

会見での花束贈呈 一ノ瀬 メイ(左)、近畿大学水上競技部監督 山本 貴司(右)
会見での花束贈呈 一ノ瀬 メイ(左)、近畿大学水上競技部監督 山本 貴司(右)

近畿大学スポーツ振興センター職員で、リオデジャネイロ パラリンピック水泳日本代表の一ノ瀬 メイが、令和3年(2021年)10月31日をもって現役を引退することとなりました。同日付で本学を退職し、今後は様々な活動を通して、社会から"障害"をなくす取り組みを続ける予定です。

【一ノ瀬 メイ コメント】
最初は、腕が短いことで受ける様々な差別や悔しい経験から自分を守るためにしていた水泳が、日本記録を出し、ロンドンパラリンピックを逃したことを境に、人との違いやマイノリティを抱えて社会で生きづらさを感じている人をも守るために泳ぎたい、という思いに変わりました。それからは、結果を残すことが自分の発信力を高め、社会をよくすることにつながると信じ、水泳を続けてきました。
今までの活動に関わってくださった方や、活動を見て何かを感じ取ってくださった方、すべての方々への感謝の思いにあふれています。
9歳でパラリンピックをめざし始めたときの、周りではほとんどがパラを知らないという状況から、今のようにパラ全体の認知度が上がり、メジャーになるところを見られたことで、「社会は変えられる」という思いを強くしました。そのような大きなムーブメントの一員として、少しでも社会にポジティブな影響を与えられていると実感できたことは、今後競技を離れ、社会から"障害"をなくす活動を続けていく私の大きな自信につながっています。
水泳でできることはやり尽くしたという思いから、その手段は手放す決断をしましたが、今後も活動の目的や意志は変わりません。これからも皆さんと一緒に、すべての人にとって心地よい社会づくりをしていけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

【一ノ瀬 メイ プロフィール】
平成9年(1997年)3月17日生まれ、24歳。京都府京都市出身。先天性右前腕欠損症。
1歳半から水泳をはじめ、平成22年(2010年)に史上最年少でアジア大会出場、50m自由形(S9)で銀メダルを獲得。平成28年(2016年)のリオデジャネイロパラリンピックでは8種目に出場。現在、7種目で日本記録を持つ。

【関連リンク】
スポーツ振興センター
https://www.kindai.ac.jp/campus-life/guide/sports-center/


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