総再生数770万回の看護師YouTuberがVR教育に参画！病院内職場コミュニケーションスキルVRを日本看護学会で公開
～ 看護師の離職率増加で病院の採用コストが年間総額約６００億円に ～
株式会社ジョリーグッド（東京都中央区、代表取締役：上路健介、以下 ジョリーグッド）は、看護師YouTuberとして活躍中のクリエイター「Nバク」さんと共同で「病院内職場コミュニケーションスキルVR」を開発したことをお知らせいたします。また、２０２３年９月２９日〜３０日に大阪で開催される「第５４回日本看護学会学術集会」にて、本VRコンテンツを活用した大規模VRセミナーを開催いたします。
現在、少子高齢化や看護現場の増加により、看護師のニーズが高まっている一方で、近年は職場の人間関係などによって看護師の離職率が増加していることが大きな課題となっています。
そのため、看護師歴１５年のキャリアを持ち、「看護師クリエイター／現場改善コンサルタント」として看護現場で役立つ人間関係の解決策や仕事術など、様々なYouTube動画を配信する看護師YouTuber「Nバク」さんと「病院内職場コミュニケーションスキルVR」の共同開発に至りました。
大規模VRセミナーでは、開発したVRコンテンツを活用し、様々な立場の看護師を対象に、医療現場における視座が違う者同士の適切な意思疎通方法を学習いただきます。なお、本セミナーには「Nバク」さんが実際に登壇され、コンテンツの特徴などをお話いただく予定です。
今後ジョリーグッドは、「Nバク」さんが持つ元看護師としての専門的知見と、クリエイターとしての表現力を活かし、医療を「楽しく学ぶこと」をプラスした、新しい学習ツールのカタチを提案していきます。
■看護師の離職率増加で病院の人件費・採用コストが急増
現在、少子高齢化や看護現場の増加により、看護師のニーズが高まっている一方で、看護師の離職率が大きな課題となっています。主な背景として、職場の人間関係が辛いという理由が４１．６％（２０２１年、日本労働調査組合発表）を占め、各病院では深刻な人材不足に陥っています。
それに伴い、医療機関が人材確保のために有料職業紹介事業者に支払った紹介手数料は、総額約６００億円（２０１５年度、日本医師会総合政策研究機構発表）までのぼり、病院の利益のうち、平均２１％が人材手数料の支出に回っているなど、人件費コストによる医療機関の経営圧迫も課題となっています。
公益社団法人日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査」：
https://www.nurse.or.jp/home/assets/20230301_nl04.pdf
厚生労働省「「令和3年」雇用動向調査結果の概況」：
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-2/dl/kekka_gaiyo-01.pdf
公益社団法人全日本病院協会：「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査：https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/02_20201005_jinzaisyokaitesuuryo.pdf
■「第５４回日本看護学会学術集会」VRセミナー詳細
タイトル：VRで学ぶ当事者意識と対人スキル〜自分ごと化が働き方を変える、新たな職場教育のカタチ〜
日時：２０２３年９月３０日（土）１１：５０～１２：５０
会場：大阪国際会議場 １０階 第4会場（大阪府大阪市北区中之島５丁目３－５１）
登壇者：座長 上路 健介（株式会社ジョリーグッド 代表取締役CEO）
講師 Nバク （看護師クリエイター／現場改善コンサルタント）
講師 原 晋 （青山学院大学 陸上競技部監督）
※会場にお越しいただいた方の中から先着１００名にVRゴーグルを用いたデモンストレーションをご体験いただけます。
■「看護師の病院内職場コミュニケーションスキルVR」概要
本コンテンツでは、自分の意見を飲み込むことで我慢をしたり、一方的に自分の主張を押し通したりせずに、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコミュニケーション方法であるアサーティブコミュニケーションを中堅リーダー看護師、若手看護師それぞれの視点で３６０度で学習できます。
VRを通じて、看護師のあらゆる日常業務シーンで発生する同僚看護師とのコミュニケーションの歪みをリアルに当事者体験することで、自他を尊重したコミュニケーションを考え、より良い職場環境づくりに向けての意識変革を促していきます。
＜シナリオ①：中堅リーダー向け＞
リーダーを担う看護師視点で、同じ職場のベテラン看護師、若手看護師に急な割り込み業務を依頼した際、相手の反応によってアサーティブ・ノンアサーティブな返答をしてしまう「コミュニケーションの弱肉強食」を体験するコンテンツ。
＜シナリオ②：新人・若手看護師向け＞
清潔ケアを共に行ってくれる看護師を探していたところ、一方的に話を終えて去っていく後輩看護師Aと、自分の事情や意見を言えずに引き受ける後輩看護師Bに直面する。それぞれのシーンで先輩看護師の立場を体験し、二者のコミュニケーションタイプと受け手の感情を比較するコンテンツ。
■看護師クリエイター／現場改善コンサルタント Nバク（エヌバク）さん コメント
看護師という職種は、患者さんだけでなく、あらゆる職種を「つなぐ」役割を果たします。その中で、円滑なコミュニケーションを図ることは看護業務を効率よく進める上で重要なポイントになります。本VRでは、コミュニケーション不足による軋轢をなくし、コミュニケーションが噛み合った時のパフォーマンス向上を体感してほしいと考えています。業務上でよくある会話の一場面を、視聴するのではなく、よりリアルに近い形で体験し自分ごととして考えるきっかけにできる。これが、VR動画で学習する魅力です。
＜プロフィール＞
看護師臨床経験、管理職の経験を生かし、働いていると誰もがぶつかる壁の乗り越え方（仕事術／キャリア／人間関係など）について主にYouTubeなどで情報発信をしている。「働くナースに捧ぐ」というキャッチコピー通り看護師をはじめとする多くの医療従事者に支持・共感を得ている。
現在では個人向けキャリアコンサルティングをはじめ、病院向けに業務改善や人材育成コンサルティングを請け負うほか、書籍や雑誌の執筆、セミナー講師などを行っている。
■JOLLYGOOD＋make（ジョリーグッドプラスメイク）について（https://jollygoodplus.com/about/make/）
「JOLLYGOOD＋make」は、医療に関わる全ての要素を高精度VRカメラを用いて本人視点の３６０度実写映像で簡単にVRコンテンツ化することができる医療VRセルフ制作ソリューションです。従来のCGで制作されたVRコンテンツと比較して、本サービスで制作した実写医療VRは、圧倒的な当事者⽬線で憑依するようなリアリティの高い臨床体験や患者体験などを得ることができます。
ジョリーグッドは、テクノロジーやVRを通して医療課題の解決を目指し、共に新しい医療教育のカタチを創っていける共創パートナーを募集しています。
問い合わせはこちら：https://jollygoodplus.com/about/contact/
■株式会社ジョリーグッドについて（https://jollygood.co.jp/）
ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。
【企業理念】
テクノロジーは、それを必要とする人に使われて、初めて価値がある。
【ミッション・ビジョン・バリュー】
ミッション：『テクノロジーで人の成長を加速する』
ビジョン：『成長体験を増やし、人生を豊かなものに』
バリュー：『アップデートを楽しみ、本質と価値にこだわる』
