ヒアルロン酸の効果は、どれくらいの期間、続きますか?
注射のみで行えることから、プチ整形と呼ばれ、手軽に感じられるヒアルロン酸による豊胸術。その効果は期間限定であり、注入したヒアルロン酸は人体に吸収されてしまうことが特徴にあげられます。
では実際にどれ位の時間が経過すると、どのように吸収されていくのでしょうか?
ヒアルロン酸にも種類がある
一口に「ヒアルロン酸」と言っても、その種類はたくさんあります。どんなヒアルロン酸を使用して豊胸術を受けたのかによっても、効果の持続に違いが現れます。
たとえばヒアルロン酸の粒子が多く固い製品は吸収されにくく、逆に粒子が小さく柔らかいものは早く吸収されてしまいます。
もちろん個人差があるので施術を受ける前に「どれくらいの期間を経て吸収されてしまうのか」を、担当医と相談し、納得してから施術を受けるようにしましょう。
ちなみにヒアルロン酸が吸収され、効果が感じられなくなるのは、一般的に半年から長くて2年程度と言われている場合が多いです。
ヒアルロン酸による豊胸…長持ちさせるためには?
ヒアルロン酸は体内に注入された瞬間から吸収が始まり、これを止めることはできません。なるべく長持ちさせたいなら、以下のことを気にしてみてください。
1ヵ所に多量に注入する
同じ箇所に多量に注入することで、人体の組織と触れる面積が減り、吸収されにくくなります。
同じ場所に繰り返し施術を受ける
同一箇所に定期的な注入を繰り返すことで、吸収される速度が遅くなります。
ラジオ波の美顔器やエステを避ける
ラジオ波(RF機能)は電磁波の一種で、血行やリンパの流れを促進し新陳代謝を活性化する効果があります。このRF波をヒアルロン酸注入術後の箇所に照射してしまうと、吸収を促進させてしまう可能性があるので、施術箇所に使用するのは避けましょう。
心身に負担のない規則正しい生活を送る
ヒアルロン酸はもともと人間の体内で生成されています。不摂生な生活を繰り返すことや、ストレス過多な状態では、体内で生成されるヒアルロン酸の量と吸収されていく量のバランスにも影響が出てしまう可能性があります。
吸収されたら元のバストに戻るだけ?
ヒアルロン酸を使った施術のデメリットとして耳にするのは、「体内に吸収されてしまう」「しこりができることがある」の2つでしょう。
注入するヒアルロン酸はクリニックによって異なりますが、粗悪なヒアルロン酸だと、しこりができることがあります。両手を上げた時など、何気ない瞬間にバストの表面がボコボコしていることが分かることも。しこりを溶解させる注射で対応できる場合もありますので、まずは担当医に相談することが大切です。
まとめ
・ヒアルロン酸の豊胸の効果は、半年から長くて2年程度
・ヒアルロン酸を長持ちさせる方法はあるものの、吸収を止めることはできない
・しこりを感じることも。その場合は、担当医に相談を
南クリニック 院長:南晴洋
京都第二赤十字病院形成外科勤務、大手美容外科院長を経て1997年 南クリニック開業。創業以来、豊胸に力を入れている。注射で豊胸を行う「成長再生豊胸」を海外の学会でも発表。