冬休みを快適に過ごすための「声かけ変換」とは!?

あさ出版

 あっという間に1年が過ぎ、とうとう学校も冬休みとなりました。
今年の年末年始は、久しぶりに親戚同士集まるご家庭も多いのではないでしょうか。
昨年はゆっくり家族だけで過ごした冬も、今年はにぎやかになりそうですよね。

冬は、寒いこともあり、なかなか子どもたちが思うように動いてくれない。
布団から出てこない、ヒーターの前から動かない、宿題をやる前に居眠り・・・

そもそも、思うようになんて動かないのが「子ども」ではありますが
冬休みくらい、怒らずに過ごしたいものです。

そこで、子どもを叱らずにすむ「声かけ変換」をご紹介します。

いつも子供に伝えている言葉をちょっと変える=声かけ変換 

この、「声かけ変換」をすることで、
子どもも親も気持ちよく過ごすことができるようになります。

冬休みにありそうな例を『楽々かあさんの 伝わる! 声かけ変換』より、3つご紹介したいと思います。

ネットで公開するや14万シェアを超えるなど大反響呼んだ「声かけ変換表」

今回ご紹介する「声かけ変換」とは、著者の
大場さん(楽々かあさん)が、3人の子どもを育てる中で
さまざまな創意工夫をしながら、見つけ、SNSで発信してきたものです。
何年もかかって見つけた、「めちゃくちゃ使える声かけ変換」を6年の歳月を経て、
大幅に追加し本にまとめたのが『楽々かあさんの 伝わる! 声かけ変換』です。

いろんなシチュエーションで使える「声かけ変換」を
さまざまな例と合わせ166コ掲載しています。
どれも身近な話で「具体的に」「わかりやすく」伝えてくれます。

子どもが自分で考えて動けるようになる「声かけ変換」とは!?

 学校がない日は中々起きてこない、ダラダラといつまでもゲームばかり・・・
絶対ダメではないけれど、できればいつも通りの時間で過ごしてくれたらな~、
なんて思うこと、ありませんか?
「早く起きてごはん食べなさい!」
「休みだからって、いつまでもパジャマはやめなさい!」
「掃除したいんだから、はやく食べちゃって!」
親にも都合や予定があるんだから、できれば動いてほしいものですが
やっぱり動いてくれないのが子ども・・・。
そんな、


ごはんを早く食べてほしい時に試してほしい声かけがこちら!⇓⇓⇓

P126

 わかっていることを言われると、なぜかやる気がなくなってきてしまうことがあります。

そこで、この声かけ変換を使ってみてください。
言われた子どもは「言われてしぶしぶやる」から「自分で考えて行動する」に意識が変わるんです。

この声かけ変換をやってみて気がついたことは、
子どもは「やるべきこと」はわかっているし、やろうともしているんです。

「やろうとしている」ときに言われるのが、とにかく嫌だそう。
あとちょっとくらいいいじゃん。休みなんだから、と顔に書いてあります。

例えば
「そろそろ掃除したいんだけど、どうしたらいいと思う?」と聞いてみてください。
めんどくさそうにしますが、わかったよ、早く食べればいいんでしょ!?
と、モグモグしてくれるかもしれません。(してくれないこともあるけれど)

出来れば〇〇しなさい!って言いたくない時に
ぜひ、使ってみてください。


ゲームをいい加減やめてほしい時に試してほしい声かけがこちら!⇓⇓⇓

 始めたら、なかなか終われないのがゲームです。
「1日1時間」なんてルールを決めていても、
友だちや親せきの子がいたりするとキリがなくなってしまいます。
「〇〇ちゃんが、まだやってない」
「ここをクリアするまで、あとちょっとなんだよ!」
なんて、どうにか引き延ばそうとするのが子ども。

そんな時言いたくなっちゃう「いい加減にしなさい!」を
こんな風にしてはいかがでしょうか。

P136

例えば
「もう1時間超えちゃったけど、あと何分くらいかな?」と聞いてみてください。
意外と「あと10分」とか返ってきたりします。
もちろん、本当に10分でやめられないかもしれませんが、
「そろそろやめないと」という気持ちはあるみたいです。

最強なのは
「ゲーム終わらせてオヤツにしよう」
「終わったらお出かけしよう」など、
次の「いいこと」があると、動きやすくなるようです。

自分で言ったことは、行動に移しやすいようですので
ぜひ、試してみてください。


さて、やっと大掃除が終わり、
せっかくだからみんなで買い物に行こうか、
なんて話しているときに限ってダラダラ準備をする子ども。
「だって寒いんだもん」
「やっぱりあっちの服にしたい」
「靴下がなんかきもち悪い」

いくら待っても終わらない準備に
つい言ってしまう「早くしなさい!」

 この言葉、何度言ってしまうことでしょう。平日は毎朝言っている気がします。
せめて、休みの日くらい使いたくない言葉NO.1ではないでしょうか。
そんな冬休み、

準備を早くしてほしい時に試してほしい声かけがこちら!⇓⇓⇓

P144

先ほどからあるように、子どもはわかっていたりします。
自分でも、早くしようとしているかもしれません。

キャパの少ない子を急かすと、焦るあまり上手くいかなくなっていることがあります。
この言葉をかけて、落ち着いて準備をさせると、案外スムーズにいったりします。

我が家の長男も、急かしたばかりに
立ったまま靴を履いて、なかなか足がはいりませんでしたが
「待ってるから、ゆっくりでいいよ」と声かけ変換をしたところ
座って、サッと靴が履けました。

立っていたことで、マジックテープが雑になっており
上手く履けていなかったのです。

座るだけで、上手く履けるなら、次からもそう促せばいいことがわかりました。


今回ご紹介した「声かけ変換」はいかがでしたでしょうか。
もちろん、いつも上手くいくとは限りませんし、どの子にも当てはまるものでもありません。

著者の大場さんいわく
どのご家庭でも、親は「うちの子専門家」です。

ぜひ、お子さんに合った「声かけ変換」を見つけていただけると嬉しいです。
みなさんも、「声かけ変換」を使って、快適な冬休みをお過ごしください。

読むと感動してしまう、試し読みはこちら⇓
https://binb.bricks.pub/contents/e0dde0f8-e123-489f-996b-a7fd47af4430_1592555258/speed_reader

感動してしまう理由はこの記事で「在宅育児の2児の母を救った「声かけ変換」とは」あさ出版noteより
https://note.com/asapublishing/n/nd484c65c3487

声かけ変換表 決定版 無料ダウンロードができる特設ページはこちら⇓
http://special.asa21.com/special/koekakehenkan/

著者プロフィール

大場美鈴(おおばみすず)

楽々かあさん 1975年生まれ。うちの子専門家。 美術系の大学を卒業後、出版社で医療雑誌の編集デザイナーとして勤務し退社。実父の介護経験を経て、結婚。 3人の子宝に恵まれる。
長男はASDの診断とLD+ADHDの傾向がある。次男、長女はいくつか凸凹特徴があるグレーゾーン。
2013年より、「楽々かあさん」として育児の傍ら日々の子育てアイデアをシェア・情報発信する個人活動を開始。 「声かけ変換表」がネット上で14万シェアを獲得して拡散し、話題に。 著書に『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』(汐見稔幸:監修/ポプラ社)がある。

書籍情報

タイトル:発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換
著者:大場美鈴
ページ数:320ページ 
価格:1,760円(10%税込) 
発行日:2020/06/27
ISBN:9784866672120
書籍紹介ページ:http://www.asa21.com/book/b509591.html

amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866672129/asapublcoltd-22/
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/16316482/?l-id=search-c-item-text-01

目次

はじめに
CHAPTER0 心の片づけをする声かけ
CHAPTER1 愛着と信頼関係を築く声かけ
CHAPTER2 自信をつける声かけ
CHAPTER3 子どもに伝わる声かけ
CHAPTER4 ブレーキをかける声かけ
CHAPTER5 共生力を育てる声かけ
EPILOGUE  自分のための声かけ
あとがき