新刊*「このミス」大賞作家による待望の新シリーズ開幕!梶永正史著『デラシネ 放浪捜査官・草野誠也の事件簿「鏡の海」篇』潮出版社より発売
元刑事と現役キャリア組の異色のコンビが活躍する「村ミステリー」
『第12回このミステリーがすごい!大賞』で大賞を受賞し、人気の警察小説を多数送り出している梶永正史さんの新刊『デラシネ 放浪捜査官・草野誠也の事件簿「鏡の海」篇』が2024年12月5日に発売になります。
「日本のウユニ塩湖」と呼ばれる美しい海岸を有する香川県の小さな村を舞台に、元刑事と現役キャリア組の異色のコンビが事件の真相に迫ります。
本作は、予定を決めずに行き当たりばったりな旅をよくするという梶永さんが、四国でお遍路をした際、実際に出会った景色に着想を得て書かれたもの。空海ゆかりの寺院88箇所を巡り、全長1400キロに及ぶ行程を歩き続ける中で見つけた美しい風景。香川県西部に位置する“父母ヶ浜”という全長約1キロに及ぶロングビーチで、無風などの一定の気象条件が重なることにで作り出された、鏡の海が見せる光景に運命的なものを感じたのだそうです。
また、主人公・草野誠也は元刑事の自称フリーライターで、「ハクタカ 白鷹雨音の捜査ファイル」としてテレビドラマ化された梶永さんの過去作品『組織犯罪対策課・白鷹雨音』に登場するキャラクターのひとりです。ドラマで眞島秀和さん演じる草野のその後が気になるという声が多数届いたことも、本作執筆のきっかけになったといいます。
瀬戸内の美しい海に面した村で起きた転落事故。真相の裏に隠された悲しき過去とは……。
ぜひお手に取ってその結末をご確認ください。
あらすじ
ある事件での出来事が影響し、警察官を退任した元警視庁捜査一課の草野誠也は、友人の出版エージェント社長の紹介でライターとして全国を巡る。
「日本のウユニ塩湖」と呼ばれる美しい海岸を有する香川県の小さな村で草野は、有名竹細工アーティストが不可解な転落死をしていたことを知る。
さらに、その事件を再調査するために全国の警察署査察顧問として香川を訪れていた警察庁キャリア組の白羽雅也と再会する。白羽は、査問会で草野を退職に追いやった張本人であった。
いがみ合う草野と白羽。村に漂うよそ者を寄せ付けない不穏な空気。
アーティストの事故現場に残された不可解な竹の傷。
そして、転落した崖にあった謎の祠。事故か、それとも殺人か――。
刑事をやめたからできること、現役だからできること、それぞれの立場から二人は徐々に事件の真相に迫り――。
著者略歴
梶永 正史(かじなが・まさし)
1969年山口県長門市生まれ。山口県立美祢工業高校を卒業し、映画制作を志して上京。
コンピュータ関連企業に勤務する傍ら小説を執筆し、2013年『第12回このミステリーがすごい!大賞』で大賞を受賞し、
2014年『警視庁捜査二課・郷間彩香/特命指揮官』(宝島社)でデビュー。後にドラマ化される。
また、2017年刊行の『組織犯罪対策課・白鷹雨音』(朝日新聞出版)もドラマ化された他、『潔癖刑事・田島慎吾』シリーズ(講談社)、『x1刑事・青山愛梨』シリーズ(ハルキ事務所)など、警察小説を中心に作品を発表。
近年は、産業医を主人公とした『シークレットノート/産業医・渋谷雅治の事件カルテ』(角川文庫)、アクションスパイ作品である『ドリフター』シリーズ(双葉社)や、海上保安庁を舞台とした『ウミドリ/空の海上保安官』(河出書房)など作風を広げている。
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