「近畿大学大学院 第12回院生サミット」を開催 大学院生らが研究成果の発表を通して相互に学び合う
近畿大学(大阪府東大阪市)は、令和6年(2024年)8月31日(土)、東大阪キャンパスにて「近畿大学大学院 第12回院生サミット」を開催します。「近大院生のイノベーションで2050年<地球環境問題、日本の超高齢社会、世界紛争>に立ち向かう」をテーマに、東大阪、奈良、大阪狭山、和歌山、広島、福岡キャンパスの大学院生らが一堂に会して研究成果を発表します。
【本件のポイント】
●近畿大学大学院の全研究科が一堂に会し、日頃の研究成果を発表
●大学院生・学部生・教員が交流し、基礎研究と実学研究の融合を目指してオール近大のサイエンスネットワークを形成
●早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授/東京大学名誉教授/FTものづくり研究所代表の藤本隆宏氏による特別講演も実施
【本件の内容】
「院生サミット」は、東大阪、奈良、大阪狭山、和歌山、広島、福岡の6つのキャンパスに在籍する近畿大学院生を中心に、日頃の研究成果を発表・意見交換するとともに、大学院生・学部生・教員が交流することで、日本の将来を担う高い志を持った若手研究者・技術者を育成することを目標として、平成21年(2009年)に初めて開催されました。
12回目となる今回は、「近大院生のイノベーションで2050年<地球環境問題、日本の超高齢社会、世界紛争>に立ち向かう」をテーマとして、口頭による発表「分野横断院生シンポジウム」8テーマ42演題と、ポスター発表175演題を行います。異なる専門分野の大学院生・学部生らが、研究内容や考え方を相互に学ぶことで、新たな発想に基づくイノベーションに繋がることを狙いとしています。
また、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授/東京大学名誉教授/FTものづくり研究所代表の藤本隆宏氏をお招きし、「産業学のすすめCAPフレームワークで考える」と題した特別講演も実施します。
【開催概要】
日時 :令和6年(2024年)8月31日(土)12:45~18:30(開場12:00)
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール、3号館
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩15分)
対象 :近畿大学大学院生・学部生、教員 約300名
内容 :シンポジウム8テーマ 42演題、ポスター発表175演題、特別講演
お問合せ:近畿大学経営学部学生センター TEL(06)4307-3045
【プログラム】
12:45~13:00 開会式
開会の言葉:近畿大学大学院商学研究科長 古殿幸雄
開会の挨拶:近畿大学 学長 松村到
13:00~13:50 特別講演「産業学のすすめCAPフレームワークで考える」
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授/東京大学名誉教授/FTものづくり研究所代表 藤本隆宏 氏
13:50~14:00 休憩、会場移動
14:00~16:00 口頭発表「分野横断院生シンポジウム」(8テーマ、後述)
16:00~16:15 休憩、会場移動
16:15~17:35 ポスター発表(175演題)
17:35~18:05 休憩、会場移動
18:05~18:30 閉会式
総評 :近畿大学大学院部長 松本和也
ポスター発表優秀賞表彰:近畿大学大学院商学研究科長 古殿幸雄
閉会挨拶:近畿大学経営イノベーション研究所長 文能照之
※一部変更になる場合があります。
【「分野横断院生シンポジウム」のテーマ】
(1)各研究科を代表するような研究内容
(2)イノベーションに関連する問題の解決策に繋がる研究
(3)貧困問題、飢餓、ジェンダー平等、人や国の不平等をなくすことに関連する問題の解決策に繋がる研究
(4)健康と福祉、安全な水とトイレ、住み続けられるまちづくり、気候変動策に関連する問題の解決策に繋がる研究
(5)クリーンエネルギー、働きがいと経済成長、産業と技術革新に関連する問題の解決策に繋がる研究
(6)海の豊かさを守る、陸の豊かさを守るなど地球環境に関連する問題の解決策に繋がる研究
(7)質の高い教育、つくる責任・つかう責任、平和と公正、パートナーシップに関連する問題の解決策に繋がる研究
(8)その他(上記以外の研究)
【特別講演「産業学のすすめCAPフレームワークで考える」】
家電、自動車、鉄鋼、ソフト、サービス、農業などにおける産業は、同類の製品に関する「付加価値の流れ」として捉えられます。これに関する研究は、経済学や経営学など社会科学の一領域です。しかし、付加価値は設計情報の段階で発生するため、産業は同類の「設計情報の流れ」とも言え、技術系の分野とも深く関わります。つまり、産業の研究は、社会科学に携わる文系の研究と技術に携わる理系の研究により成り立つ文理融合の分野の研究と言えます。産業学では、「設計」と「流れ」をキーワードにして、CAP(Capability-Architecture-Performance)アプローチを用いることで、グローバル競争、電気自動車、デジタル製造などの現象の分析を行います。「産業現場の組織能力(Capability)と製品の設計思想(Architecture)のバランスが産業競争力(Performance)を生む」というのがCAPの基本論理です。
【講師プロフィール】
藤本隆宏(ふじもとたかひろ)氏
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター 研究院教授/東京大学名誉教授/FTものづくり研究所代表
昭和54年(1979年)東京大学経済学部卒。三菱総合研究所、ハーバード大学博士課程を経て、平成2年(1990年)~令和3年(2021年)東京大学経済学部助教授・教授。平成15年(2003年)~令和3年(2021年)東京大学ものづくり経営研究センター長。進化経済学会フェロー。米国デザインマネジメント協会Jai Doblin賞、日経図書文化賞、組織学会高宮賞、Shingo賞、日本学士院賞・恩賜賞、日経BP・BizTech図書賞、日経日本建築学会著作賞等。主な著書(共著・編著を含む:日本語のみ)に『製品開発力』『生産システムの進化論』『成功する製品開発』『ビジネス・アーキテクチャ』『生産マネジメント入門ⅠⅡ』『能力構築競争』『日本のもの造り哲学』『ものづくり経営学』『日本型プロセス産業』『人工物複雑化の時代』『ものづくりからの復活』『建築ものづくり論』『現場から見上げる企業戦略論』など。令和3年(2021年)4月より東京大学名誉教授。専門は「技術・生産管理、進化経済学、工場史」。
【関連リンク】
近畿大学大学院
https://www.kindai.ac.jp/graduate/
経営イノベーション研究所
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/management-innovation/