【今年もあと3か月!】大人気心理カウンセラーが伝授!片づけや大掃除のやる気が出ないときにやってはいけないこと

大人気心理カウンセラーが伝授!片づけのやる気が出ないときにやってはいけないこと イラスト:どいせな
大人気心理カウンセラーが伝授!片づけのやる気が出ないときにやってはいけないこと イラスト:どいせな

今年も残り約3か月。

新年を気持ちよく迎えるために、部屋を少しずつ片づけていきたいところですが、忙しくて片づけを後回しにしてしまっている人も多いのではないでしょうか。

片づけしなきゃ...と分かっているのに、できない自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

ところが心理カウンセラーの大嶋信頼氏によると、片づけができていない自分に「なんで自分はいつまでもやらないんだろう?」などとダメ出しをするのは、効果がないどころか逆効果になってしまうといいます。

そこで今回は同氏の著書『片づけられない自分がいますぐ変わる本』http://www.asa21.com/book/b487782.htmlより、片づけのやる気が出ないときの対処法を抜粋編集してお届けします。

ダメ出ししてもやる気は起きない

ある時、職場にきた新人さんが「私、ほめられると伸びるタイプなんです」と上司に言っていて「すごいな!」と感心したことがあります。

私が働き始めたころは、上司から叱られ、怒鳴りつけられても「しっかりやらなきゃ!」といった具合で、ほめられたことなど一度もありませんでした。

さらに私には、親からも職場の上司からも常にダメ出しをされていて「ダメ出しで成長してきた」という感覚があったので、「ダメ出ししなければ成長しないでしょ!」と、その新人さんを見ていました。

しかし、実際に一緒に働きながら、「これは、このようにしないとダメで しょ!」と新人さんにダメ出しをすると「あれ? どんどん仕事ができなくなっていく」となってしまいます。

ダメ出しをすればするほど、まるで引き算のように、どんどん新人さんの能力 が引かれて、最終的にはマイナス状態になってしまう。

それはまるで何もわからない小学生のようで「これまで何を勉強してきたの?」という印象を持ってしまうほどでした。

「ほめる」を実践してみたら...

そこで今度は「ダメ出しはしない!」と決めて、新人さんが言っていたように 「ほめる!」ということを実践してみました。

「そのやり方いいよ」とか「よくできているね」とほめていくと、今度は足し算になってどんどん学習しているではないですか。

その変わりぶりには本当にびっくりでした。

つまり、ダメ出しで人は成長する、という私の認識が間違っていたわけです。

そして、そんな新人さんを見て私は「自分にいつもダメ出しをしているから片づけができないのかも?」と考えたのです。

片づけられる自分に変わる方法 「また、私はちゃんと片づけてないよ!」と散らかっている部屋を見るたびにダメ出しをしていたのは「さあ! 片づけろ!」と自分に気合を入れるため。

「なんで自分はいつまでもやらないんだろう?」とか「どうしてこんなにだらしないの?」とダメ出しをしていたのは、悔しくなって自分が奮起してくれる、と 思ってやっていたのかも?

でも、実際は違うのではないか?

緊張のホルモンを抑える

そこで私は、自分にダメ出しをしそう、と思った時に「ダメ出しはしない!」と意識してみました。

すると「むずむず」と居ても立ってもいられない感じがしてきます。

いつもだったら「仕事で疲れているからだるくて片づけなんかできない」と思いながら「すぐ言い訳をしてやらない」とダメ出しをしていたのに、「ダメ出しをしない!」としてみたら「なんだか片づけたくなってきた」のです。

そして、「ダメ出しをしないだけでいいんだ!」と思ったら、立ち上がって、 コツコツとものを捨てたり、ホコリを雑巾で拭いたりしている……。

「あれ? これってどうして?」と思った時に「ダメ出しをすればするほど緊張のホルモンが分泌されている」ということを思い出しました。

イラスト:並河泰平
イラスト:並河泰平

緊張の連続は他の楽しみや想像力を感じられるようになるホルモンの分泌を抑えてしまいます。

私が家で母親にダメ出しをされていた時は「ちっとも楽しくないし、想像力なんか働かない!」となっていました。

ダメ出しをして緊張のホルモンを分泌させればさせるほど「想像力のホルモン」の分泌が抑えられ、「どう片づけたらいいのかがわからない!」となってしまっていたのです。

「どこから手をつけたらいいのかわからない」というのも、想像力のホルモンが 緊張のホルモンで邪魔されているからでした。

逆に「ダメ出しをしない!」としただけでも「片づけたい」という気持ちがわいてくるのは、ダメ出しをしないことで緊張のホルモンが薄まっていき、想像力のホルモンが分泌されてきたからです。

イラスト:並河泰平
イラスト:並河泰平

さらに、片づけていると「気持ちがいい!」と感じられるのは「楽しみのホルモン」がちゃんと分泌されるようになったから。

こうしてダメ出しをしなくなってから、「自分はホルモンの使い方を間違っていただけなんだ!」と気づくことができ、ちょっと嬉しくなりました。

ダメ出しをすればするほど自分は磨かれて、たくましくなって、「なんでも意志の力で実行できる」と思っていたことが実は間違いで、ダメ出しをしないほうが、どんどん意志の力が強くなっていき、どんどん片づけるのが楽しくなり、きれいな部屋で「気持ちがいい!」と感じるのが好きになっていきます。

自分の中でまたダメ出しがしたくなったら「ダメ出しはしない!」と自分でその思考を切ってみる。

すると、ちゃんと頭が働くようになり、自分が理想としていた行動ができるように変わっていけるのです。

いかがでしたか?

自分にダメ出しをしない方が、片づけをしたくなるなんて、驚いた方も多いのではないでしょうか。

本書『片づけられない自分がいますぐ変わる本』http://www.asa21.com/book/b487782.htmlでは、ほかにも「呼吸でやる気を呼び覚ます」や「口癖を使って部屋をきれいにする」といった、片づけのやる気を引き出す方法をご紹介しています。

コロナ禍で家で過ごす時間が増えたいま、お部屋をきれいにして充実したおうち時間を過ごしたいもの。

ぜひご自分にあった方法で、楽しみながら片づけをしてみてくださいね。

著者プロフィール

大嶋信頼(おおしま・のぶより)

著者:大嶋信頼
著者:大嶋信頼

心理カウンセラー/株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役
米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。現在、株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。 ブリーフ・セラピーのT.F.T(. Thought Field Therapy)を学び認定トレーナー資格取得。ブリーフ・セラピーのFAP 療法(Free from Anxiety Program) を開発しトラウマのみならず多くの症例を治療している。カウンセリング歴24 年、臨床件数7 万9000 件以上。 著書に『ミラーニューロンがあなたを救う!』『支配されちゃう人たち』『無意識さんの力で無敵に生きる』『それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?』『言葉でホルモンバランス整えて「なりたい自分」になる!』『あなたを困らせる遺伝子をスイッチオフ!』( 以上、青山ライフ出版)、『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』( すばる舎)、『小さなことで感情ゆさぶられるあなたへ』(PHP 研究所) など多数。(情報は刊行当時のものです)

書籍情報

表紙
表紙

タイトル:片づけられない自分がいますぐ変わる本
著者:大嶋信頼
ページ数:176ページ 
価格:1,430円(10%税込) 
発行日:2019年12月20日
ISBN:978-4-86667-182-6
書籍紹介ページ:http://www.asa21.com/book/b487782.html

amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866671823/asapublcoltd-22/
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/16110210/?l-id=search-c-item-text-01

目次

第1章  なぜ、あなたは片づけられない?
第2章  片づけられる自分に変わる方法
第3章  大嶋式ラクラク片づけメソッド
第4章  片づけで人生はこんなにも輝く


AIが記事を作成しています