【名城大】理工学部の大原賢一教授が「ロボット・AIシンポジウム」で講演

講演テーマは「サービスロボットシステム開発におけるAIの活用」

サービスロボットの研究開発について説明する大原教授

理工学部メカトロニクス工学科の大原賢一教授が2月8、9日に名古屋市千種区の吹上ホールで開催された「ロボット・AIシンポジウム2023名古屋」で、「サービスロボットシステム開発におけるAIの活用」と題して講演しました。また、吹上ホールで同時開催された「次世代ものづくり基盤技術産業展 TECH Biz EXPO 2023」で、サービスロボットを展示・実演するブースも出展しました。
愛知県と名古屋市、名古屋産業振興公社、中部科学技術センターでつくる実行委員会が主催したシンポジウムは、幅広い分野で活用が期待されるロボットやAIに関する先進的な技術や研究開発状況などを紹介し、技術交流やビジネスマッチングにつなげる狙いで開催されました。8日に対面とオンラインで行われたシンポジウムのテーマは「現場を活かせロボット・AI・イノベーション」で、会場では企業関係者ら約70人が聴講しました。

「2050年までに一人に一台一生寄り添うスマートロボットを実現」する研究開発も

登壇した大原教授は、レストランで給仕をするロボットやコンビニで商品の廃棄と陳列をするロボットなど、人と共働して軽作業をするロボットプラットフォームの開発に取り組んできた研究などの概要を紹介。大原教授は「人と同じようにロボットを動かすのは難しく、コンビニでの商品陳列・廃棄ならインフラとなる棚も含め、全体として開発を進めてきた」と説明しました。
さらに、大原教授は現在参加している「2050年までに一人に一台一生寄り添うスマートロボットを実現」するムーンショット型研究開発事業についても紹介。スマートロボット向けの次世代AI技術の開発や医療・福祉分野への応用に向けた研究、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会で大原教授が委員長として取りまとめているサービスロボットのためのソフトウェアの標準仕様の策定の現状について紹介が行われました。

ブースではサービスロボットの実演や「パネル型RTデバイス」の紹介も

ブースで来場者に説明する大原教授(左から2人目)ら

100の企業・団体とともに出展したブースでは、コンビニで弁当などを廃棄し、新しい商品を陳列するロボットを展示・実演し、大原教授の「ロボットシステムデザイン研究室」の学生と大原教授が来場者にシステムなどを説明していました。いずれも修士1年の仁科拓人さんと水藤久憲さんは「研究室はソフトウェアや機械、電気、情報などさまざまな分野をまんべんなく研究することができ、それがロボットシステムの開発につながっています」と話していました。

未来のコンビニを想定して弁当の廃棄や陳列をする実演するサービスロボット
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