有機コーティングの世界市場、2028年まで3％のCAGRで推移
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「有機コーティング市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測（2023年-2028年）」（Mordor Intelligence Pvt Ltd）の販売を3月24日より開始しました。
【当レポートの詳細目次】
https://www.gii.co.jp/report/moi1197839-organic-coatings-market-growth-trends-covid-impact.html
有機コーティングの世界市場は、今年末までに875億2000万米ドルに達し、予測期間中に3％以上のCAGRで推移すると予測されています。
2020年のCOVID-19により、すべての産業活動が制限され、サプライチェーンに混乱が生じたため、市場はマイナスの影響を受けました。しかし、規制が解除されて以来、この分野は順調に回復しています。建築活動のレベルの上昇は、調査済み市場にプラスの影響を与えると思われます。
主なハイライト
短期的には、保護用途での有機コーティングの使用量増加と建築・建設分野での需要増が市場需要増加の要因の一つとなっています。
有機コーティングに関連する環境問題や代替品の存在が、市場の成長を阻害する要因となっています。
環境に優しい有機コーティングの潜在的な需要の高まりは、今後数年のうちに市場に機会をもたらすと思われます。
アジア太平洋地域は市場を独占し、予測期間中に最も高いCAGRで推移すると予想されます。
有機コーティングの市場動向
建築用途での需要拡大
建築用コーティングは、建物の内装や外装に使用される仕上げ剤です。建築用コーティングの主な用途は装飾です。しかし、コーティングは下地の建材をある程度保護する役割も果たします。
アルキド塗料は有機コーティングの中で最も汎用性が高く、有用な材料の一つです。空気乾燥タイプのロングオイルアルキドは、優れた弾性と外観の耐久性により、高品質の内装用建築塗料やエナメルに広く使用されています。
中国の5カ年計画（2022年1月）によると、同国の建設業界は2022年に6%の成長率を記録すると推定されています。香港の住宅当局は、低価格住宅の建設を推進するため、いくつかの施策を打ち出しました。10年間で30万1,000戸の公共住宅を供給することを目標としています。
欧州でも小売業が拡大し、大陸各地にモールが建設されました。トルコのMetropol Mall、スウェーデンのMall of Scandinavia、英国のWestfield Bradford、オーストリアのWeberzeile Ried、ベルギーのThe Mall of Europe、ポーランドのLublin Mallなどが最近建設されたものです。
米国国勢調査局によると、2021年12月の同国の建設支出は季節調整済年率1兆6,399億米ドルで、11月改定値の1兆6,365億米ドルより0.2％増と推計されました。さらに、2021年の建設支出は1兆5,890億USDとなり、2020年の1兆4,692億USDを8.2%上回っており、これにより建築用途のコーティング剤の需要が増加することが示されました。
このような要因から、予測期間中に有機コーティング剤の需要が増加するものと思われます。
アジア太平洋地域が市場を独占
アジア太平洋地域では、中国がGDPで最大の経済規模を誇っています。中国とインドは、世界で最も急速に経済が成長している国の一つです。
中国の建築・建設業界では、有機コーティングの使用が増加しています。中国には世界最大の建設産業があります。いくつかの大規模な建設プロジェクトが進行中であることから、中国は当分の間、この地位を維持するものと思われます。
また、有機コーティングは自動車製造にも広く使われています。インドでは、自動車産業がGDP全体に占める割合は7.1%に達しています。また、製造業GDPの49%を占めています。インドの自動車産業は、数年後には台数ベースで世界第3位の自動車市場になると予想されています。
また、2021年のインドにおける自動車生産台数は43,99,112台で、2020年の33,94,446台と比較して30%増加しました。インドの自動車部門は、半導体不足によって製造が阻害されているもの、今年の生産台数はパンデミック前の水準に達すると楽観視しています。
日本は2035年までに自動車販売台数の100％をEVにすると予想されており、日本の電気自動車市場は拡大しています。米国企業も電気自動車に関連する様々な分野でビジネスチャンスを見出すことができると思われます。したがって、同国の電気自動車市場の拡大は、有機コーティングの成長を助けると予測されます。
前述のすべての要因が、予測期間中に調査対象市場を拡大させると思われます。
有機コーティング市場の競合他社分析
有機コーティング市場は部分的に統合された性質を持っています。市場の主要プレイヤーには、Sherwin-Williams Company、PPG Industries Inc.、Akzo Nobel、Jotun、Axalta Coating Systemsなどがあります（順不同）。
その他の特典
・エクセル形式の市場予測（ME）シート
・アナリストによる3ヶ月間のサポート
無料サンプル
当レポートの無料サンプルは、こちらからお申し込みいただけます。
https://www.gii.co.jp/form/request/1197839
本件に関するお問い合わせ先
＜アジア最大の市場調査レポート販売代理店＞
株式会社グローバルインフォメーション
マーケティング部
お問い合わせフォーム：https://www.gii.co.jp/contact/
TEL：044-952-0102（9:00-18:00 土日・祝日を除く）
URL：https://www.gii.co.jp/
会社概要
1995年の創立以来、海外市場調査レポートの販売を通じて企業のグローバル展開を支援しています。世界5カ国に拠点を持ち、海外の提携調査会社200社以上が発行する調査資料約15万点をワンストップでご提供。市場情報販売のグローバル・リーディングカンパニーを目指し、企業ならびに社会の発展に寄与すべく、お客様にとって真に価値ある情報をお届けしています。
創立：1995年
所在地：215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
事業内容：市場調査レポート／年間契約型情報サービスの販売、委託調査の受託
市場調査レポート／年間契約型情報サービス：https://www.gii.co.jp/
委託調査：https://www.gii.co.jp/custom_research/
国際会議：https://www.giievent.jp/
当社は、2020年12月24日に東京証券取引所へ上場いたしました（東証スタンダード市場：4171）。
