5Gネットワークオートメーション市場規模、2026年までに50億ドルに達する見込み - フロスト&サリバン最新ICTレポート

米国本社のもとグローバル市場調査とアドバイザリーを提供する、フロスト・アンド・サリバン・ジャパン株式会社（東京都港区／代表取締役　山村浩／以下、フロスト＆サリバン）は、「ネットワークオートメーションの拡大がもたらす5Gの大規模な成長機会（Rising Network Automation Unlocks Massive Growth Opportunities Across 5G）」に関する調査レポートを発表いたしました。

5Gネットワークのクラウドへのシフトにより、ネットワークはソフトウェアに基づくものになり、運用面でも財務面でも成功するには自動化が必要になります。フロスト＆サリバンの最近の分析によると、ネットワークオートメーションにより、無線アクセスネットワーク（RAN）、転送ネットワーク、コア/エッジネットワークといった5Gネットワーク全体で、これまでに可能だったレベルよりもさらに効率的に運用できるようになります。そのため、世界の5Gネットワークオートメーション市場は勢いを増し、その規模は2021年の約35億ドルから、2026年までに50億ドルに達すると予測されます。

フロスト＆サリバンICT部門のインダストリープリンシパル、トロイ・モーリーは以下のように分析します。

「ネットワークオートメーションは5Gに不可欠です。それにより、通信サービスプロバイダー（CSP）の効率性とコスト削減につながるからです。5Gネットワーク全体がネットワークオートメーションから恩恵を受けるなか、最も大きな成長機会は、5G RANにあり、CSPはそこに最も資本的経費（CAPEX）、運用経費（OPEX）を投下しています。

インフラ投資の70％近くを占めており、ネットワークオートメーションによるRANの若干の改善により、CSPにとって、特にOPEXにおいて大きな投資回収につながります。さらに、5G RANの新しいアーキテクチャにより、機械学習や人工知能のエキスパートを引き連れた多くの新規サプライヤーに対し市場が開かれました」。


世界の5Gネットワークオートメーション市場は以下のような分野に機会をもたらします：
・5G RAN：RANのオートメーションにより、RANの機能の継続的な向上、各RANのOPEXの継続的な低減が可能となり、CSPにとってwin-winの機会をもたらす。
・５Gコア/エッジネットワーク：5Gコアネットワーク、エッジネットワークを作るネットワーク機能が世界的に導入され始めており、運用面、財務面の成功のためには、オートメーションが不可欠となるだろう。
・5G転送ネットワーク：転送ネットワークはRANやコアネットワークほど注目されることはあまりないが、5Gが期待に応えるためには不可欠であり、オートメーションを必要とする。ネットワークスライシングが進化すれば、不可欠となるだろう。


世界の5Gネットワークオートメーションの成長の機会は、フロスト＆サリバンICT部門の最新の調査分析の一つで、Frost & Sullivan Leadership Councilを通して閲覧可能です。Frost & Sullivan Leadership Councilは、企業がこの不透明な未来で成功するための、継続した成長機会の流れを特定するためご支援します。

英語原文：Rising Network Automation Unlocks Massive Growth Opportunities Across 5G