青山美智子の最新刊『人魚が逃げた』11/14発売 デビュー8年目の原点回帰にして意欲作

物語の舞台となった銀座でのサイン会も決定

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、青山美智子さんの書き下ろし連作短編小説『人魚が逃げた』を2024年11月14日に発売します。本書は、2017年に『木曜日にはココアを』でデビューし、作家生活8年目を迎えた青山美智子さんの最新刊です。銀座を舞台に不思議な「人魚騒動」を通じて、登場人物たちの人生が交差する様を描きました。

あらためて「書きたい」と思った極上の「フィクション」

青山美智子さんは、ストーリーや展開は「自分で考えるというより、物語のほうが引っ張ってくれることが多い」と、過去のインタビューで自己分析しています。『人魚が逃げた』の発刊に先立ち開催したInstagramLIVEでは「今の世界は本当に現実なのか、自分の本も本当に自分が執筆したのか疑ってしまうことがある」と述べ、日常に紛れ込む物語(フィクション)がインスピレーションの源になっていることを明かしています。デビューから7年が経ち、本屋大賞に4年連続でノミネートされるほどの人気作家となった青山さんは「フィクションとは何なのか」というテーマを自分に課し、じっくりと向き合いました。そして浮かびあがったのが、あらためて「小説」を書きたいと思う自分と、『人魚が逃げた』という作品でした。作家・青山美智子が「いま書きたい」すべてを注ぎ込んだ本作は、原点回帰の作品であると同時に、渾身の意欲作でもあるのです。

ミニチュア写真家・田中達也が表現する「青山ワールド」にも注目

『人魚が逃げた』帯なし書影

『人魚が逃げた』では、実在する店や人物と、そうではないものを混在させ、現実とフィクションの境界線があいまいな世界観が描かれました。プロローグからエピローグまで、青山さんらしい繊細な仕掛けがちりばめられ、エンドロールまで見逃せない映画のような作品です。この作品の装丁写真は田中達也さんにお願いすると、執筆の段階から心に決めていたという青山美智子さん。これまでも『お探し物は図書室まで』『木曜日にはココアを』など、数々の青山作品を手がけた田中達也さんにオファーし、再タッグが実現しました。本を銀座の和光に見立てた装丁写真は、フィクションと現実が織りなす作品の世界観を見事に表現しています。


【あらすじ】
ある日曜日、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚がいなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。
彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元モデルの会社員、デパートで買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、ママとして就任したばかりのホステス。銀座で交わる5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。

書店員から感動と応援の声続々

発売に先駆けて「ゲラ読み書店員さん」を募集したところ、想定以上のご応募をいただき、急きょプルーフを「増刷」しました。このことからも、青山作品の人気の高さが見て取れます。ひと足早く原稿を読んだ書店員からは、「傑作」「伏線回収が見事」「改めて小説が好きになった」と絶賛の声が寄せられています。

最高でした!わかってます、いつも毎回言ってます、でも言わせてください。これぞ青山美智子さんの最高傑作!
――有隣堂藤沢本町トレアージュ白旗店 小出美都子さん

間違いなく今年No.1の幸福感で心が満たされる物語!
――TSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山 中江敬子さん

物語を愛する全ての人に届いてほしい作品。大切な人に贈りたいとても素敵な一冊です。
――紀伊國屋書店 久留米店 池尻真由美さん

最後、もう「うわー」って声が出ちゃいました。
うならされるというか、本当に圧巻の、素晴らしく見事な終わり方でした。
――興文堂 平田店 名和真理子さん

文庫『赤と青とエスキース』&『人魚が逃げた』発売記念プレゼントキャンペーン

単行本『人魚が逃げた』と、9月に発刊したPHP文芸文庫『赤と青とエスキース』の発売に合わせ、青山美智子さんのサイン本が当たる読者プレゼントキャンペーンを実施中です。

応募期間: 実施中~12月10日(火)23:59
賞  品: 『人魚が逃げた』著者サイン本 5名様
応募方法: 文庫『赤と青とエスキース』に挟み込まれたチラシ、
またはキャンペーンHPに掲載のクロスワードを解き、専用フォームから応募。

物語にも登場する書店でのサイン会を開催

銀座を舞台にした『人魚が逃げた』の発刊を記念して、作中に登場する書店、教文館の店頭で、青山美智子さんのサイン会を開催します。

場所:教文館
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4-5-1 聖書館ビル
日時:11月24日(日)18:30~

著者プロフィール

著者近影

青山美智子(あおやま・みちこ)
作家
大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。 2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。 出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。『お探し物は図書室まで』が2021年本屋大賞2位、『赤と青とエスキース』が2022年本屋大賞2位、『月の立つ林で』が2023年本屋大賞5位、『リカバリー・カバヒコ』が2024年本屋大賞7位に選ばれた。

書誌情報

『人魚が逃げた』書影

タイトル:人魚が逃げた
著者:青山美智子
判型・製本:四六判並製
ページ数:232ページ
定価:1,760円(税込)
発売日:2024年11月14日
ISBN:978-4-569-85794-7
発売元:株式会社PHP研究所

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