映画『パピチャ 未来へのランウェイ』公式noteで柚木麻子、伊藤詩織ほか <選択>をテーマにした 豪華執筆陣によるエッセイ連載企画が始動
第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 正式出品 / 第45回セザール賞2冠!! アルジェリア“暗黒の10年”を舞台に描く真実から生まれた物語
この度、国連が採択する国際ガールズ・デー(10月11日)に合わせて、映画『パピチャ 未来へのランウェイ』として展開中の公式noteにおいて<選択>をテーマにしたエッセイ連載企画「マイ・チョイス-わたしがした、自分らしく生きるための選択」を始動いたします。
昨年のカンヌ国際映画祭・ある視点部門に正式出品され大きな話題となった映画『パピチャ 未来へのランウェイ』が10月30日(金)よりBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開となります。
本作は、1990年代の過激派のイスラム主義勢力が台頭するアルジェリアを舞台に、ファッションデザイナーを夢見る少女とその仲間たちが、ある選択を通して、かけがえのない青春のなかで日増しに奪われていく自由、そして自身の未来を掴み取ろうと奮闘する姿を描いた作品です。当時のアルジェリアで青春時代を過ごし、18歳で国外に移住した過去を持つムニア・メドゥール監督自身の経験から生まれた物語でもあります。
第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されるや、全編にほとばしるそのエネルギーで世界を圧倒。媚びず、流されず、自らのために立ち向かう少女たちの力強さは観客に勇気を与え、性差による抑圧に対する解放の賛辞だとして話題を呼びました。しかし、昨年12月に大統領選を控え政治情勢が不安定となっていた本国アルジェリアでは、昨年9月に実施が予定されていた先行上映が当局によって説明なしに中止され物議を醸す事態となり、未だに本国での公開には至っていません。
日本ではあまり馴染みのないであろう宗教という“仕組み”のもとで、映画の中で少女たちが望む<自分の着たい服を着る><自らのために勉強する><ひとりの人間として社会に出て仕事をする>などの自由、ひいては未来が次々に奪われていきます。その中で彼女たちが選んだ<ファッションショーを行う>という選択は、重く、しかし、確実に彼女たちの未来を拓きます。そこで、“選択”を前にしている日本の多くの方たちに向け<自分らしく生きるための選択>をするための背中を押す一助になることを願って作り上げる新しいメディアです。
筆者には、企画に賛同してくださった各界のトップランナーとして活躍する方々が多数参加。第一弾として、2015年に「ナイルパーチの女子会」で第28回山本周五郎賞を受賞した小説家の柚木麻子さんによるエッセイ「『守りたい』の殺意」が掲載中です。「最初から最後までネジュマの瞳に燃える炎。それが答えだ。この映画は、少女たちが連帯する物語ではあり、終わり方には希望がある。しかし、「がんばれ女の子たち!」と問題を当事者だけに丸投げする作りでは断じてない。作り手たちはネジュマたちの炎にどこまでも寄り添っている。」などと語ります。
今後も10名以上の方がお寄せくださった、それぞれがこれまでにしてきた“選択”にまつわる珠玉のエッセイを掲載していきます。ぜひご期待ください!
★★★映画『パピチャ 未来へのランウェイ』公式note エッセイ連載企画
「マイ・チョイス-わたしがした、自分らしく生きるための選択」
筆者紹介(五十音順/10月7日まで到着分)
伊藤詩織さん(ジャーナリスト)
北原みのりさん(作家・ラブピースクラブ代表)
小山圭一さん(ELLE ONLINE エディター)
治部れんげさん(ジャーナリスト)
瀬谷ルミ子さん(認定NPO法人 REALs理事長)
なみちえさん(アーティスト)
笛美さん(会社員)
松尾亜紀子さん(エトセトラブックス代表)
山本和奈さん(一般社団法人Voice Up Japan代表理事)
ヤン ヨンヒさん(映画監督)
柚木麻子さん(小説家)
※掲載順ではございません
【STORY】 1990年代、アルジェリア。ファッションデザインに夢中な大学生のネジュマはナイトクラブで自作のドレスを販売している。夢は、世界中の女性の服を作るデザイナーになること。だが過激派のイスラム主義勢力の台頭によりテロが頻発する首都アルジェでは、ヒジャブの着用を強制するポスターがいたるところに貼られるように。従うことを拒むネジュマはある悲劇的な出来事をきっかけに、自分たちの自由と未来のため、立ちはだかる障害と死の匂いに屈せずに命がけでファッションショーを行うことを決意する―。
監督:ムニア・メドゥール
出演:リナ・クードリ、シリン・ブティラ、アミラ・イルダ・ドゥアウダ、ザーラ・ドゥモンディ
配給:クロックワークス
2019年/フランス・アルジェリア・ベルギー・カタール/スコープサイズ/109分/アラビア語・フランス語・英語/原題:PAPICHA/映倫G
© 2019 HIGH SEA PRODUCTION – THE INK CONNECTION – TAYDA FILM – SCOPE PICTURES – TRIBUS P FILMS - JOUR2FETE – CREAMINAL - CALESON – CADC
公式HP papicha-movie.com 公式Twitter/instagram @papichamovie