周南市美術博物館で第30回林忠彦賞受賞記念写真展 初沢亜利「東京 二〇二〇、二〇二一。」を開催

周南市立徳山駅前図書館 蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館にて関連フェア開催

記念すべき30回目となる林忠彦賞は、117点の応募作品の中から、初沢亜利さんの「東京 二〇二〇、二〇二一。」(徳間書店)に決定しました。その受賞作品展を6月10日から周南市美術博物館で開催します。

また、受賞記念写真展の開催に合わせ、周南市立徳山駅前図書館、蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館にて関連フェアや初沢亜利さんのトークショーを開催します。

第30回林忠彦賞受賞記念写真展チラシ

第30回林忠彦賞受賞記念写真展 開催概要

初沢亜利「東京 二〇二〇、二〇二一。」
[会期] 2022年6月10日(金)~ 6月19日(日)※月曜休館
[開館時間] 9:30~17:00(入館は16:30まで)
[開催会場] 周南市美術博物館
[会場住所] 山口県周南市花畠町10-16
[入場料] 無料
[お問い合わせ] TEL 0834-22-8880(周南市美術博物館)
[主催] 周南市文化振興財団
[共催] KRY山口放送
[後援] 読売新聞社
[協力] 富士フイルム株式会社
[URL] http://www.hayashi-award.com/

関連フェア・トークショー開催概要

周南市立徳山駅前図書館では、受賞作「東京 二〇二〇、二〇二一。」の写真集を中心に、今回の作品から抜粋した写真のパネルと、今回の最終候補作品と過去受賞作品の所蔵写真集を展示します。また、蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館では、受賞作を中心に、初沢亜利さんの過去作品や最終候補作品を通じて、あらためて写真集にふれていただくフェアを開催します。6月11日(土)には、初沢亜利さんのトークショーも予定してます。

周南市立徳山駅前図書館フェア
[会期] 2022年6月3日(金)~ 6月19日(日)
[開館時間] 9:30~22:00
[開催会場] 周南市立徳山駅前図書館 1階アートウォール

蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館フェア
[会期] 2022年6月3日(金)~ 6月19日(日)
[開館時間] 8:00~22:00
[開催会場] 蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館 1階フェア台

[会場住所] 山口県周南市御幸通2丁目28番2(JR徳山駅前)
[お問い合わせ] TEL 0834-34-0834(周南市立徳山駅前図書館)
[URL] https://shunan.ekimae-library.jp/

初沢亜利さんトークショー「東京 二〇二〇、二〇二一。」
[内容] 初沢亜利さんによる作品解説
<聞き手>有田順一(周南市美術博物館館長 林忠彦賞選考委員)
[開催日時] 2022年6月11日(土) 10:30〜11:30
[開催会場] 周南市立徳山駅前図書館 3階交流室2
[会場住所] 山口県周南市御幸通2丁目28番2
[定員] 50名(先着順)
[参加費] 無料
[お申し込み・お問い合わせ] 0834-22-8880(周南市美術博物館)
※受付時間 9:30~17:00(月曜日を除く)

林忠彦賞について

林忠彦賞は、山口県周南市出身の写真家 林忠彦の功績を顕彰し、写真文化の振興を目的に1991年(平成3年)故郷である周南市と周南市文化振興財団が創設したものです。時代と共に歩む写真を撮り続けた林忠彦の精神を継承し、アマチュア、プロ、年齢、性別、国籍を問わず、未来を切り開く写真家の発掘を目指す写真賞。

[第30回林忠彦賞最終候補作品]
石川 竜一  「いのちのうちがわ」
岩波 友紀  「One last hug 命を捜す」
宇井 眞紀子 「伝え守る アイヌ三世代の物語」
兼子 裕代  「APPEARANCE」
キセキ ミチコ「A complicated city」
蔵 真墨   「香港 ひざし まなざし」
古賀 絵里子 「BELL」
田川 基成  「見果てぬ海」
初沢 亜利  「東京 二〇二〇、二〇二一。」
本山 周平  「日本 2010-2020」
山元 彩香
「We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers」
Ryu Ika「The Second Seeing」
(敬称略・五十音順)

[選考委員]
大石 芳野 <選考委員長> 写真家
笠原 美智子  (公財)石橋財団アーティゾン美術館副館長
河野 和典 編集者、(公社)日本写真協会出版広報委員
小林 紀晴 写真家
有田 順一 周南市美術博物館館長

第30回林忠彦賞 初沢亜利「東京 二〇二〇、二〇二一。」(写真集)

「東京 二〇二〇、二〇二一。」は、新型コロナウイルス感染症に見舞われた2年間の東京を捉えた写真集である。目に見えないウイルスを写真家はどう捉えるか。作者は都下のあらゆる場所へ赴きシャッターを切った。人通りの途絶えた街並みや広場、中止になったイベント、そして東京オリンピック。一見淡々と撮影された1コマ1コマは、連続して見ることによってパンデミック下の巨大都市を俯瞰的に描き出している。そして同時に、その根底に潜む人々の感情や社会不安といったものも伝えている。この作品は、今後新型コロナが終息し、その記憶も薄れた頃、当時の東京、日本の姿を赤裸々に伝える、まさに時代を映す写真となるだろう。

初沢亜利「東京 二〇二〇、二〇二一。」(徳間書店)
2020.5.19 北青山3丁目
2020.3.29 上野恩賜公園
2021.4.18 高円寺駅前
2021.8.24 千駄ヶ谷
2021.7.23 国立競技場

受賞者プロフィール

初沢亜利 (はつざわ・あり)
1973年、フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。
第13期写真ワークショップ・コルプス修了後、イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。東川賞新人作家賞、日本写真協会新人賞、さがみはら写真新人奨励賞受賞。写真集に『Baghdad2003』(碧天舎)、『隣人。38度線の北』『隣人、それから。38度線の北』(共に徳間書店)、『True Feelings 爪痕の真情』(三栄書房)、『沖縄のことを教えてください』(赤々舎)、『東京、コロナ禍。』(柏書房)。

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初沢亜利さん

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