プッシュプル換気装置における 高画質・長期間の動画記録を可能にする 動画記録ユニット「LP-60REC」を発売
株式会社トルネックス(本社:東京都中央区、代表取締役:松井 周生)は、喫煙所システムの気流制御技術を活用した化学物質曝露防止対策用プッシュプル換気装置を病院の病理検査室向けに製造・販売してまいりました。この度、当製品本体に高画質ビデオカメラをオプション設置することで、テーブル上における作業の全工程を撮影・保存できる動画記録ユニット「LP-60REC」( http://www.push-pull.jp/ )を開発し、2018年11月より販売開始致します。
職場で使用される化学物質は年々増加しています。職場での化学物質の使用によって4日以上の休業をともなう労働災害は毎年約500件にのぼっています。このため厚生労働省は、特定化学物質や有機溶剤のような人体に害を及ぼすおそれのある化学物質を使用する職場には、原則 (1)発生源を密閉する設備、(2)局所排気装置またはプッシュプル型換気装置の設置を特定化学物質障害予防規則と有機溶剤中毒予防規則で定めています。
健康・人命を預かる病院、特に病理診断(検査)分野では、多くの種類の化学物質を使用しています。人体から取り出された生体材料は病理診断を行うために、取り出された後、ホルマリンやアセトン、キシレン等の化学物質を使用しながら様々な作業工程を経て病理標本作成に至ります。これらの化学物質への曝露対策として、プッシュプル型換気装置はコンパクトでオープンドラフトな形状なため、作業がしやすく、全国の多くの病院での導入が進んでいます。
近年、人体からの生体材料取り出しから病理標本作成の一連の過程における検体の取り違いによる医療事故が全国の病院で発生しています。この取り違いが病院内のどの段階で発生したかを判明するのはかなり厳しいのが実情です。
病理検査室に持ち込まれた検体は、多くの作業工程がプッシュプル型換気装置のテーブル上で行われています。今回発売する動画記録ユニット「LP-60REC」はプッシュプル換気装置のテーブル上で行われる病理標本作成過程をメインカメラと別アングルのサブカメラによって撮影し、約6か月間の高画質な動画記録として保存することができます(1日8時間、1か月20日相当)。これにより検体の取り違いの原因究明に大いに貢献します。
また、国内の労働人口が減少する中、熟練作業や伝統技術の伝承の記録や、新人教育等、医療分野以外での多様な目的に活用できます。
「LP-60REC」は全国の販売店を通じて販売する他、新規販売店も募集致します。価格はオープン価格。11月より販売開始し、新製品発表として11月17・18日にパシフィコ横浜にて開催の「第57回日本臨床細胞学会秋期大会」に機器展示致します。
「LP-60REC」の特徴
1.高画質の動画記録を実現
解像度1920×1080、FPS(1秒間のコマ数)15、最高画質100設定で約6か月間(カメラ2台)、約1年間(カメラ1台)の高画質・長期間の動画記録が可能。
メインカメラ
サブカメラ
2.分割表示モニター
ビデオカメラを最大4台まで設置・録画・分割モニタリング可能
20.7型ワイドディスプレイ
卓上プッシュプル換気装置「LP-60TU」製品仕様
価格 : オープン価格
外形寸法(mm) : W 800×D 610×H 1180(排気ファンユニット取付時1450)
ファン形式 : 軸流ファン×2
吹出風速 : 約0.4m/s
排気方式 : 屋外ダクト排気(排気ファン及びダクト工事は別途)
必要排気風量 : 6.5m3/立方メートル/min以上
照明 : 蛍光灯 20W 1灯(50/60Hz切換)
重量 : 約48kg
電源 : AC100V 単相 50/60Hz
消費電力 : 約55/50W
外装 : 鋼板 メラミン系塗料焼付塗装
ワークテーブル: SUS304
URL : https://www.push-pull.jp
動画記録ユニット「LP-60REC」製品仕様
価格 :オープン価格
超小型ビデオカメラ:220万画素 CMOSセンサー搭載
映像出力解像度 1920×1080 (1080p) / 1280×720 (720p)
HDDコーダー :容量 4.0TB
録画解像度 1920×1080 (1080p) / 1280×720 (720p)
液晶ディスプレイ :フルHD対応 20.7型ワイド
株式会社トルネックスについて
代表取締役: 松井 周生
所在地 : 〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町6-6 小倉ビル
WEB : http://www.tornex.co.jp