日本オラクル、顧客情報の連携と統合を支援するソリューションを発表
日本オラクル株式会社(代表執行役社長 最高経営責任者 遠藤 隆雄、東京都港区、以下 日本オラクル)は、顧客情報の連携と統合を可能にするマスターデータ管理(*1)製品の最新版「Oracle Customer Hub 8.1」を本日より提供開始することを発表します。
*1)マスターデータ管理:ビジネスの基盤ともいえる情報システムの効果的活用に必要不可欠なマスターデータが複雑化するなかで、複数の業務システムをまたがるマスターデータを標準化、統一して全社で共有できるように管理すること。
「Oracle Customer Hub 8.1」は従来Siebel社が提供していた顧客情報のマスターデータ管理製品「Siebel Universal Customer Management」を機能拡張して新たに提供するものです。企業内、グループ内に散在する顧客情報を、「Oracle Customer Hub 8.1」を中核にして各データの主要部分を鍵に紐付けすることで、分散する業務システムの顧客データを「Oracle Customer Hub 8.1」を介して連携、統合させることができます。全社的な顧客データの標準化、統一化とリアルタイムな情報更新が可能になり、顧客データの品質向上に寄与します。
最新版「Oracle Customer Hub 8.1」では、オラクルのSOAによる異種アプリケーション統合基盤「Oracle Application Integration Architecture」に対応しています。これにより、オラクルの業務アプリケーション製品「Oracle E-Business Suite」と「Siebel CRM」の顧客データを「Oracle Customer Hub 8.1」を活用して統合するために必要な仕組み「Oracle Customer Hub プロセス統合パック」が提供されます。「Oracle Customer Hub プロセス統合パック」は連携に必要となる顧客データの同期、検索や取り出しに関わるデータ項目や動作などの定義や設定が事前に組み込まれた連携用ソフトウェアパッケージで、連携部分の構築期間の短縮を可能にします。
また「Oracle Application Integration Architecture」を活用することで、他ベンダー製品で構築されたシステムや独自開発システムなどの異種混在環境においても「Oracle Customer Hub 8.1」による顧客データの連携と統合を実現します。
「Oracle Customer Hub 8.1」概要
提供開始日:2009年6月11日(木)
対応プラットフォーム:Linux x86, Microsoft Windows Server 2003(x86)
お客様問い合わせ先:Oracle Direct(電話)0120-155-096
また日本オラクルでは「Oracle Customer Hub 8.1」と名寄せツールとの連携を強化していきます。同製品は、データのクレンジングや名寄せツールとしてグローバルで実績の豊富な「TRILLIUM」との連携が可能です。現在、同製品の日本販売代理店である株式会社アグレックス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:上野 昌夫、以下 アグレックス)との協業を進めており、日本語環境での技術検証を共同で行っています。日本語環境での検証が完了次第速やかに、企業の顧客データの統合、標準化や品質向上などの課題を解決するソリューションとして、「Oracle Customer Hub 8.1」と「TRILLIUM」を幅広く展開していきます。
参考リンク
「Oracle Customer Hub」概要
http://www.oracle.com/lang/jp/master-data-management/cdh.html
「Oracle Application Integration Architecture」概要
http://www.oracle.com/lang/jp/applications/oracle-application-integration-architecture.html
「TRILLIUM」概要
http://www.agrex.co.jp/service/system/customer_trillium.html
●「TRILLIUM」について
住所・姓名・法人名キーワードの各種辞書を用いた高精度なデータクレンジング機能により、名寄せの際に問題となるデータ表記の違いを効果的に解消します。また、目的に応じた柔軟な名寄せ機能により、高精度な顧客情報整備を短時間で実現します。システム統合・データ統合時のDB構築といった初期の段階から、顧客照会業務など、運用時まで、幅広くご活用いただけます。「TRILLIUM」は米国トリリアムソフトウェア社のワールドワイドなパッケージプロダクトで、日本においても多数の導入実績を誇るデータクレンジング・名寄せツールのデファクトスタンダードです。
●「アプリケーション統合アーキテクチャ(AIA)」について
「AIA」は、企業のSOA基盤を支える汎用的なビジネス・プラットフォームであり、3つの構成要素から成り立っています。1)「Oracle Applications」の各業務プロセスを、事前に定義された業界標準のエンタープライズ・ビジネス・オブジェクト(*2) とエンタープライズ・ビジネス・サービス(*3) を使って統合する「プロセス統合パック」、2)他のアプリケーションベンダー製品や独自開発システムにも対応可能な「ファウンデーション・パック」、3)業種間共通および各業界特有のビジネス・プロセスを標準記述言語で図式化した参照モデル「リファレンス・プロセス・モデル」。「AIA」はオラクルの包括的なミドルウェア製品群である「Oracle Fusion Middleware」を基盤とし、様々な企業システムの柔軟な統合と持続的な変化対応力を支援します。
*2) エンタープライズ・ビジネス・オブジェクト:ビジネス活動に必要な事物の表象をXMLスキーマで定義しており、ビジネス名とその定義、属性、関係、制約条件、拡張項目を含む。カスタムフィールドを使って独自項目を追加可能であると共に、バージョン情報を保持するためアップグレードも可能。
*3) エンタープライズ・ビジネス・サービス:エンタープライズ・ビジネス・オブジェクトの実行環境としてその動作(作成、検索、更新、削除、同期)を規定した、ESB(Enterprise Service Bus)上で処理を行うWSDL(Web Services Description Language)で定義された汎用的な業務機能。Webサービスなどの標準化された手順にしたがって呼び出すことができる。
●アグレックスについて
アグレックスは、1965年に設立された、ビジネスプロセスアウトソーシング、ソフトウエアソリューション、システムインテグレーションを柱とした総合情報サービス企業です。特に、データ管理に関しては、データ入力を含むデータ処理全般、住所関連パッケージ等、長年のデータ処理の実績を基に、高品質なデータソリューションをご提供しております。日本語版「TRILLIUM」に関して、アグレックスは日本での単なる販売代理店ではなく、米国トリリアムソフトウェア社と共同開発を実施いたしました。アグレックスが所有する住所辞書等の各種辞書の提供や、日本語特有の語句処理のノウハウなどの提供を行っています。日本語版は1999年秋から販売開始しております。
●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,251名(2008年 11月末現在)。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報室 石川
TEL:03-6834-4834 FAX:03-6834-6144 E-mail: Junko.Ishikawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。その他の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。