株式会社crossDs japan、株式会社アマガサとの資本業務提携を開始

靴業界初DXベンチャーであるcrossDsjapanが靴のフルオーダー技術提供により大量生産、消費問題を解決

世界初の3D計測・3Dプリンタ×サブスクリプションを実現するパンプスブランド『AYAME』( https://hana-ayame.info/ )を展開する株式会社crossDs japan (クロスディーズジャパン)(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:諏訪部 梓)は、2021年7月9日に、ノンレザー素材のオリジナルシューズブランド「JELLY BEANS」を展開する株式会社アマガサ(本社:東京都台東区、代表取締役社長:早川 良一)と資本業務提携をすることが決まりましたのでお知らせいたします。

アマガサ社が今後展開する「shuui」ブランドとcrossDsが開発した3D計測システムセット

1.資本業務提携の背景

株式会社アマガサでは、靴事業の特性からサイズ、色の面で過剰生産・在庫の解消が経営課題の一つとなっていました。この度、当社との資本業務提携を締結することにより、遠隔での3D測定技術を提供させていただくこととなりました。これにより、過剰生産解消の道筋ができ、株式会社アマガサの独自のオーダーシューズブランド「Shuui」を立ち上げることが、中長期的な同社の方向性を決定づけるとのご判断から、この度の資本業務提携の流れとなりました。
具体的には、当社の3D計測・木型の3Dプリント技術によって制作されるお客様の足にあわせた専用の木型を、株式会社アマガサに提供します。その木型を使い株式会社アマガサにてオリジナルデザインのオーダーシューズを製作頂き、お客様にお届けしてまいります。

2.会社概要

株式会社アマガサ

ノンレザー素材のオリジナルシューズブランド「JELLY BEANS」を主力商品として、若年女性を中心ターゲットにし、百貨店や直営店舗等のさまざまな販売チャネルを通じて展開しています。
長引くコロナ禍と、事業構造改革の中で、EC 販売を重視する方向で諸政策を展開しており、SDGsの観点から、すでに靴素材にサステナブル材料を使用されるなど、地球温暖化対策・エコ推進への取組みも強化しています。

株式会社crossDs japan

当社は、独自に開発した3D測定及び3Dプリント等の IT、モノづくり技術を活用したオーダーシューズの企画、製造販売を行っている DX ベンチャー企業です。パンプス「AYAME」(あやめ)、紐靴「菖蒲」(しょうぶ)ブランドにて販売活動を展開しています。従来は同社店舗で顧客の3D 計測が必要でしたが、iPad に3D センサーを搭載して、顧客自身で足の正確な計測が行える独自のシステム開発に成功しました。これにより、店舗外や顧客自宅など場所を限定せずに必要な計測ができ、場所に縛られない展開が可能になっています。

3.株式会社crossDs japan商品開発への想い

靴は洋服と同じくサイズ、色別の商品展開があります。洋服のサイズ展開はSMLの3種類程度ですが、靴の場合は長さと幅のかけ算で28サイズ程度が基本となります。これに色やデザインがさらに掛け合わされ、膨大な数の商品管理が必要になります。事前の大量生産を前提とする現在のエコシステムでは、お客様の嗜好に合わせる為に大量の在庫を抱えることが必要になり経営にとっては大きな悩みの種となっています。また売れずに廃棄されるなど環境への負荷も高いのが常でした。
さらに、足に靴が合うかという観点では、28サイズの展開をしても、それだけでは表せない足の特徴があり、全てのお客様に最適な靴を提供する事が難しい現実がありました。一部セミオーダーにより、色展開のところは解消できる可能性もありましたが、両輪ともなる、サイズ展開についての解決策にはなっていませんでした。
当社は全てのお客様の足に合わせて3D技術を使い木型を0から作る事を実現しました。これは3D計測、3Dプリンタを最大級に活用し、高精度、安価、短納期で木型のオーダーメイドを全てのご注文で行っています。3D技術こそが今まで不足していた靴のサイズ展開についての絶対的なソリューションであると確信しております。
この当社の3D技術を、当社内に留めることなく、靴業界全体の発展に繋げるべく靴設計の設計書となる木型のB2B提供サービスを始めました。そして今回、株式会社アマガサ様が1stユーザーとなり新ブランド「Shuui」の裏方として当社が木型提供を行わせて頂きます。

4.パンプス社長の今後の展望

当社の持つ3D技術を閉じたものとせず、多くの企業様と共創の取り組みを行い、新たな持続可能なエコシステムを創り出していく展開を考えております。
オーダーメイドで靴を作る事により足に合わなくて無駄になる靴を減らすことができるため、環境に優しい革を使う事、製造工程での無駄を省く3Dプリンタを活用する事などにより、オーダーメイド3Dシューズが持続可能な社会の実現に寄与できると考えております。
少し私の話をさせていただくと、私は元々高専出身者で、いわゆる”ロボットヲタク”でした。ひょんなことからIT業界を経て、靴業界に足を踏み入れ、経験と勘によって作られていた職人さんたちの匠の技術の美しさに感動する部分と、多くの表面化していない暗黙知があることを体感しました。その時に、この業界は職人さんたちの匠の技術と最新技術との融合により、暗黙知の形式知化や未来を見据えた新しい靴作りへ進化することができれば、今まで以上に広くお客様が感動する靴の提供が行うことができ、業界にとっても次世代の靴産業をリードしていける素晴らしいことだという確信を持ちました。
どんな業界にもある古い伝統、いい伝統があります。靴の業界では、靴作りへ3D技術の導入を行うことで、劇的に職人さんの匠の技を輝かせ、お客様にも感動していただける事を日々実感しております。
お客様、ひとりひとりに完璧にあった靴を作ることで靴のお悩みを解消できるサービスを確立させる事ができました。そしてこれから、より多くのお客様に足に合った靴を届ける為に、一緒に取り組んで頂けるパートナー企業様との出会いを楽しみにしております。

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