初開催の「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 」アワード受賞者が決定!『CHERRY AND VIRGIN』川尻将由 監督に

 2021年11月5日(金)から「第8回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」が開幕し、約100作品の最先端のアニメーション作品の上映、さらに今活躍するクリエイターをご紹介するトークセッションなどを実施しています。
 今年初の取り組みとなる、未来の作品を生み出すプロジェクト「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH」が11月6日(土)12:25から行われ、制作支援金として賞金30万円が贈られる「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」が決定しました。

アニメーションの主流ではない作品がきっと世界を面白くする! 川尻 将由 監督がアワードを受賞!

作品イメージビジュアル
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 良質な映画作品を生み出す仕組みづくりを目指し、今年初開催となった「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH 2021」。今回、9つのプロジェクトが参加し、それぞれ10分の持ち時間で、これから制作する(または制作中の)作品構想についてプレゼンテーションを行いました。

「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH AWARD」には、現在進行中のプロジェクト『CHERRY AND VIRGIN』の川尻 将由(まさなお) 監督が受賞しました。

 本映画祭チーフ・ディレクターの小野朋子は受賞理由として、第6回の本映画祭での『ある日本の絵描き少年』が観客賞等を受賞したこれまでの川尻監督の作風にも触れながら「人物や時代によって絵柄が変化する演出は、見た目の効果を狙っただけのものではなく必然であり、それを伝えることができる唯一の監督だと思っています。新作は他者が人生に入り込んでくる物語とのことで、世界が色を取り戻す絵コンテを見て、すでに気持ちが鷲掴みにされています。この、今はアニメーションの主流ではない作品が、きっと世界を面白くする。そう思う気持ちが、映画祭にも生きる力をくれました」と発表しました。

監督:川尻 将由

1987 年生まれ、大阪芸術大学映像学科卒。
アニメスタジオ・ガイナックス、吉祥寺トロンに勤務後、映像制作会社ねこにがしを起業。

『CHERRY AND VIRGIN』
商業エロマンガ家の男・本田遼と、BLイラストを描く同人作家・榎元亜美。アラサーで恋愛未経験者同士がマッチングアプリで出会い……。遼はモノクロ漫画タッチ・亜美はカラーのイラストタッチ。キャラクターデザインは登場人物各々の絵柄で登場する、一風変わったアニメーション映像で語る恋愛コメデイ映画。(全年齢向け)

フランスとの国際共同制作のチャンスを! 特別賞は、矢野ほなみ監督が受賞。

映画祭が独自に選定したコメンテーターの一人、フランスのMiyu Production(ミユ プロダクション)のプロデューサー エマニュエル=アラン・レナールさんから是非特別賞を贈呈したいとの申し出があり、矢野ほなみ監督の『初恋と売られてしまった虹色のフェリーの話(仮)』に授与されました。
 この賞は、Miyu Productionとの国際共同制作の可能性を探る(フランス側のプロデューサーになることを検討する)話し合いを行う権利が与えられます。

作品イメージビジュアル
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矢野ほなみ監督
矢野ほなみ監督

監督:矢野 ほなみ

瀬戸内海島生まれ。ロードアイランドスクールオブデザイン交換留学、京都精華大学卒業。2017年東京藝術大学大学院映像研究科修了。同大学院にて助手を3年務め、現在名古屋大学未来社会創造機構特任助教。

『初恋と売られてしまった虹色のフェリーの話(仮) 』
「私」が初めて一人でフェリーに乗り、島の外へ出たのは塾へ通うためだった。島の外で「私」には好きな人ができた。フェリーを舞台に島の人々は交差し、ともに生きていた。あったかもしれない初恋を考えながら、失ってしまったフェリーに想いを馳せる。

新千歳空港国際アニメーション映画祭が、未来の作品を生み出す有数の場所になることを目指して

今年初の実験的試みとして開催したピッチ企画ですが、9つの熱意あるプロジェクトが集まり、可能性を感じるものになりました。来年以降はより積極的にプロジェクトを公募し、年に一度、個人作家や国内外のプロデューサーが集い、未来の作品を生み出す有数の場所になることを目指していきます。

この「NEW CHITOSE AIRPORT PITCH」の様子は、後日公式YouTubeチャンネルにて一部公開し、視聴いただくことが可能です(11月19日まで)。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。

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