近畿大学水産研究所がオンラインで公開講座を開催 安心・安全で持続可能な養殖魚育成に関する最新研究を紹介

2022-11-09 15:00
令和3年(2021年)オンライン公開講座の様子

令和3年(2021年)オンライン公開講座の様子

近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)は、令和4年(2022年)11月19日(土)、オンラインにて、一般の方を対象とした公開講座「安心・安全で持続可能な養殖を目指して」を開催します。
今回は、水産研究所白浜実験場講師 石丸 克也による「薬剤に頼らない養殖を目指して」と、水産研究所浦神実験場長代理・准教授 ビッシャシュ アマルによる「魚を与えない養殖を目指して」の2つの講演をお届けします。

【本件のポイント】
●最先端の研究について、一般の方にも分かりやすく解説する公開講座をオンラインにて開催
●養殖魚の病気の際に薬剤治療を避け、より安全・安心な食卓を実現するための研究を紹介
●魚粉の使用量を減らした低魚粉・無魚粉飼料へ転換する取り組みを紹介

【本件の内容】
近畿大学水産研究所は、基礎的研究に加えて、実際に魚類を飼育しながら種苗生産、交雑、選抜、代替タンパク源開発といった応用研究にも取り組んでいます。水産研究所としての教育・研究活動に関する取り組みを一般の方にもわかりやすく伝え、養殖魚に対する理解を深めていただくことを目的として、平成25年(2013年)から公開講座を開催しています。コロナ禍により、令和2年(2020年)は開催できませんでしたが、昨年からオンラインにて開催し、遠方の方にも参加いただけるようになりました。
今回、第12回目の公開講座では、2つの講演を実施します。講演(1)では「薬剤に頼らない養殖を目指して」と題し、水産研究所白浜実験場講師 石丸 克也が養殖魚の薬剤治療における問題点とその対策について紹介します。講演(2)では「魚を与えない養殖を目指して」と題し、水産研究所浦神実験場長代理・准教授 ビッシャシュ アマルが、低魚粉・無魚粉飼料による養殖の可能性について講演します。

【開催概要】
日時  :令和4年(2022年)11月19日(土)13:30~16:00
方法  :オンライン(受講無料)
対象  :一般の方(定員200人、申込先着順)
申込方法:以下のURLから申込み(QRコードからもアクセス可)
     https://kindai.telewaka.tv/
     ※ 当日まで申込み可能
     ※ 申込み確認後、メールにて動画視聴用URLをお送りいたします

お問合せ:近畿大学水産研究所白浜実験場 公開講座係
     TEL(0739)42-2625 FAX(0739)42-2634
     E-mail:ari@itp.kindai.ac.jp

【プログラム詳細】
講演(1)「薬剤に頼らない養殖を目指して」
時間:13:40~14:40
講師:近畿大学水産研究所白浜実験場 講師 石丸 克也
内容:養殖魚の病気治療には抗菌剤や駆虫剤が使われています。その問題点を解説し、薬剤治療に代わる新たな対策を紹介します。

講演(2)「魚を与えない養殖を目指して」
時間:14:50~15:50
講師:近畿大学水産研究所浦神実験場 場長代理・准教授 ビッシャシュ アマル
内容:魚類用配合飼料のタンパク質源としては魚を原料とした魚粉が好ましいですが、近年、魚粉の供給量の激減と価格の高騰が続いています。そこで、魚粉の使用量を減らした低魚粉・無魚粉飼料への転換が求められています。本講演では、その取り組みの現状を紹介します。

【講師プロフィール】
石丸 克也(いしまる かつや)
所属   :水産研究所 白浜実験場 講師
学位   :博士(農学)
専門分野 :ライフサイエンス / 水圏生産科学 / 魚病学
研究テーマ:養殖魚の病気の防除法(主に細菌感染症) ほか

ビッシャシュ アマル
所属   :水産研究所 浦神実験場長代理 准教授
学位   :博士(水産学)
専門分野 :魚類栄養学 /生理学
研究テーマ:新たな配合飼料原料の模索および利用性 ほか

【関連リンク】
水産研究所 講師 石丸 克也(イシマル カツヤ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/188-ishimaru-katsuya.html
水産研究所 准教授 ビッシャシュ アマル(BISWAS Amal)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/184-biswas-amal.html

近畿大学水産研究所
https://www.flku.jp/

画像・ファイル一覧
Copyright 2006- SOCIALWIRE CO.,LTD. All rights reserved.