【北海道 東川町】複合交流施設 せんとぴゅあが、第18回 公共建築賞にて国土交通大臣表彰に決定

2023-10-18 11:00

北海道 東川町が運営する、複合交流施設 せんとぴゅあ(北町1丁⽬)が、第18 回公共建築賞(主催︓⼀般社団法⼈公共建築協会)の優秀賞の中から総合的に最も優れた建築物の「⽂化施設部⾨ 公共建築賞」に決定されました。

東川町複合交流施設 せんとぴゅあ

令和5年8⽉2⽇に⾏われた「公共建築賞・優秀賞(北海道地区)」では、全国122 施設の応募の中から33 施設が推薦され、北海道地区から[東川町複合交流施設 せんとぴゅあ][厚沢部町認定こども園 はぜる][さっぽろ創世スクエア]の3施設が決定されています。
さらに「公共建築賞 国土交通大臣表彰」として、「⾏政施設部⾨」「⽂化施設部⾨」「⽣活施設部⾨」の3部門が決定され、それぞれ「⻘森県 ⻘森県庁舎」「東川町複合交流施設せんとぴゅあ」「陸前⾼⽥市⽴⾼⽥東中学校」が、各賞を受賞しました。

竣⼯後3年以上経過した公共建築物を対象としていることのほかに、評価基準として、設計施⼯が優れているということのみではなく、地域社会への貢献や施設管理、保全といった視点からも評価を⾏うことに特徴があります。
せんとぴゅあは、利便性の⾼い中⼼市街地に⽴地し、ほんの森・⽇本語学校・各種イベント等、様々な⽤途でご利⽤いただいています。

受賞施設について

公共建築賞

⽂化施設部⾨︓ 北海道東川町 「東川町複合交流施設せんとぴゅあ」
⾏政施設部⾨︓ ⻘森県 「⻘森県庁舎」の耐震・⻑寿命化改修
⽣活施設部⾨︓ 岩⼿県陸前⾼⽥市「陸前⾼⽥市⽴⾼⽥東中学校」

せんとぴゅあの受賞理由(本部審査委員会 ⽩⽯委員評)

道央にある東川町は⼈⼝約8,400⼈、⼤雪⼭国⽴公園の豊かな⾃然に恵まれ、旭川空港から⾞で10分という地の利もあり30年で⼈⼝が1,400⼈増えた。「せんとぴゅあI」は町の中⼼にあった旧⼩学校舎を改修し、古い教室の記憶を残したギャラリーに、体育館を講堂に、家庭科室はNPO運営のカフェに変えた。⽇本語学校と80名の宿泊棟もつくったことで、多くの外国⼈が町に暮らす。芝⽣広場を囲むように配置された複合交流施設「せんとぴゅあII」は、図書館・展⽰スペースなど多機能が境界をつくらず融合し、来館者に新しい発⾒をもたらす。かつて各地に誕⽣した公共施設が「ハコモノ」と批判されたのは、ハード優先で施設の持続的な魅⼒づけや住⺠参加を活性化するソフト施策が⽋落したからだ。この作品はそれとは対極にあり、公共施設にとって住⺠参加と⼈材育成が⽋かせないことを認識させてくれる。町は「傍観者をつくらない」という考え⽅のもと、⾏政の縦割を排除し、先⾏して住⺠の活動組織を育成し、施設の構想づくりに活かしてきた。年間利⽤者数は9万⼈、1⽇当たりの利⽤者は900⼈である。せんとぴゅあが来館者に新鮮な驚きと楽しさを発揮しつづけることを期待したい。

せんとぴゅあについて

■所在地:北海道上川郡東川町北町1丁⽬1番1号
■構造/規模
〇せんとぴゅあⅠ:鉄筋コンクリート造、鉄⾻造、⽊造
地上1階⼀部2階/延べ⾯積 4,220.65 ㎡
〇せんとぴゅあⅡ: 鉄筋コンクリート造、⼀部鉄⾻造
地上1階/延べ⾯積 2,458.07 ㎡
■事業者:東川町/北海道⼤学⼤学院⼯学研究院 ⼩篠研究室
■設計者:(株)ドーコン/ブンク・アイエイ・KITABA特定建築設計共同企業体
■施⼯者:⾼組・⼩岩特定建設⼯事共同企業体
     新⾕・吉宮・⼩岩・松井特定建設⼯事共同企業体
     橋本川島・盛永・⾼・⼩岩特定建設⼯事共同企業体
■竣⼯年⽉
2016(平成28)年9⽉(せんとぴゅあⅠ)
2018(平成30)年3⽉(せんとぴゅあⅡ)

公共建築賞(⼀般社団法⼈公共建築協会)

公共建築賞とは、優れた公共建築を表彰することにより公共建築の総合的な⽔準の向上に寄与することを⽬的とし、当協会の創⽴20 周年を記念して、昭和63 年より建設省(現︓国⼟交通省)及び全国知事会等のご後援を得て、⼀年おきに開催しているものです。

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