ディズニーの名作アニメと哲学の関係とは? 仏哲学者が解説する『本当に大切なことを気づかせてくれる「ディズニー」 魔法の知恵』でより深くディズニー作品が楽しめる

株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、『本当に大切なことを気づかせてくれる「ディズニー」 魔法の知恵』(マリアンヌ・シャイヤン/著 小川 仁志/監訳 永田 千奈/訳)https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761274573 を2019年11月20日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。

◆ディズニーアニメには生きるうえでのヒントが満載

“哲学”と聞くと、「なんだか難しそう……」と感じますか?ですが、哲学とは、人生や日常生活に密着した、身近な考え方です。この視点を身につければ、人生はより豊かなものになるでしょう。
とはいえ、哲学という学問をはじめようと思っても、最初は堅苦しかったりとっつきにくいかもしれません。そんなビギナーの私たちを楽しく哲学の世界へ導いてくれるのが本書です。
フランスで人気の哲学者、コラムニストである著者が、ディズニーアニメの中から22の物語をピックアップし、そのストーリーに込められたメッセージを哲学の観点から解き明かしていきます。

本書では、まず『ライオン・キング』のティモンとプンバァが、ストイシズムを紹介します。『ジャングル・ブック』のバルーは「幸せに必要なのは少しだけ」と歌いながら、エピクロスについて説明してくれるでしょう。
『ヘラクレス』のハデスと『ノートルダムの鐘』のフロローは、ニーチェに迫ります。

『美女と野獣』は、プラトンの目指した聡明さへとあなたを導いてくれるでしょう。クルエラは動物倫理についての問いかけです。
『ポカホンタス』は、モンテーニュと同じ理論で「未開人」の意味を考えさせます。
『ウォーリー』は、テクノロジーの進化と新しいモラルについて疑問を投げかけています。

『ライオン・キング』では、王になる宿命を背負って生まれたシンバが自分の人生を生きる自由を模索します。魔法使いに何をお願いするのか。ロビン・フッドは悪い泥棒なのか正義の人なのか、そんな問いかけもあります。
ほかにも『白雪姫』『ズートピア』『リトル・マーメイド』『アナと雪の女王』……、古典的作品から最近の作品までディズニー映画の数々から、哲学の種を拾っていきましょう。

◆アニメの解説書であり哲学書である一冊

名作アニメにはいずれも人生にとって大事なメッセージが込められています。単に面白いだけでなく、とても役に立つのです。
ただ作品を観ただけでは、そう簡単に理解できないメッセージもあります。あるいは、作者も気づいていないような深いメッセージが隠されていることもあります。
そうしたメッセージを解説したり、発掘して意味を考えたりするには、何か道具が必要なのです。そこで役立つのが哲学だというわけです。歴史上の哲学者たちが残してくれた知の結晶は、よく誤解されているように難解で役に立たないどころか、本当は物事の隠れた本質を暴き出すのにとても有用なのです。

哲学者たちが書いていることは、長年の吟味に耐えてきた信頼のおけるものです。
本書で語られる、時にシニカルで、時にユーモアたっぷりのアドバイスもまた、信頼のおけるものだといっていいでしょう。

もちろん、哲学は物事を疑って自分の頭で考える営みですから、いったん自分の頭で吟味するプロセスを持つことができれば、なお素晴らしいでしょう。その哲学のやり方も本書を読めばわかると思います。
アニメは二度人生の教師になります。

一度目は子どものときにわかりやすく生きるヒントを与えてくれる教師として。二度目は大人になってから深く考えさせられる人生のヒントを与えてくれる教師として。そして言うまでもなく、二度目にアニメをよりよい人生の教師にしてくれるのは、哲学の力にほかならないのです。
最後に著者が書いているように、学ぶときは楽しまなければなりません。
(監修者・小川仁志氏の解説より)

【目次】
第1部 欲望と幸福「考えてみよう、幸せを」
第2部 ディズニーの悪役たち「首を切っておしまいなさい」
第3部 リアリティとフィクション「右からふたつめに輝く星」
第4部 自然と生物と人間「風の絵の具で絵を描ける?」
第5部 機械と玩具と心「起きなさい。あなたに命を吹き込みましょう」
第6部 良心とアイデンティティと自由「どこへでも行けるはず」

【著者プロフィール】
マリアンヌ・シャイヤン
フランスの哲学者、コラムニスト。ハリー・ポッターやアニメ番組を下敷きにした哲学の入門書で注目されフランス国内で人気を博す。難解な哲学をポップに解説するのが特徴。本書が4作目となる著書。

小川 仁志(おがわ ひとし)

哲学者、山口大学国際総合科学部教授。1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒業後、伊藤忠商事入社。同社退職後、4年間のフリーター生活を経て名古屋市役所入庁。同市役所に勤務しながら、名古屋市立大学大学院にて博士号(人間文化)取得。徳山工業高等専門学校准教授、プリンストン大学客員研究員を経て、現職。専門は公共哲学。NHK Eテレ「世界の哲学者に人生相談」の指南役や長年主宰している「哲学カフェ」でも知られる。
著書に『哲学の最新キーワードを読む「私」と社会をつなぐ知』(講談社)、『AIに勝てるのは哲学だけだ』(祥伝社)、『これからの働き方を哲学する』(リベラル社)など多数。監訳書に『「正義」は決められるのか?』(小社刊)がある。

永田 千奈(ながた ちな)
フランス語翻訳者。東京都生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。訳書に、ペパン『考える人とおめでたい人はどちらが幸せか』(CCC メディアハウス)、ルソー『孤独な散歩者の夢想』(光文社古典新訳文庫)などがある。

【書誌情報】

書名:『本当に大切なことを気づかせてくれる「ディズニー」 魔法の知恵』
定価:1,500円+税
判型:46判
体裁:並製
頁数:240頁
ISBN:978-4-7612-7457-3
発行日:2019年11月20日

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