累計20万部突破の“こどもシリーズ”最新刊『こども倫理学 善悪について自分で考えられるようになる本』が3月23日発売‼

より善い世界にするために一人ひとりが考えるべきこと

株式会社カンゼンは、新刊『こども倫理学 善悪について自分で考えられるようになる本』(佐藤岳詩 監修、バウンド 著)を2022年3月23日に発売いたします。

『こども倫理学』詳細
URL:https://www.kanzen.jp/book/b10002255.html

『こども倫理学』
『こども倫理学』

内容紹介

小学校高学年を対象に、高度な理屈を必要としない「倫理学の基本」を子どものみならず、これまで「倫理」という言葉から目を背けがちだった大人にもわかりやすく解説。

倫理的問題は算数の計算式の答えのようにはっきり出せません。だからこそ、倫理的問題を考える行為は、ものごとの善し悪しについて、自分で考えて向き合う力を育みます。

倫理学とは…人々が社会生活を送るうえでの決まりや「善悪」を分ける基準を考える学問。

「善い」とか「悪い」ってどういうことなんだろう?
本書をキッカケに親子で一緒に考えてみませんか?

「善い」とか「悪い」ってどういうことなんだろう?
「善い」とか「悪い」ってどういうことなんだろう?
1億円をもらって、誰かを犠牲にしてもいい?
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「正義」について考えてみよう
「正義」について考えてみよう
SNSで友達の悪口を書いてもいいのだろうか?
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「ルッキズム」について考えてみよう
「ルッキズム」について考えてみよう

目次

本書「はじめに」より

「本当によいこと」を考えることは
よい人生への道探しになる

 かつて、古代ギリシアの哲学者は、人々にこう聞きました。「ただの人生と、よい人生、どちらを送りたいですか」。そんなふうに「ただの晩ご飯とよい晩ご飯、どっちにする?」のような感じで聞かれたら、誰でも「それならよい人生かな」と答えてしまいそうです。ところが、いざ私たちが何かをするとき、実際にはあまりよくなさそうなほうを選んでしまうことがよくあります。

 たとえば、明日のテストに備えて勉強したほうがいいのはわかっているのに、ついつい遊んでしまうということはよくあるでしょう。私もよく仕事があるのにさぼって別のことをしてしまいます。このとき、損するのが未来の自分だけならまだよいかもしれません。

 しかし、ほかの人が関わるときはどうでしょうか。私が仕事をさぼったせいで、チームのみんなに迷惑がかかってしまったり、みんなの努力を台無しにしてしまったりしたとき、私の選択はよい選択どころか、悪い選択になってしまったように見えます。

 なぜそんなことをしてしまうのでしょう。古代ギリシャの哲学者は、私たちが「本当によいこと」が何かわかっていないからだ、と考えました。それがなんだかわかっていれば、勉強や仕事をするはずだと言うのです。しかし、「本当によいこと」とは何なのでしょうか。

「本当によい晩ご飯」だって、どんな晩ご飯だかよくわかりません。栄養たっぷりだけど味は微妙な晩ご飯と、栄養は偏っているけれど味は抜群の晩ご飯ではどちらがよい晩ご飯でしょうか。選択の例に戻ると、友達を傷つけてでも本当のことを言うのと、ウソを言ってでも友達をなぐさめるのと、どちらが本当によいことなのか、なども難しい問題です。

 倫理学は、そうした「本当によいこと」とは何なのか、そんなものはあるのか、あるとすればその基準は何なのか、などを考える学問です。みなさんの身のまわりには「嘘をついてはいけない」など、たくさんのきまりがあると思います。

 こうしたきまりは、長い歴史の中で誰かが「よいと思ったこと」を議論し、積み重ねてつくってきたもので、それらの多くにはきちんとした理由があります。それでも、それらのすべてが正しいとはかぎりませんし、きまり同士がぶつかってしまうときもあります。

 それに、現代社会では、昔の人が思いつかなかったようなことがたくさん生じています。たとえば昔はインターネットがなかったので、インターネット上の振る舞いについてのきまりもありませんでした。新型コロナウィルスが流行したときも、どうしていいかわからず不安になって、自分が正しいと信じたことを過剰に他人に押しつけてしまう人たちも現れました。

 このとき「どうしてそうなんだろう」と自分で考えることができなければ、私たちはすぐに力や人気のある人、わかりやすく面白いことを言う人、自分と同じような意見を言う人の言葉を信じてしまいます。ですが、それはテスト前の遊びと同じで、私たちの本当によい人生にはつながっていないかもしれません。

 倫理学は、こうした事柄について、難しくてもなんとか自分で考えて、少しでもよくあろうとすることの手助けになるものです。毎日の小さなことの少しずつの積み重ねが最終的に、人生の善し悪しにつながっていきます。

 ですから、みなさんも本書を読みながら、いろんなきまりについて「どうしてそうなんだろう」と問い、自分自身で「本当によいこと」について考えること、倫理学をすることによって、ただの人生ではなく、よい人生への道を探してみてもらえればと思います。

佐藤岳詩

監修者プロフィール

佐藤岳詩(さとう・たけし)
1979年、北海道岩見沢市生まれ。京都大学文学部卒業。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。熊本大学文学部准教授を経て、現在、専修大学文学部哲学科准教授。専門はメタ倫理学、およびエンハンスメントを中心とした応用倫理学。主な著書に『R.M.ヘアの道徳哲学』、『メタ倫理学入門 ~ 道徳のそもそもを考える』(いずれも勁草書房)、『「倫理の問題」とは何か メタ倫理学から考える』(光文社新書)。

書籍概要

■タイトル 『こども倫理学 善悪について自分で考えられるようになる本』
■監修者 佐藤岳詩
■著者 バウンド
■ISBN 9784862556301
■ページ数 160128
■判型 A5
■定価 本体1300 円+税
全国の書店、ネット書店で販売
■出版社 カンゼン
■発売日 2022年3月23日
■商品情報
https://www.kanzen.jp/book/b10002255.html

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