資本主義の限界が見えてきた! “エントロピー”を軸に経済システムを解き明かす、未来を見通すための1冊

株式会社かんき出版(本社:千代田区 代表取締役社長:齊藤龍男)は、『2018年 資本主義の崩壊が始まる』(野田 聖二/著)https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761273118 を2018年1月5日より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売いたします。

◆脳科学者・茂木健一郎氏、哲学者・小川仁志氏、絶賛!!

「システムの限界を知るためには、
その本質を理解しなければならない。
本書は、資本主義の最良の教科書でもある。
最高の知性が描く新時代の見取り図が、ここにある」

脳科学者 茂木健一郎氏
「この本は経済成長にまつわるすべての神話から、私たちを目覚めさせてくれる。物質から生命へ、エントロピー増大から減少へ。大胆不敵な視点の転換。2018年、誰よりも早く本物の未来を知りたい人必読の書!」
哲学者 小川仁志氏

◆なぜ、株高にもかかわらず日々の生活は何も変わらないのか!?
2012年12月に安倍政権が誕生してアベノミクス(安倍政権の政策)が始まってから丸5年が経ちました。この間に、1万円を割れていた日経平均株価は2万円を回復し、1996年6月につけたバブル崩壊後の高値を上回りました。また景気回復は、高度成長期の「いざなぎ景気」を超えて戦後二番目の長さとなっています。
しかし、「5年前と比べて生活がよくなった」と感じている人は、おそらくほとんどいないでしょう。どんなに株価が上昇し、景気の回復が続いても、ほとんどの人が「5年前と生活は何も変わらない」と感じているのは、株価が上昇したり景気回復が続くことと、私たちの暮らしぶりがよくなることが同じではないからです。私たちの日々の生活は何も変わらず、その一方で、少子高齢化社会を迎えて将来の生活に対する不安はますます高まっています。

◆技術革新が生産性を低下させるパラドックスとは!?
このような将来の不安を解消するためには、結局は経済成長をはたすしかなく、経済成長の角度を上げるためには、技術革新によって生産性を上げるしかない、と多くの人が考えています。しかも労働人口が減っていく日本では、なおさら技術革新を加速させて生産性を高めることが必要だと一般には考えられています。
しかし振り返ってみると、今まで私たちは技術革新の努力を怠っていたわけではありませんでした。日々、革新的技術を生み出すことに最大限の努力を注ぎ、現実にその成果は次々に生み出されてきました。この数年を見てもIT産業が目覚ましい成長を遂げ、さまざまなIT技術が私たちの暮らしを変えました。それにもかかわらず、生産性が一向に改善せず、デフレから抜け出せなかったのはどうしてなのでしょうか。

◆技術革新で生産性が上がらない謎を解く!
本書では、なぜ技術革新によっても生産性が上がらないのか、その謎を解きました。謎を解くための手掛かりとなったのが「エントロピー」です。経済現象を説明するために、このような自然科学の法則を使うことに対して抵抗を覚える読者もいるかもしれません。けれども、逆にこれまで「経済学」という狭い世界からしか経済や技術革新を眺めていなかったからこそ、見えてこなかったものがあるのではないでしょうか。「経済」を同じ経済の地平から眺めても、「技術革新」が生活に便利さをもたらし、「科学技術の進歩」が生活に豊かさをもたらしたという当たり前の事実しか見えてきません。
「科学技術の進歩」という結果だけではなく、どのような犠牲を払って「技術革新」を生み出したのか。さらに生み出した「技術革新」が、自然や社会、人間の心理などさまざまな方面にどのような影響をおよぼすのか。つまり、「技術革新が生産性を向上させる」という狭い領域の外側にある空間的にも時間的にももっと広い世界から、「技術革新」を見渡したときに、今まで見えていなかったものが見えてきます。

◆歴史のサイクルとエントロピーの法則が示す資本主義崩壊!
科学技術の進歩はある段階までは生産性を向上させ経済成長を高めますが、技術がどんどん進歩していくと、次第にその効果を失っていくメカニズムが働くようになります。本書ではそのメカニズムを「エントロピー増大の法則」を使って解明しました。さらに、歴史を俯瞰して、近代の資本主義がどのような時代背景のなかから生まれてきたのかを探り、資本主義が最終的に崩壊する運命を辿らざるをえないことを、歴史の文脈から読み解きました。

ヘゲモニー・サイクルのさらに上位にすべてのサイクルを包み込む形で、資本主義の誕生から終局までのサイクル(「資本主義サイクル」)を描いたもの。
ヘゲモニー・サイクルのさらに上位にすべてのサイクルを包み込む形で、資本主義の誕生から終局までのサイクル(「資本主義サイクル」)を描いたもの。

【目次】
第1章 2018年から日本経済の崩壊が始まる「10大予言」
第2章 歴史のサイクルから見た資本主義崩壊の兆候
第3章 資本主義で生産性が上がらないのは自然法則が原因
第4章 資本主義の崩壊を歴史の枠組みから解き明かす
第5章 秩序崩壊へと突き進む世界経済の諸相
終章 資本主義崩壊後に来るべき新たなシステム

【著者プロフィール】
野田 聖二 (のだせいじ)
1982年、東北大学経済学部卒業後、埼玉銀行(現埼玉りそな銀行)入行。1994年、投資顧問会社(あさひ投資顧問)に出向し、チーフエコノミストとして9年間マクロ経済調査・予測を担当する。2004年より、日興コーディアル証券FA(フィナンシャルアドバイザー)、2007年に独立し、エコノミストとしてセミナー講師や執筆業等に従事する。景気循環学会会員。著書に『複雑系で解く景気循環』(東洋経済新報社)、『「景気ウォッチャー投資法」入門』(日本実業出版社)がある。

【書誌情報】 書名:『2018年 資本主義の崩壊が始まる』
定価:1,620円(税込)
判型:46判
体裁:並製
頁数:224頁
ISBN:978-4-7612-7311-8
発行日:2018年1月5日


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