農学部生が実習で育てた金時いもを利用した菓子とスープを平群町の学校給食の特別メニューとして提供

2024-12-23 14:30
令和5年度(2023年度)、平群町立ゆめさとこども園でのあまいもグラッセ提供の様子

近畿大学農学部(奈良県奈良市)がアグリビジネス実習の一環で、奈良県平群町、株式会社奈良祥樂(奈良県斑鳩町)と共同開発した「あまいもグラッセ」と、農学部生が生産した金時いもを利用したスープが、令和7年(2025年)1月9日(木)に、平群町内の学校給食の特別メニューとして提供されます。

【本件のポイント】
●アグリビジネス実習の一環で共同開発した「あまいもグラッセ」と、アグリビジネス実習産の金時いもを利用したスープを、平群町内の学校給食の特別メニューとして提供
●農学部生が、原材料の金時いもの生産やペーストの加工、給食のメニュー提案等を担当
●学生は農産物の生産から加工、流通、販売までを、現場で学ぶことで、より専門的・実学的な知識を習得し、アグリビジネス(農業関連産業)のプロをめざす

【本件の内容】
近畿大学農学部農業生産科学科は、アグリビジネス実習の一環として、奈良県平群町、株式会社奈良祥樂と連携し、平成30年(2018年)に「あまいもグラッセ」を開発し、毎年、数量限定で道の駅大和路へぐり くまがしステーション等で販売しています。ホクホクとした食感と優しい甘さが特徴の金時いもを使用した菓子で、アグリビジネス実習を受講している学生が、毎年、原材料の金時いもの生産(生産地:奈良県平群町 近畿大学農学部・平群町共同実習農場)や商品のPR等を担当しています。
この「あまいもグラッセ」に加え、令和6年度(2024年度)にアグリビジネス実習を受講している学生が生産及びペースト加工を行った金時いもを利用した「平群育ちの”近”時芋のスープ」が、令和7年(2025年)1月9日(木)に、平群町内のこども園・小学校・中学校の給食の特別メニューとして提供されます。スープの名称やメニューの提案についても学生が担当しました。
平群町の学校給食への「あまいもグラッセ」の提供は今回で2回目、「平群育ちの”近”時芋のスープ」の提供は今回が初めてとなります。

【給食での提供】
提供日 :令和7年(2025年)1月9日(木)
提供先 :平群町立ゆめさとこども園・はなさとこども園・平群小学校・
     平群北小学校・平群南小学校・平群中学校(計約1,700名分)
提供内容:「あまいもグラッセ」「平群育ちの”近”時芋のスープ」

【近畿大学と平群町の包括連携協定】
平群町は豊かな自然と歴史に恵まれた奈良県北西部に位置する町です。農業を基幹産業とし、小菊、バラ、いちご(古都華)、ぶどうの生産が盛んです。平群町と近畿大学は、平成25年(2013年)に「アグリビジネス実習」に関する業務委託契約を締結し、農学部農業生産科学科の実習を平群町内に設置した実習圃場で行う等、農業・食品関連分野を中心とした連携を実施しています。平成29年(2017年)1月には包括連携協定を締結し、平群町の有する豊かな自然環境、歴史、文化と、15学部49学科を有する本学の知見を生かして、まちづくりや文化学術振興等のさまざまな分野でのさらなる連携を進めています。

【株式会社奈良祥樂】
古都奈良を拠点とし、独自ブランド商品の「らほつ饅頭」「奈良県産ひのひかり米粉ロール」をはじめとした菓子類の企画・製造・販売や直営店の経営などを行っています。奈良祥樂の「祥」という言葉には「きざし」、特に「吉事のしるし」という意味があります。拠点としている奈良はさまざまな食物や文化が集結し、また発信地となったシルクロードの終着点です。その終着点から再び「日々の暮らしに楽しい予感を・・・奈良からの贈り物」をコンセプトに、お菓子を通して楽しく心豊かなひとときをお届けします。
所在地   :奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1丁目5-29
代表者   :代表取締役社長 長瀬裕一
事業内容  :菓子製造・企画・販売・流通卸・直営店舗展開
ホームページ:http://nara-shogaku.jp/index.html

【アグリビジネスマイスター認定制度】
これからの農業・アグリビジネス(農業関連産業)を担う人材育成を目的に、近畿大学農学部農業生産科学科では、アグリビジネスマイスター資格認定コースを平成23年(2011年)4月に開設しました。生物現象の知識に加え、農産物の生産から加工、流通・販売までをトータルに学修することで、課程修了後にマイスターの称号が農学部から与えられます。特徴的な科目としては、アグリビジネス実習、アグリビジネス起業論、農業実習等が挙げられ、農業の6次産業化(農業等の1次産業が生産に加え、農産物の加工や流通・販売等も手がけること)をはじめとして、様々な先端/重要テーマの学びを深めるため、学外組織(農業法人、食品企業、自治体等)とも積極的に連携しています。これまでに計382人を認定しており、卒業生は、自ら就農するほか、農協や農機具メーカー、食品会社等に就職し、農業やアグリビジネスに貢献しています。

【アグリビジネス実習】
近畿大学農学部農業生産科学科では、「アグリビジネスマイスター認定制度」を開設しており、その一環で3年生を対象に「アグリビジネス実習」(通年開催、実習幹事:教授 大石卓史)を行っています。本実習では、奈良県平群町の耕作放棄地を再生した圃場を中心に、農産物の作付け計画から栽培、管理、収穫、そして加工や販売までを一貫して学んでおり、令和6年度(2024年度)は16人の3年生がアグリビジネス実習を受講しています。

【関連リンク】
農学部 農業生産科学科 教授 大石卓史(オオイシタカフミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1245-oishi-takafumi.html

農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

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