アフターコロナで芸術鑑賞は変わる?

支援や予防を考えながら、また劇場・博物館に行こう

(執筆:林幸奈)

4月7日。新型コロナウイルスの感染拡大により、政府は緊急事態宣言を発令した。しかしその1か月前から、自粛を開始したのが、文化芸術分野だ。劇場・美術館をはじめとする発表の場は、たくさんの人が密閉した空間に集まる。ライブハウスで集団感染が発生したことも影響し、こうした場が感染拡大につながるとみられた。

中止になった公演や展覧会は多く、チケットの払い戻しを経験した人も多いだろう。ひとつの発表に向けて大勢の人が頑張っていたことを考えても、心が痛い。アーティストや作品を発表する場で働く人びとが、収入がゼロになった話も耳にする。

  

再開する芸術への支援は私たちにもできる?

アーティストやイベントの運営を仕事とする人々は、フリーランスも多い。イベントの中止により、収入がゼロになってしまった人たちを助けようと、政府は560億円(一部、スポーツを含む)の令和2年度第2次補正予算額案を出した。

  

予防しながらの鑑賞で気をつけることは?

感染予防や、人が密集しない・換気のされた環境をつくることが求められ、施設はさまざまな工夫で、感染を予防している。

<劇場・博物館で行われる感染対策の例>
・日時指定の予約制・人数制限
・来場者の検温・マスク着用
・従業員の健康管理
・座席の間隔を開ける
・展示室の床に2メートル間隔でシールを貼る

もともと日本の博物館・美術館の展示は、メディアで大きく宣伝されているものに話題が集まり、作品の前で立ち止まれないほど混雑する傾向にある。とくに開演初日・最終日、メディアに取り上げられてすぐは注意が必要だ。

  

【今回のコメンテーターからのご意見】

・田邉 一廣(たなべ・かずひろ)
『ゴッホとゴーギャンに魅せられて』 の著者。小説家。

ルネサンスはボッカチオの「デカメロン」からはじまったといわれている。ペストの惨禍にさらされ、希望を失っていたフィレンツェの人たちに、少しでも前向きに生きてもらおうとして書きあげた世界初の娯楽小説である。これに触発されるようにして、それまでの倫理観とは決別した絵画が登場する。ボッティチェッリの「春」と「ヴィーナスの誕生」である。これを幕開けとしてルネサンスの華は開きつづけていくのである。

いまの世の中はコロナウイルスに牛耳られていて、あしたに希望が見出せない状態にある。しかし、コロナの惨禍はいつまでもつづくわけではない。やがては終息を迎えるときがくる。

  

 

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