「染織品と松浦屏風―織物・染物・刺繍色とりどり―」展を開催します

久しぶりの展示品や初めての展示品も並びます

 近鉄グループの文化事業である大和文華館では、4月7日(金)から5月14日(日)まで、「染織品と松浦屏風―織物・染物・刺繍色とりどり―」展を開催いたします。
 糸を紡ぎ、布を織り、染め、縫う。こうしてできた染織品は、古くより人々の生活を豊かに彩ってきました。日本では、飛鳥・奈良時代に中国の隋・唐時代頃の染織品の影響を受けて技術が発展し、中世から近世にかけては、中国の元・明時代頃の高級織物やインドの更紗などが盛んに輸入されて茶の湯の世界で珍重されるなど、世界の様々な地域と関わりながら、染織の技術や染織への美意識が磨かれてきました。また、桃山から江戸時代には、経済の発展にともない染めや刺繍などの技術が発展し、様々な模様で飾られた衣装が生み出されました。この時期の風俗画には、流行の華やかな衣装が描かれており、その描写が見所の一つとなっています。
 本展には、飛鳥・奈良時代の貴重な上代裂、祈りが込められた繍仏、茶の湯の世界で尊ばれた名物裂、エキゾチックな趣きのインド・中東の布(久しぶりや初めての展示)、美しい衣装の描かれた日本の近世の風俗画などが並びます。詳細は別紙のとおりです。

上代裂帖
上代裂帖

上代裂帖 大和文華館蔵

婦女遊楽図屏風(松浦屏風)部分
婦女遊楽図屏風(松浦屏風)部分

国宝 婦女遊楽図屏風(松浦屏風)部分 大和文華館蔵

切手趣味週間
切手趣味週間

4月20日発売(日本郵政株式会社)の特殊切手「切手趣味週間」のデザインに選ばれた屏風です

別紙

<1> 展覧会について
 
1.名  称 「染織品と松浦屏風―織物・染物・刺繍色とりどり―」
 
2.会  期 2023年4月7日(金)~5月14日(日) 
       月曜日休館
 
3.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
 
4.入館料  一般  630円 高校・大学生420 円 小学・中学生 無料
 
5.主  催 大和文華館
 
6.出陳品数 43件 
●=国宝 ◎=重要文化財 ○=重要美術品
  

古代の技術

・赤地格子連珠花文経錦(蜀江錦)  中国・隋~唐時代または日本・飛鳥時代
・上代裂帖 中国・唐時代、日本・飛鳥~奈良時代
 

祈りが込められた糸

◎刺繍五髻文殊菩薩像 日本・鎌倉時代 
・刺繍如来像 中国・明時代
 

憧れの裂

・名物裂手鑑 中国・日本その他
・清水裂 中国・明時代
●雪中帰牧図 李迪筆 中国・南宋時代
 

エキゾチックな布

・更紗敷物 インド・19~20世紀
・花鳥文刺繍布 中東・18~19世紀
 

華やかな衣装

・辻が花裂 日本・桃山時代
○阿国歌舞伎草紙 日本・桃山時代 
●婦女遊楽図屏風(松浦屏風) 日本・江戸時代前期 
○美人図 宮川長春筆 日本・江戸時代中期  など

<2> 展覧会会期中のイベントについて
 
1.講演会「描かれた染織―〈松浦屏風〉から浮世絵まで」  
(1)日時・場所  4月30日(日)午後2時から講堂にて
(2)講   師  東京国立博物館 工芸室長 小山弓弦葉氏
 
2.日曜美術講座「こんなのあったの?大和文華館所蔵の染織作品」
(1)日時・場所  5月14日(日)午後2時から講堂にて
(2)講   師  大和文華館 学芸部課長 宮崎もも
 
3.列品解説
(1)日時・場所  毎週土曜日午後2時から
(2)解   説  大和文華館  学芸部
 
4.無料招待デー   5月9日(火)
 
 
何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、状況によっては人数制限や変更になる場合があります。
最新情報については、大和文華館ホームページに掲載いたします。

以 上


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