【名城大学】ボランティア協議会が設立20周年記念式典を開催
たった1人のごみ拾いが原点 今や年間の活動回数200回 延べ2000人以上が参加
学生団体「名城大学ボランティア協議会」が2024年7月14日で設立20周年を迎え、天白キャンパス共通講義棟北で11月9日、記念式典を開催しました。たった1人でのごみ拾いから始まった活動が、今では年間で2000人以上の学生が多様な活動に参加するまでに賛同の輪が広がったこの20年を振り返り、学生たちは「継続的に活動できるようにこれからの活動も頑張ります」と誓いました。
「30年、40年と継続的に活動できるよう全力で頑張ります」と小林会長
ボランティア協議会の設立は、初代会長の加藤隆吾さん(2007年度理工学研究科修了)が1人で大学周辺のごみ拾いをしていたことがきっかけ。活動に賛同した学生や教職員が少しずつ加わるようになり、2003年には月1回、100人規模で「クリーンアップ大作戦」を開催。2004年の設立時には「クリーンアップ大作戦」と「地域防犯パトロール」の2つの活動でスタートしました。
現在では、2004年の新潟中越大地震の発生で活動が始まり、東日本大震災復興プロジェクトで大きく広がった「災害復興ボランティア部門」をはじめ、クリーンアップ大作戦などの「環境ボランティア部門」、富山県南砺市での活動など「社会連携部門」、「福祉ボランティア部門」、「地域安全パトロール部門」の5つの活動を軸に展開。今では年間総活動回数は200回に上り、延べ2000人以上の学生が参加しています。
この日は第1部の記念式典で、会長の小林暖弥さん(理工学部3年)があいさつし「ボランティア協議会が30年、40年と継続的に活動できるように、これからの活動も全力で頑張ってまいります」と力を込めました。続く来賓あいさつで小原章裕学長が「いろいろなところで活動することで得たさまざまな経験を生かして、これからの社会で活躍する人材になってください」と学生たちに期待しました。
OGの山口さん「一生の仕事にしたいと思える夢に出会うことができました」
最後に、前会長で20周年実行委員長の高島康平さん(法学部4年)が「ボランティア協議会の20年とこれから」と題して、これまでの活動の数々の写真を紹介しながら、設立の経緯や能登半島地震・豪雨災害の復興ボランティアなど近年、力を入れている活動などを説明。ボランティア活動を行ううえで「相手に寄り添い、無理をし過ぎず、みんなで明るく行うことが大切だと感じています」と締めくくりました。
第2部では、2017年度法学部卒の山口春菜さんが「私が名城大学ボランティア協議会で学んだこと~気仙沼大島での災害復興ボランティアの経験と今~」と題して記念講演。学生時代の活動や現在の仕事などを紹介した山口さんは「ボランティアで訪れた東北の人たちに『おかえりなさい』と出迎えられ、誰かの居場所をつくりたいという、一生の仕事にしたいと思える夢に出会うことができました」と振り返っていました。
第3部の懇親会を合わせて、この日は現役の学生やOB、OG、ボランティア協議会に携わってきた教職員ら85人が出席。記念式典や懇親会の会場では、久しぶりに会う先輩や後輩たちと思い出話に花を咲かせていました。懇親会では設立のきっかけを作った加藤さんもあいさつし「地道に行った行動が今のボランティア協議会の活動につながりました。これからの20年、30年も楽しんでやってください」と呼び掛けていました。