DEXとは?仮想通貨の分散型取引所について解説!

2022-07-23 09:00

仮想通貨の話をする時にDEXという単語はよく出てくると思います。ですが、仮想通貨の取り扱いを始めたばかりの人やそもそも仮想通貨をあまり知らない人にとっては「DEXってなんだろう」という気持ちだと思います。そこで、今回はDEXについて解説していきます!

DEX(分散型取引所)とは

DEXとは「Decentralized Exchanges」の略で、日本語では「分散型取引所」と訳されます。
DEX(分散型取引所)の特徴は以下の通りです。

DEXは仲介者が不在

DEXは個人間でトークンの交換が出来る交換所の事です。トークンの取引時に仲介者を通さずにユーザー同士でやり取りができる仕組みになっています。
企業がDEXを管理しているのではなくブロックチェーンのみで動いています。
それが成り立っているのはスマートコントラクトという技術が使われているためです。スマートコントラクトにより自動で即座にトークンの交換ができるのです。

改ざんされにくい仕組み

ブロックチェーンを利用しているので取引を改ざんされにくい形で記録することが出来ます。さらに、取引所自体ブロックチェーン上にあるので取引所がハッキングされにくいです。

高い透明性

また、DEXはオープンソースで構築されているので、透明性があります。
オープンソースとは、ソースコードが公開されているということです。つまり、そのプログラムがどんなロジック・アルゴリズムで作られているか、どんなルールなのかが公開されているので、調べようと思えば誰で調べることができます。

本人確認不要

DEXは本人確認を行わずに取引を開始することが出来ます。これはすごいことですよね。
例えば銀行口座開設する場合は個人情報を開示し多くの書類にサインする必要があったりしますが、DEXではそれが不要であり、非常に簡単です。
いかがでしょう?簡単にDEXの特徴を書いてきました。次はDEXの仕組みもう少し詳しく書いていきます。

DEXの仕組み

DEXはDeFi(Decentralized Finance :分散型金融)の種類の一つです。DeFiという概念の中の一つに「DEX:分散型取引所」がある感じですね。
「DeFiってなに??」「DeFiについて知りたい!」という方はこちらの記事を見てください!
DeFiについて:https://media.threeweb.jp/posts/about-defi
次に、DEXにはオーダーブック形式とAMM形式がありますので、これらについて説明していきます。

オーダーブック形式

オーダーブック形式とは売買注文のマッチングはブロックチェーン外で行い、マッチング後の決済はブロックチェーン上で行うことで効率よく必要な情報だけを信用できる記録に残すことが出来る仕組みの事です。オフチェーンで取引することで、処理を高速化させ取引処理の手数料を安くさせるというメリットがあります。
オーダーブック形式を利用している仮想通貨は「Raydium・dYdX・0x」などがあります。

AMM形式

AMM形式(Automated Market Maker)とは、日本語では「自動マーケットメイカー」とも訳され、取引をアルゴリズムによって制御する方法の事です。AMM形式では事前にユーザーがトークンを流動性プールに預け、他のユーザーがそれを引き出すことでトークンの取引が出来るという仕組みになっています。
AMM形式を利用している仮想通貨は「Uniswap・PancakeSwap・SushiSwap」などがあります。
AMM形式については以前記事で解説しているので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください!
AMMについて:https://media.threeweb.jp/posts/about-amm-dex-defi
ここからは、DEXのメリット・デメリットを書いていきます。

DEXのメリット・デメリット

メリット

DEXはブロックチェーン上に存在しているので高い安全性が担保出来ます。
また、「会社の都合で取引できない日がある」という事がないので24時間365日いつでもどこでも使う事が出来ます。
さらに、AMM形式の場合保有している暗号資産をDEXに預けると報酬(暗号資産トークン)を受け取ることが出来ます。
DEXでは本人確認をしなくて良いのでだれでも簡単に仮想通貨の取引が行えます。

デメリット

個人でやり取りするため自分で資産を管理しなければなりません。ですので、自分のウォレットの鍵を紛失してしまった場合永遠にウォレットが開けなくなってしまうというトラブルが起こってしまいます。
さらに、DEXに限りませんが、公的な制度や法律がまだ整っていないのでなにかトラブルがあっても自己責任になってしまい、相談先が限られてしまいます。
取引が始まるとスマートコントラクト主導になるのでユーザーセンターのようなものがなく、自分の知識で対応していかなければなりません。
また、スマートコントラクトを利用して取引を行っているので、非対応の法定通貨と交換できません。

DEX:まとめ

DEXとは「分散型取引所」の事。
中央管理者が居らずブロックチェーン上に存在しているので、倒産やハッキングの心配が要らない。
オープンソースで構築されているので透明性が高い。
24時間365日利用することが出来る。
DEXにはオーダーブック形式とAMM形式の二つがあります。DEXではAMM形式の方が多く使われている。
資産の自己管理をしなければならない。
制度や法律が整っていない。
法定通貨と交換できない。

どうでしたか?DEXを少しでも理解していただけたでしょうか?
全て自動で取引してくれるのは凄く便利な反面、仮想通貨だけでなく、ブロックチェーンやセキュリティに関しての知識が浅いとトラブルが起きた時に対応できないというのが難点ですね、、
今後もっとDEXが進化して知識がない人でも簡単に利用できるようになって欲しいです!
ではまた次の記事でお会いしましょう~!

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