回生ブレーキを導入した嵐電2001形で特別貸切電車を運行

 京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、この春、嵐電モボ2001形2001号車・2002号車の回生ブレーキ化改造工事を実施しました。今回の改造工事に加えて、行先表示器の
LED化やホーム検知装置の新設等も行いました。
 回生ブレーキは、電車がブレーキをかけたときモーターを発電機として作用させ、発生した電力を架線に戻し、ほかの電車がその電力を使うことができるようにする電気式ブレーキのことで、エネルギーの効率的な利用につながります。なお、嵐電の車両への回生ブレーキの導入は、今回の2001形2両が初めてとなります。
 この2両が通常の営業運転のダイヤに組み込まれる6月下旬(予定)を前に、システムのご紹介や写真撮影などを織り込んだ特別な貸切電車イベントを開催します。
 嵐電で初めての回生ブレーキシステムのご紹介と、営業運転開始後は体感することのできない、従来方式(空気ブレーキでの運転)で走行する2001形最後の旅をお楽しみください。

嵐電モボ2001形2001号車

<イベント概要>
 開催日時:2023年6月17日(土)10時30分~12時00分(予定)
      ◎10時10分受付開始
 内  容:四条大宮~嵐山~西院車庫という特別ルートを、2001号車・2002号車の連結による貸
      切電車で走行、回生ブレーキシステム有無の体験、写真撮影会などを行います。
 集合場所:四条大宮駅
 解散場所:西院車庫
 参加料金:おひとり様4,000円(消費税込み) ※大人・こども同額
      ※別途、お申し込みに決済手数料300円が必要です。
 参加方法:事前申込制
      6月5日(月)8時00分より以下の専用サイトにて申込受付
      申込サイトURL https://gicz.jp/open/17220172
 定  員:40名様(定員になり次第受付を終了させていただきます)
      お申込み後の払い戻しはできません。

以 上

<ご参考>
■嵐電 モボ2001形
   (2001号車・2002号車) 
 モボ2001形は、モボ501形の置換用とし
て登場し、2001年3月から運転を開始。連 
結器と空気圧縮機を除き完全な新造車両です。
 車体はモボ611形タイプのデザインを継承していますが、運転台に側窓が追加されたほか、出入口表示灯が廃止されるなど細かい変更点が多くあります。嵐電の他の車両と異なりVVVFインバータ制御方式を採用したため、従来車両との連結はできません。駆動方式も平行カルダン式を採用し(他の車両はつりかけ式)独自の走行性能を発揮しています。

製造元:武庫川車両工業製 / 製造年:2001年 / 定員:86人 /
寸法(㎜):長さ1500 幅2640 高さ3860 / 自重:23.0t /
  台車形式:住友金属FS-94 / 制御方式:VVVFインバータ制御

■嵐電の地球にやさしい新型電車「KYOTRAM」
 京福電気鉄道では、嵐電の車両による環境負荷低減策として、2024年度から2028年度にかけて、嵐電に新型車両「KYOTRAM」(きょうとらむ)7両を導入します。「KYOTRAM」は、運転保安度の向上やバリアフリー対応、多言語対応などはもちろん、VVVFインバータ制御や回生ブレーキの導入により消費電力量を大幅に削減、環境負荷低減によりSDGs達成に貢献する計画です。                                   

「KYOTRAM」イメージ
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