ソニー、ユニクロ、スノーピークの成功に学ぶ実践編 名和高司著『パーパス経営入門』を11月14日発売

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023 年11月14日に『パーパス経営入門――ミドルが会社を変えるための実践ノウハウ』(名和高司 著/税込 1,760円)を発売します。本書は、「パーパス経営」の第一人者である名和高司氏による、実践的なテキストです。利益至上主義が行き詰まる今、企業や社員が抱く閉塞感を突破するものとして、「パーパス」の重要性が世界的に注目されています。本書では、大企業から中小企業まで幅広く企業事例を取り上げ、パーパスを仕事の中心に据えるメリットや、組織でパーパス経営を機能させる方法を解説します。

『パーパス経営入門』書影

「パーパス経営」第一人者が実践にこだわり解説

パーパスは経営分野で「他者のために価値あることをしたいという信念」を示すものです。日本では、ファーストリテイリングや花王などのリーディングカンパニーの多くが強力なパーパスの元で経営を進めています。ミッション(外から与えられる使命)とは違い、自分たちの中から湧き出てくる思いと社会の思いが重なる部分がパーパス(志)になります。著者の名和氏は、ベストセラーとなった『パーパス経営』で、志を基軸にした経営の思想を説きました。本書はその実践編にあたります。これまで100社以上もの企業のパーパス策定をサポートしてきた著者は、パーパス経営は日本企業が最も強みを発揮できる経営スタイルであり、実践してこそ価値が生まれると力説しています。そして、実践するためにはノウハウ書が必要だと考えたのです。

ソニー、ユニクロ、スノーピークほか豊富な企業事例を掲載

「パーパス経営」の成功の鍵はミドルリーダーにあります。ミドルリーダーがトップと現場を結びつけ、全社的に「パーパス」を浸透させる役割を担っているためです。本書では、パーパスの重要性、成功企業のケーススタディ、策定方法、浸透戦略、部門への適用方法などを詳しく解説。大企業から中小企業まで約15例もの豊富な企業事例を盛り込みました。

【豊富な企業事例】
●ソニー ……「KANDO」
ソニーグループは2022年度の連結業績で売上高、営業利益はいずれも過去最高を更新しました。復活の理由は一つではないと思いますが、「KANDO」というパーパスを掲げたことで、組織の力を最大限に引き出したことがその大きな一因となったことは、紛れもない事実でしょう。

●ファーストリテイリング ……「LifeWear」
業績は絶好調で、売上3兆円を射程圏内に入れています。「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という壮大なパーパスを、「LifeWear」というわかりやすい言葉に置き換えたことが、ファーストリテイリングのユニークさと言えるでしょう。

●スノーピーク ……「人間性の回復」
専門的な登山用品メーカーから、一般へ客層を広げ、人気アウトドアブランドの地位を確立しました。「人間性の回復」というパーパスによって、アウトドアは単なるレジャー以上のものとなったと言えます。

また“パーパスの「三つの条件」”“パーパスを作るのは誰か?”“パーパス浸透には「アワード」が効く”など、具体的な導入方法も満載で、実践に課題を抱えている経営者や、ミドルリーダー層必読の一冊です。

著者プロフィール

著者近影

名和高司(なわ・たかし)
京都先端科学大学教授、一橋ビジネススクール客員教授
東京大学法学部、ハーバード・ビジネス・スクール卒業。三菱商事を経て、マッキンゼーで約20年間勤務。デンソー(~2018年)、ファーストリテイリング(~2022年)、味の素(~2023年)、SOMPOホールディングスなどの社外取締役、朝日新聞社の社外監査役を歴任。消費者庁「消費者志向経営賞」座長。ボストン・コンサルティング・グループ(~2016 年)、インターブランドジャパン、アクセンチュア(いずれも現任)などのシニアアドバイザーを兼任。
『パーパス経営』『CSV 経営戦略』『企業変革の教科書』(以上、東洋経済新報社)、『シュンペーター』(日経BP)、『稲盛と永守』『経営改革大全』(以上、日本経済新聞出版)、『コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法』『成長企業の法則』『10X思考』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。

【書誌情報】

タイトル:パーパス経営入門
著者:名和高司 判型・製本:四六判並製
ページ数:232ページ
定価:1,760円(税込)
発売日:2023年11月14日
ISBN:978-4-569-85602-5
発売元:株式会社PHP研究所

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