『暗夜行路』構想の地「志賀直哉旧居」の復活に向けて 文化財の新たな保存再生活用・まちづくりをめざすプロジェクト始動

志賀直哉旧居 外観
志賀直哉旧居 外観

近畿大学工学部(広島県東広島市)建築学科准教授 谷川大輔ゼミは、志賀直哉が代表作『暗夜行路』の構想を練った建物「志賀直哉旧居」(広島県尾道市)の有形文化財(建造物)への登録をめざし、尾道観光協会(広島県尾道市)、就実大学人文科学部(岡山県岡山市)と協働で、新しい保存再生活用・まちづくりを行うプロジェクトを開始します。
プロジェクト始動を記念し、令和6年(2024年)6月22日(土)、志賀直哉旧居において、関係者を対象としたキックオフイベントを開催します。

【本件のポイント】
●閉館中の「志賀直哉旧居」復活のため、大学教員・学生・市民が協働でプロジェクトを始動
●『暗夜行路』の構想の地である「志賀直哉旧居」の有形文化財(建造物)登録をめざす
●リノベーションによって、イベント等を行うコミュニティギャラリーとして保存・再生・活用を検討

【本件の背景】
志賀直哉(明治16年(1883年)~昭和46年(1971年))は、明治から昭和期にかけて活躍した小説家で、大正元年(1912年)から大正2年(1913年)の1年間、尾道に移り住み、後の代表作となる『暗夜行路』の構想を練りました。志賀直哉が実際に住んでいた木造平屋の三軒長屋「志賀直哉旧居」は、昭和54年(1979年)に尾道観光協会が取得。その後、尾道市が協会から借用する形で文化施設として一般公開されてきましたが、来場者の減少や修繕費・維持費の問題で、令和2年(2020年)に惜しまれつつ閉館しました。

【本件の内容】
近畿大学工学部建築学科准教授 谷川大輔が中心となり、尾道観光協会、就実大学人文科学部と協働で、「志賀直哉旧居」の有形文化財(建造物)への登録をめざし、「志賀直哉旧居保存活用委員会」を発足させました。既存の文化施設・資料館としての再生ではなく、「建築×文学×Everythingのアプローチ=コミュニティギャラリー」をテーマとした新しい方法で、地域の新たなコミュニティを生み出す場所として保存、再生、活用とまちづくりに取り組むプロジェクトを開始します。
プロジェクトでは、近畿大学と就実大学の学生も参加し、図面や歴史的観点での建物調査や、尾道と文学の関係についての研究を行います。さらに、多様な地域遺産を持ち、その魅力の発信に取り組んできた尾道のまちづくりを学びながら、建物のリノベーションだけでなく、再生後の活用方法も研究します。
プロジェクトの始動を記念して実施するキックオフイベントでは、プロジェクトの中心となる教員らがトークセッションを行い、それぞれの専門分野の観点から「志賀直哉旧居」に関連する講話を行います。

【キックオフイベント】
日時:令和6年(2024年)6月22日(土)14:00~15:00
場所:志賀直哉旧居
   (広島県尾道市東土堂町8-28、JR山陽本線「尾道駅」から徒歩約15分)
参加:近畿大学工学部学生、就実大学人文科学部学生、尾道観光協会職員 約30人

【プログラム】
14:00~14:10
開会・挨拶
14:10~14:20
オープニングトーク
近畿大学工学部建築学科准教授 谷川大輔
就実大学人文科学部表現文化学科教授 小林敦子
就実短期大学生活実践科学科教授 加藤美奈子
14:20~14:35
谷川大輔による講話(テーマ:志賀直哉旧居の価値)
14:35~14:50
小林敦子・加藤美奈子による講話(テーマ:文学の場としての尾道)
14:50~15:00
閉会

【近畿大学】
所在地:大阪府東大阪市小若江3-4-1
学長 :松村到
設立 :大正14年(1925年)
学生数:35,227人 ※ 令和6年(2024年)5月現在

【尾道観光協会】
所在地:広島県尾道市東御所町1-20 JB本四高速尾道ビル1階
会長 :三宅宏
設立 :昭和21年(1946年)

【就実大学】
所在地:岡山県岡山市中区西川原1-6-1
学長 :桑原和美
設立 :昭和54(1979年)
学生数:2,725人 ※ 令和6年(2024年)5月現在

【関連リンク】
工学部 建築学科 准教授 谷川大輔(タニカワダイスケ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1146-tanikawa-daisuke.html

工学部
https://www.kindai.ac.jp/engineering/


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