企画展「未来につなぐ日本画展―松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在2―」を開催します。
公募展の歩みを振り返り、歴代の優秀賞受賞作家の現在の作品を紹介
近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2024年1月16日(火)から2月18日(日)まで、企画展「未来につなぐ日本画展‐松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在2‐」を開催します。本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の現在の作品をご紹介します。
松伯美術館では1994年の開館以来、毎年、日本画を模索する作家達の育成と伸長を企図して公募展を開催してまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大等の諸事情により、2020年度に公募展の開催を残念ながら中止しました。
そこで、作家の育成という公募展の歩みを振り返る機会として、これまでに大賞および優秀賞を受賞した作家の現在の作品をご紹介する展覧会を企画しました。一昨年の大賞受賞作家に引き続き、優秀賞受賞作家については、受賞者が多数なため昨年と本年の2回に分けて開催することとし、本展は、第2回の開催となります。作家の皆さまには、それぞれ与えられた展示スペースに、今現在のご自身の仕事を自由に発表していただきます。
個性溢れる多彩な表現の作品をご高覧いただき、本展が環境や価値観の激しい変化の中で日本画の未来について問いかける貴重な機会となるよう願っています。
詳細は別紙のとおりです。
谷野 剛史(第1回松伯日本画展)「朝の詩」
出戸 須央妃(第3回花鳥画展)「月桃」
別紙
本展では、松伯美術館公募展の歴代の優秀賞受賞作家の皆さまが自らセレクトした現在の作品をご紹介します。また、会期中、特別展示室では上村松園・松篁・淳之の作品も展示します。
入館料は、現代日本画家の制作を応援し、その作品をより多くの皆さまに紹介するという企画展の趣旨から、通常に比べて、ご入館していただきやすい特別入館料[大人:410円(通常820円)、高校生・大学生:無料(通常820円)、小学生・中学生:無料(通常410円)]とします。
1. 名 称 「企画展未来につなぐ日本画展―松伯美術館公募展優秀賞受賞作家の現在2―」
2. 開催期間 2024年1月16日(火)から2024年2月18日(日)
3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館
4. 協 賛 一般財団法人 京都花鳥館
5. 後 援 読売新聞社
6. 会 場 松伯美術館
7. 休 館 日 月曜日
(ただし、2月12日(月・祝)は開館、翌13日(火)は休館)
8. 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
9. 入 館 料 大人:410円、 学生(高校生・大学生を含む):無料
* 高校生・大学生の方は学生証をご提示ください。
* 特別入館料のため割引の取扱はございません。
10. 展示作品数 約48点(出品者29名)※展示作品数に特別展示は含まない
11. 展示作品 ※( )内は優秀賞受賞公募展
出戸 須央妃(第3回花鳥画展) 「月桃」
東端 哉子 (第5回花鳥画展) 「Harmonia」、「Vapor」
江原 三保子(第7回花鳥画展) 「夏が降る」、「ミモザ」
竹森 裕 (第8回花鳥画展) 「有情」
藤田 哲也 (第8回花鳥画展) 「ぬくい日」、「虚空蔵菩薩」
森 桃子 (第8回花鳥画展) 「白銀の山」
廣瀬 貴洋 (第9回花鳥画展) 「想う」
青谷 紀久代(第11回花鳥画展) 「森の話」、「こもれび」
藤井 聡子 (第12回花鳥画展) 「たわやか」、「和」、「ほがらか」
真鍋 修 (第12回花鳥画展) 「川辺」
佐伯 千尋 (第13回花鳥画展) 「あの日・・・」
福田 浩之 (第13回花鳥画展) 「March of Branches and Ivy」
橋田 純 (第14回花鳥画展) 「宴の朝」
小川 咲葉子(第16回花鳥画展) 「春の記憶1」、「春の記憶2」、
「やわらかな風」
楠瀬 和子 (第16回花鳥画展) 「春を待つ」
藤原 玲子 (第17回花鳥画展) 「ユウスゲの咲く刻」
小杉 侑未 (第18回花鳥画展) 「春舞」
大原 奈穂子(第20回花鳥画展) 「Teatime」、「Library」
岸本 志津 (第20回花鳥画展) 「仰ぐ」
山口 由紀子(第20回花鳥画展) 「記憶のカケラ1」、「記憶のカケラ2」、
「記憶のカケラ3」
牟田 芙佐子(第21回花鳥画展) 「鳳凰図」
杉山 佳 (第1回松伯日本画展)「椅子と窓」
谷野 剛史 (第1回松伯日本画展)「朝の詩」
永井 学 (第1回松伯日本画展)「遠きに在りて~豊後の春に」
中井 美智子(第23回花鳥画展) 「Love and Peace」、「移ろう季」
三好 温人 (第23回花鳥画展) 「闘牛」
吉澤 光子 (第23回花鳥画展) 「綯い交ぜ」
池庄司 淳 (第3回松伯日本画展)「風化」
小田 賢 (第3回松伯日本画展)「湖北」
特別展示 上村松園「初春」、上村松篁「鴛鴦」、上村淳之「梅薫る」他
松伯美術館の公募展について
松伯美術館の開館(1994年)以来、毎年開催している公募展で、これまで26回開催してきました。2014年度まではテーマを花鳥画に限定し「松伯美術館花鳥画展」として23回開催し、2015年度からはジャンルを限らず広く日本画を対象とした「松伯日本画展」を隔年で交互に開催することとし、これまで3回開催しました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等の諸事情により、2020年度から開催を中止しています。
松伯美術館の企画展の取組みについて
今後も松伯美術館は、今回のような現代日本画家の制作を応援し、その作品をご紹介する場としての展覧会開催も企画してまいります。
自然との共生の中で日本の風土、日本人の感性によって培われ、描き続けられてきた花鳥画。日本画にしかない花鳥画に深く取り組むことにより、日本画の独自性への理解を深めていただきたいという願いを変わらず発信しつづけます。
以 上
《参考画像》
永井 学「遠きに在りて~豊後の春に」
吉澤 光子「綯い交ぜ」
青谷 紀久代「こもれび」
牟田 芙佐子「鳳凰図」
大原 奈穂子「Teatime」
中井 美智子「移ろう季」
楠瀬 和子「春を待つ」